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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第188号】~スマホは“撒き餌”?その裏にある戦略とは~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年9月30日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第188号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末に浙江省舟山群島の普陀山に行ってきました。普陀山は山西五台山、四川峨眉山、安徽九華山に並ぶ中国四大仏教名山のひとつ。「名山」ながら唯一海に浮かぶ島にあり「海天佛国」と呼ばれています。
 3年連続でお参りすると願いが叶うと聞き、自身の厄払いも兼ねて、今年でちょうど3年目。日曜日がちょうど自身の42歳の誕生日で、かつ中秋節にも重なり、昼間は仏さま、夜は満月とたくさん色んなパワーを頂戴しました。
 前回2回とも、大雨と風にさらされ、帰りのフェリーが運航できないかもというアナウンスを聞き、急ぎ足での参拝となってしまいましたが、今回は抜けるような青空。また初めて島のホテルにも滞在し、ゆっくりと島内の観光スポットも見て回りました。
 特に普陀山で最も有名なのが「南海観音」。高さ18メートルの金色の観音像です。「今年こそは」の思いで、ようやく“3度目の正直”を果たした参拝。観音様の穏やかな表情に癒されました。
 今週のコラムは会報誌9月号の巻頭特集で取り上げた小米についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第188号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第188回)
     ~スマホは“撒き餌”?その裏にある戦略とは~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年9月号(vol.27)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「新旧「新光」、北京で対決」(2015年9月25日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Food-delivery apps cater to a hungry market(出前サービス、アプリの波)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第188回)
 ~スマホは“撒き餌”?その裏にある戦略とは~

 会報誌2015年9月号の巻頭特集では、スマホメーカーの「小米(シャオミ)」を取り上げました。労働コストが上昇し、人民元も切り上げ傾向にあるなか、製造業にとっての“魅力”がますますなくなる中国。90年から2000年代にかけて、安い労働力と巨大な潜在市場を求めてこぞって中国市場に進出した日系製造業は、どこも撤退か存続かの瀬戸際に迫られているのが現実ではないでしょうか。かといって、13億を超える人口を背景に拡大する中間層の旺盛な消費意欲を無視するわけにもいかず、中国政府が推奨する「中国製造2025」の政策がいかに自社に影響を与えるかについて研究する企業の声も聞こえてきます。
 そうしたなか、高級ブランドの伊系ブルガリに勤める台湾人の友人が食事中におもむろに取り出したスマホ。普段はアップルの最新機種「iPhone6」を使い、仕事柄ブランド品をたくさん身に着けている彼女ですが、そのスマホは小米製の「紅米2」。「これ699元だったけど全然悪くないわ。画面もそこそこ大きいし、画質や音もすごくいい。出張の移動時の娯楽用に使っているの」と嬉しそうに話していました。
 「安かろう悪かろう」の代名詞だった中国製格安スマホ。これまでも周りで、見た目は悪くないけど、使い出すとだんだん反応が鈍くなってくる。やっぱりアップルのほうがいいという声を多く聞きました。一方で、以前深センで日系液晶パネルメーカーを訪問した際に、担当者から「値段が安いからといって、品質の悪いものは出荷できませんよ。結局はアップルとほぼ同レベルの品質で卸しているので、実際のところ、中国格安スマホのほうがお得なのですよ」と聞いたこともあります。
 圧倒的な販売力をバックに、部品メーカーの足元を見るかのごとく値下げ圧力を加えてくる小米。しかし、それは消費者に対して「安かろう良かろう」な商品を提供するためでもあります。ただ、その「安かろう」が日系メーカーにとっては“ありえない”値段設定になっているのも事実です。「ほぼ利益はないだろう」という日系同業の方からの声を背景に、小米はどのように利益を確保しているのか、もしくはスマホはあくまでも“撒き餌”に過ぎず、より壮大な野望と戦略を持っているのか……。その実態に迫りました。

