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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第192号】~景気低迷や株安でも旺盛な消費~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年10月28日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第192号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先日上海の自宅で米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のDVDを観ました。元々年末に計画している大阪USJへの家族旅行を前に、娘にそのストーリーを知っておいてもらおうという目的でした。
 その映画の最後に、科学者のドク博士がマイケル・J・フォックス演じるマーティに「君達の子供達が大変だ、急いで乗れ! 」と言ってタイムマシン「デロリアン」に乗って飛んでいくというエンディングがすごく気になり、早速次の日に「パート2」のDVDを買いに行きました。
 パート2の舞台は2015年10月21日。車が空を飛んでいたり、宙を浮くスケートボードなど現実とはかけ離れた世界が描かれていましたが、なかには3Dの映画の宣伝やテレビ電話など、89年公開当時には斬新的に思われた革新技術もいまや当たり前になっていることにも驚きました。
 そうしたなか、テレビ電話でマーティの勤め先の日本企業と思われる日本人ボスからクビを宣告されるシーンもありました。当時は日本脅威論といった風潮もあったかもしれませんが、まさか30年後に中国がここまで“大国化”するとは当時ほとんど想像されなかったでしょうね。
 今週のコラムは会報誌10月号で取り上げた「新興富裕層」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第192号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第192回)
     ~景気低迷や株安でも旺盛な消費~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年10月号(vol.28)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「塗り絵「見せたい」でヒット」(2015年10月23日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Taiwan's Shin Kong now doing things its way in China(新旧「新光」、北京で対決)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第192回)
 ~景気低迷や株安でも旺盛な消費~

 会報誌10月号の巻頭特集では「新興富裕層」を取り上げました。年率10%を超える経済成長の時代は終わり、習近平政権による経済の「新常態(ニューノーマル)」政策を背景に低成長が当たり前になった昨今。加えて、上海株価の暴落や不動産市場の低迷、さらには貿易や銀行融資、自動車新車販売などの統計からも、経済の明らかな減速感が拭えないのが現状です。
 一方で、円安を背景に海外からの観光客による“インバウンド”消費に沸く日本。特に中国からの旅行客による“爆買い”が注目を集め、各地のデパートや量販店、ドラッグストアで箱買いをする気前のよい買いっぷりに、改めて中国人の消費力に感服するとともに、いかにこのブームを取り込むかに多くの企業が注力しています。
 株価や景気低迷の影響から、10月の国慶節休暇シーズンは爆買いが下火になるのでは、との懸念もあった小売業界でしたが、蓋を開けてみれば、そんな憂いはどこ吹く風かと言わんばかりの大盛況。ホッと肩をなでおろしながらも、「果たして彼らの財布の懐具合は一体……」と腑に落ちない日本の人たちも多いと思います。
 そうしたなか、上海のタクシーにある動画モニターで人材紹介会社広告を見ました。会社紹介やサービス案内の後に出てきたのが地場系の大手保険会社やITシステムベンダーなど実際の人材募集案件だったのですが、その額に目を奪われました。新規プロジェクト立ち上げのためのマネージャークラスの募集だったのですが、いずれも年収30万~45万元。日本円換算で約600万~900万円となります。もちろん、昨今の為替レートにもよるのですが、数年前までは地場系の給与などたかが知れていましたが、いまや日本の給与水準にも匹敵するか、上回るほどの高収入です。
 もちろん、このような層のほかにも、外資系や弁護士などの専門家などはより多くの収入を得ていることを考えると、いわゆる中間層でも“アッパークラス”の層はすでに日本でいう“富裕層”の部類に属しているかもしれません。これまで見過ごされてきたこの“新興富裕層”にスポットライトを当てることで、日本での爆買いの謎が解明でき、さらには将来的に日本から中国への“アウトバウンド”売り込みをしていく上でのヒントになるのではと思えてなりません。

