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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第191号】~インフラ投資と消費の現代化が進む内陸都市~

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2015年10月21日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第191号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末に上海市の郊外にある南翔を訪れました。南翔といえば小籠包を連想される方も多いでしょう。上海市内の観光スポット・豫園にもある小籠包の行列店の名は「南翔饅頭店」であるように、小籠包のルーツともいえる町です。
 上海市内からは車で北西方向に30分程度。昔ながらの町並みが残る南翔老街には502年頃建立の磚塔(レンガ双塔)が残存し(修復が繰り返されていますが…)、狭い路地には「南翔小籠包」の垂れ幕が所狭しと並びます。また1746年からの歴史を誇る古猗園も徒歩圏内にあり、週末の小旅行にもぴったりな場所です。
 小籠包といえば台湾の有名店「鼎泰豊」も有名で、これまで個人的には皮が薄めで小ぶりの鼎泰豊の小籠包のほうを好んでいました。今回本場・南翔の小籠包は初体験でしたが、厚い皮のホクホクした食感と肉汁とのマッチングが絶妙で、こちらも改めて美味しいと感じました。
 地下鉄11号線も走っており、車がなくても上海市内からも気軽に行けます。観光客もそれほど多くなく、穴場のスポット。ぜひとも一度チャンスがあれば訪れていただきたいと思います。
 今週のコラムは国慶節に訪れた武漢についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第191号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第191回)
     ~インフラ投資と消費の現代化が進む内陸都市~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年9月号(vol.27)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ダニ退治、日本製が存在感」(2015年10月9日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Taiwan's Shin Kong now doing things its way in China(新旧「新光」、北京で対決)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第191回)
 ~インフラ投資と消費の現代化が進む内陸都市~

 湖北省の省都・武漢を訪れました。中国内陸部のこの巨大都市は、東西南北に延びる交通網の要所で、古くから流通業が発達。また、工業都市としてのイメージも強く、日産やホンダなどの合弁先の中国第2位の自動車メーカー、東風集団が本拠を構えています。
 市内に足を踏み入れた第一印象は「巨大、雑多、乱(無秩序)」。元々長江を境に発展した武昌、漢口、漢陽の3鎮(地区)が合併して一つになったことから巨大な面積を有し、車で運転していてもひたすら都市が続く感じです。常住約1000万強の人口を擁しており、商業施設だけでなく路上も多くの人でごった返しているという雑多な風景が見られます。
 街中は「経済減速どこ吹く風」といった趣で、依然“経済発展真っ只中”とでもいうようにインフラ投資が活況。地下鉄や道路、マンションなどの工事が至るところで行われ、道路が急に封鎖されたり、建設資材が無造作に路上に置かれていたりなど、街全体が未整備の「乱」状態です。また、車線を無視する(気にしていない?)運転や車道を横切る歩行者は日常茶飯事で、至近距離の歩行者を避けながらの運転に神経をすり減らしました。
 こうした経済発展は商業や消費面でも垣間見ることができます。4年前に訪れた際には、地場系の武商集団が根強く市民の支持を集めていました。百貨店からスーパー、量販店を満遍なく展開し、外からのよそ者は受け付けないといったイメージすらありました。しかし、そうした内陸部特有の閉鎖感も海外や沿岸都市の影響、さらにはスマホを中心とするネット発の情報により、徐々に多様化が進み、現代化の波が一気に押し寄せているようです。その象徴が日系のイオンや家具メーカーのスウェーデン系イケアが運営するショッピングモールでしょう。特に新興住宅区にオープンしたイオンは地下鉄の金銀潭駅にも隣接し、清潔感溢れるフードコートや子供の遊戯施設など、周辺の地元住民の心をしっかりと掴み、レストラン街なども家族連れで賑わっていました。
 また、旺盛なインフラ投資による経済成長は高額消費にも現れています。欧州系高級宝飾ブランドに勤める友人によると、鄭州や西安と並び、武漢の販売は好調とのこと。贈答品目的の色が濃い腕時計は苦戦しているものの、宝飾品は個人用途向けに販売を伸ばしているそうです。
 まだまだ伸びしろを感じる武漢の消費現場。巨大な面積と雑多な人口には、海外や沿岸部からの新しいモノを受け入れてもまだ足りないほどの余裕すら感じ取れる視察となりました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(3)」
 ~SNSにアップ、楽しみな友人からの評価
 このSNSで広がった「秘密の花園」ブームの仕掛け人は誰なのだろうか。まずは出版社の名が挙げられよう。彼らは京東や豆瓣(SNSや掲示板機能などを備えた総合ポータルサイト)などのプラットフォームを活用し、事前プロモーションに力を入れた。発売前から、「スマホでの撮影方法を手取り足取り教えます! 塗り絵作品を朋友圏にアップしよう!」などと盛り上げていた。元々、韓国ドラマの中で「秘密の花園」が登場し、一定の認知度があったこともプラスに働いたのだろう。……
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「塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(2)」
 ~癒しを求める都市市民に人気
 「秘密の花園」がなぜこれほどの人気を集めているのだろうか。それは、このブックの独特なポジショニングとSNS上での広がりにポイントがある。塗り絵ブックは通常、幼児や児童向けの商品が多いが、「秘密の花園」は「プレッシャー低減」や「心の癒し」を訴求し、仕事や生活で忙しい都市のホワイトカラー層をターゲットにした。塗り絵に集中すると、頭の中からあせりや苛立ちが抜けていき、自然とリラックスできる。京東のデータによると、OLからの支持が高いという。購入者の80%は女性で、残りの20%の男性の多くも女性向けプレゼントとして買い求める者が多い。……
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「塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(1)」
 ~瞬く間に人気が出た塗り絵ブック
 2015年6月頃から、塗り絵ブックの「Secret Garden(秘密の花園)」がSNSを中心に人気を集めている。微信(WeChat)の朋友圏では、その出来上がり作品をアップするのがブームになっており、その色鮮やかで、複雑かつ美しいデザインの絵を目にしない日はないほどだ。仕事で忙しい弁護士、会社の受付に座る新人女性職員、理財商品を扱う銀行員、専業主婦……。あらゆる層がこの塗り絵に夢中だ。……
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「「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(16)」
 ~日中関係は政治問題、市民生活とは別
 中国に進出している日本企業や製品に対しての評価は良く、クオリティーが高いとの感想を持っている。パナソニック、東芝、ニコン、ユニクロ、無印良品、資生堂などがお気に入りのブランドとして挙げられた。また、日本製の文房具や生活雑貨はデザインが精巧で、この点は欧米より優れているという。一方、日本車に対しての印象は頑丈ではなく壊れやすいという型通りのものだった。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年9月号(vol.27)発行