会報誌2015年9月号の詳細はこちらから。
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文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(8)」
 ~拡大しつつあるスマホ通販
 ネットショッピングはすでに中国人の日常生活の一部になっている。70後、80後、90後のいずれも、毎日のようにサイトを見ており、週に2~3回は実際に購入する。淘宝(タオバオ)、天猫(Tモール)、京東(JD.com)、一号店などが代表的サイトだ。女性陣は淘宝で様々な商品を物色するのを好み、服や小物を時間をかけて選ぶ。男性陣は京東を好む者が多い。……
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「「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(7)」
 ~90後に人気のiPhone6
 90後は皆がiPhone6を保有していた。ハイエンドスマホを好む傾向が強いのだろう。ギャラクシーについては、品質が安定していないという意見が聞かれ、「今後は買うことはない」と断言する者もいた。中国ブランドでは、小米への評価が高かった以外は否定的な意見が相次いだ。品質に信頼感がなく、持っていてもレベルが低いと見られるだけという。ただ、中国産でも大画面で低価格タイプもあるため、中高年の者には合っているという考えもある。両親に買うなら国産スマホと答える者もいた。……
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「「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(6)」
 ~ファミマは台湾系?
 インタビュー対象者の多くが、よく買物に行く場所として全家(ファミリーマート)を挙げた。店舗が多く、オフィスなどの周辺にもたくさんあり、スタッフも若くサービスが良好という評判だ(確かに地場系の好徳などでは、サービス精神が低い従業員もおり、態度も良いとは言えない)。また、毎月何らかのイベントがあり、ポイントを集めて「ベイマックス」や「ミニオン」(アニメ「怪盗グルー」シリーズに登場した謎の黄色い生き物)などのグッズと交換できるのも魅力的だという。……
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「「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(5)」
 ~出前アプリが人気
 スマートフォンの普及に伴い、サービス系アプリの使用率が高まっている。「大衆点評」に代表される口コミグルメ、「美団」などの団購(共同購入)アプリが特に人気で、今や生活の一部分になっている。タクシー配車アプリの「滴滴打車」や「快的打車」、専車(ハイヤー)アプリの「神州専車」「一号専車」「Uber(ウーバー)」などもよく使われている。……
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「「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(4)」
 ~70後と80後、仕事に集中も配偶者は理解
 今回のインタビュー対象者は、70後と80後はいずれも月収1万5000元以上と比較的高収入で、仕事にやりがいを感じており、野心も感じられた。残業や出張も多く、時として家庭を犠牲にすることもあるが、配偶者は理解を示してくれると話していた。男性陣は昇級やさらなる成長に期待を持っており、独立して会社を作るという夢もあるようだ。女性陣は安定した生活を望む傾向にある。家庭と子供に時間を費やしたいという意見が多い。……
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「「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(3)」
 ~大きい子育ての負担
 一人っ子政策の緩和についてだが、2人目の出産を考えている者とそうでない者は半々だった。出産に積極的な者からは、子供が一人ではさびしく、兄弟・姉妹がいればお互いに助け合えるという意見が出た。また、一人っ子の場合は両親や祖父母の寵愛を一身に受け、自分勝手やわがままに育ってしまうことが多いため、子供は複数いたほうが人格形成の面で良いとする見方もあった。一方、消極的な理由には、経済的側面や子育ての体力的側面が挙げられた。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年9月号(vol.27)発行

 会報誌2015年9月号(vol.27)では、巻頭特集に格安スマートフォン(スマホ)で一躍“時”の企業になった小米(シャオミ)を取り上げました。人件費の高騰と人民元高を背景に、中国製造業は新たな局面を迎えています。ITを活用したイノベーションを促す「中国製造2025」政策を背景に、製造や消費現場でも一気に「スマート化」が進む中国。そうしたなか、工場を持たず、マーケティングのみに徹して売り上げを一気に伸ばし、いまや中国スマホ市場シェアでトップに躍進した小米の動向は研究分析に値します。そこで中国製造業が直面する政策や環境変化などマクロ的な分析を行い、そのうえで、小米を事業発展戦略、収益モデル、マーケティング(販売、流通チャネル)戦略、開発設計、組織体制、海外展開などの面から多角的に分析しました。
 トレンド・ウォッチは、今年6月ごろから、SNSを中心に一大ブームとなった塗り絵ブック「秘密の花園(Secret Garden)」にスポットライトを当てました。英国のイラストレーター、ジョアンナ・バスフォードさんが作成した「秘密の花園」は、15年6月に北京聯合出版社と後浪出版が共同で中国版を刊行。瞬く間に人気に火が付き、京東、当当、アマゾンなどの新書ランキングでトップに立ちました。天猫(Tモール)における7月の販売数は12万冊以上に上り、京東では販促日の6月18日だけで2万5000冊を売り上げたほど。中国での累計販売数は300万冊以上とも言われるこの塗り絵ブックが人気を集めた背景や理由について追求しました。
 現地企業のインタビューでは、急成長を続ける中国コーヒー市場において、加盟店を慎重に選定し、厳格な管理体制を打ち出すことで、規模を着実に拡大しているマーンコーヒー(漫珈琲)。韓国発のカフェチェーンながら、創業者は中国で長年飲食業の経験がある韓国人。広いスペースの店内とゆったりとした雰囲気、ムードあふれる内装が、ゆとりや癒しを求める中国人消費者を引き付けていますが、その裏には徹底した中国市場の研究に裏付けされたマーケティングや立地戦略があります。そうした同社の中国市場での成功体験や黒字化の“カギ”について、上海正大楽城店の王店長にヒアリングしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.27(2015年9月号)  もくじ
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【巻頭特集】
『技術力とマーケティング力で「製造大国」目指す』
 小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」

【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
『SNS上で「晒す」達成感がヒットのポイント』
 塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに

【インタビュー】中国ビジネス最前線
『独自性打ち出すカフェチェーン、成功の秘訣とは』
 中国市場を徹底的に研究したマーンコーヒー

【都市別調査】都市別マーケティングレポート 金華編
『金華ハムの産地 浙江省第6位の消費規模』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第62回「新旧「新光」、北京で対決」(2015年9月25日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第62回は「新旧「新光」、北京で対決」(2015年9月25日付)。台湾最大の百貨店「新光三越」。台湾の新光集団と日本の三越百貨店が1989年に合弁で設立し、13店舗19館を展開中だ。この新光三越が北京華聯集団との折半出資で北京のビジネスエリア、CBD華貿商圏に中国第1号店「新光天地」をオープンしたのが2007年4月。北京オリンピックを翌年に控え、高揚する中国経済とともに成長し、14年の売上高は69億元。11年から4年連続で中国No.1の百貨店となった。その新光天地が15年4月に「北京SKP」に名称変更した。順調に売上を伸ばし、業界内では「中国商業界の奇跡」とまで称賛された新光天地だが、店名から「新光」の文字が消えたその背景とは…。
 次回の掲載は10月9日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Food-delivery apps cater to a hungry market(出前サービス、アプリの波)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Food-delivery-apps-cater-to-a-hungry-market

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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