 会報誌2015年9月号(vol.27)では、巻頭特集に格安スマートフォン(スマホ)で一躍“時”の企業になった小米(シャオミ)を取り上げました。人件費の高騰と人民元高を背景に、中国製造業は新たな局面を迎えています。ITを活用したイノベーションを促す「中国製造2025」政策を背景に、製造や消費現場でも一気に「スマート化」が進む中国。そうしたなか、工場を持たず、マーケティングのみに徹して売り上げを一気に伸ばし、いまや中国スマホ市場シェアでトップに躍進した小米の動向は研究分析に値します。そこで中国製造業が直面する政策や環境変化などマクロ的な分析を行い、そのうえで、小米を事業発展戦略、収益モデル、マーケティング(販売、流通チャネル)戦略、開発設計、組織体制、海外展開などの面から多角的に分析しました。
 トレンド・ウォッチは、今年6月ごろから、SNSを中心に一大ブームとなった塗り絵ブック「秘密の花園(Secret Garden)」にスポットライトを当てました。英国のイラストレーター、ジョアンナ・バスフォードさんが作成した「秘密の花園」は、15年6月に北京聯合出版社と後浪出版が共同で中国版を刊行。瞬く間に人気に火が付き、京東、当当、アマゾンなどの新書ランキングでトップに立ちました。天猫(Tモール)における7月の販売数は12万冊以上に上り、京東では販促日の6月18日だけで2万5000冊を売り上げたほど。中国での累計販売数は300万冊以上とも言われるこの塗り絵ブックが人気を集めた背景や理由について追求しました。
 現地企業のインタビューでは、急成長を続ける中国コーヒー市場において、加盟店を慎重に選定し、厳格な管理体制を打ち出すことで、規模を着実に拡大しているマーンコーヒー(漫珈琲)。韓国発のカフェチェーンながら、創業者は中国で長年飲食業の経験がある韓国人。広いスペースの店内とゆったりとした雰囲気、ムードあふれる内装が、ゆとりや癒しを求める中国人消費者を引き付けていますが、その裏には徹底した中国市場の研究に裏付けされたマーケティングや立地戦略があります。そうした同社の中国市場での成功体験や黒字化の“カギ”について、上海正大楽城店の王店長にヒアリングしました。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.27(2015年9月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『技術力とマーケティング力で「製造大国」目指す』
 小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」

【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
『SNS上で「晒す」達成感がヒットのポイント』
 塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに

【インタビュー】中国ビジネス最前線
『独自性打ち出すカフェチェーン、成功の秘訣とは』
 中国市場を徹底的に研究したマーンコーヒー

【都市別調査】都市別マーケティングレポート 金華編
『金華ハムの産地 浙江省第6位の消費規模』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第63回「ダニ退治、日本製が存在感」(2015年10月9日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第63回は「ダニ退治、日本製が存在感」(2015年10月9日付)。空気や水の汚染が深刻化する中国で、「除螨(ダニ除去)」という新たなキーワードが出てきた。中国人の3分の1が何らかのアレルギー症状を患っており、その60~70%の原因が屋内のダニという統計もあるほどだ。特に幼児やペットがいる家庭でダニに対する意識が高まっている。ふとんを天日干しにするくらいしかなかったダニ退治だが、この新興ニッチ市場に打って出たのがダニ捕りマットの「忍者老宝(Ninja ROBO)」。兵庫のたつの市に本社と工場を構える日革研究所が、ネット通販大手の天猫で昨年5月から販売をスタートした。日本の売価の約1.5倍にもかかわらず、今年は1億円の売上を見込む。同製品が中国人消費者に受け入れられた理由は…。
 次回の掲載は10月23日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Taiwan's Shin Kong now doing things its way in China(新旧「新光」、北京で対決)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Taiwan-s-Shin-Kong-now-doing-things-its-way-in-China

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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