会報誌2015年10月号の詳細はこちらから。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(2)」
 ~高まる労働コスト
 さて、「中国製造2025」をきっかけに注目を集めている産業の一つに家電業界が挙げられる。市場が飽和状態にあると伝えられる同業界だが、産業のグレードアップをきっかけに新たな成長のステージに入ることも期待されている。ポイントとなるのは、「オーダーメイド」「インターネット」「スマート化」などのキーワードだ。家電大手の海爾集団(ハイアール)は、ユーザー参加型のドラム式洗濯機をラインオフした。これは、メーカー側が中心だったデザインや機能の設計を一部ユーザーに委譲し、その意見を取り入れながら生産していくプロジェクトだ。……
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「小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(1)」
 ~技術力とマーケティング力で「製造強国」目指す
 中国は今、「中国製造2025」という政策の下、製造業が新たな段階に入ろうとしている。技術力の向上と業務の効率化で付加価値を上げていくのがその内実だ。中心産業の一つとして家電産業が挙げられるが、その中でも異彩を放つのが小米。ただの格安スマホメーカーではない同社の取り組みから、中国の次世代製造業の姿が見えてくる。……
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「塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(5)」
 ~「晒す」文化は中国だけ?
 「秘密の花園」に続けとばかりに、類似の塗り絵ブックが多数出版されている。韓国の「美味食光」や中国独自の「中国的美」などがその例だ。比較的人気が高いのは、韓国のLago Designによる「スクラッチ・ナイトビュー」。灰色の下絵に沿って削ると背景に色が現れ、美しい夜景が作られるものだ。このほか、電子版の「秘密の花園」である「Momicoloring」が7月にアップルのアプリストアに登場した。……
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「塗り絵ブック「秘密の花園」が一大ブームに(4)」
 ~色鉛筆の売上も右肩上がり
 「秘密の花園」の中国版が発売されてから今夏までの2カ月間ほどは、朋友圏で作品を見ない日はなかったほどだ。このようなネット上のブームの賞味期限はせいぜい1~2週間とされるが、今回の塗り絵ブームはこれまでになかった長さで人気が続いている。その背景には、ファン層の広がりがあるのだろう。百度や豆瓣などには「秘密の花園」のファンのコミュニティが次々と生まれ、作品そのものや、どうやったらもっとうまく塗れるのかなどを話し合う空間が出てきた。これらの登場が塗り絵ブックにもう一つの「生命力」を与え、これまでの人気商品とは次元が異なる魅力が備わってきたのである。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年10月号(vol.28)発行

 会報誌2015年10月号(vol.28)では、巻頭特集に「富裕層」を取り上げました。中国経済の減速が顕著になるなか、習近平政権による倹約令や公費接待禁止により、以前と比べ「富裕層」の存在感が薄まっている感があります。一方で、90年代からの中国経済成長により、市民生活の質は順調に上向いており、とりわけ、「新富裕層」「中間層」「富裕中産階級」など新たな“ニューリッチ”層の台頭が著しいのも事実です。彼らは富裕層と同様にブランド品や高級車への興味を持ちつつも、旅行や家族との時間、子女教育などをより重視している傾向があります。昨今の中国人観光客による「インバウンド」消費もこうした新消費者層が繰り広げている現象ともいえ、GDPなどの経済指標だけでは把握できない中国経済の本質を徐々に変えているこの層の実態を把握することが重要であると考えています。そこでこうした新興富裕層の人数や増加率、年齢、学歴、職業構成から幸福感や趣味、所有自動車や不動産、理財商品などから消費傾向を分析し、家電消費に関するケーススタディとして5名の対象者に対するヒアリング結果を紹介しています。
 トレンド・ウォッチは、毎年秋の風物詩、中秋節の贈り物「月餅」に関するトレンドの変化にスポットライトを当てました。以前は政府関係者や取引先など高額な月餅やハーゲンダッツのアイス月餅引換券が出回っていましたが、この“贈り物”文化も倹約令や反腐敗などの政策の影響をもろに受けていることは否めません。カルフールやウォールマートなどスーパーの月餅売り場も「親民平価(庶民価格)」なるスローガンの下、100~200元の月餅セットが店頭に並べられ、ばら売りの棚も設置されるほど。こうした変化は、月餅の代わりにケーキを贈るというトレンドにも派生しています。ネット注文を主とする21caseやLe Cakeなどがケーキ交換券を発行するなど、月餅市場の変貌から見られるベーカリー業界の現状についてレポートしました。
 現地企業のインタビューでは、中国ヘアサロン業界の現状と展望について業界関係者にインタビューしました。2014年時点で300万店のヘアサロンが存在する中国。そのうち約51%がここ5年間で開業したとされ、年間5.84%の成長率で、従業員数は2000万人超、売上高は1兆元を超えるとされています。この急成長を支えるビジネスモデルがプリペイドカード方式や会員制による店舗経営。いずれもキャッシュフローの増加と投資資金の迅速な回収を促し、さらなる店舗網拡大への投資資金にしていくという一種の“自転車操業”モデルですが、そうしたやり方にも限界が見え始めています。今後はより消費者のニーズに合致したきめ細かなサービスや施術が必要とされますが、その現場の実態はいかに…。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.28(2015年10月号)  もくじ
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【巻頭特集】
『ライフスタイル向上や家族を大事にする新興富裕層』
中国で芽生える新たな消費モデルとビジネスチャンス

【トレンド・ウォッチ】
『月餅は「ロープライス」「オリジナル」がキーワードに』
月餅市場の変貌から見る中国ベーカリー業界

【インタビュー】
『プリペイドカード商法の成功と今後の道』
中国ヘアサロン業界の現状と展望

【都市別調査】連雲港編
『孫悟空の故郷 蘇寧広場が大盛況』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第64回「塗り絵「見せたい」でヒット」(2015年10月23日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第64回は「塗り絵「見せたい」でヒット」(2015年10月23日付)。上海株価が暴落した2015年初夏。時を同じくしてネット上のSNSを中心に爆発的な大ヒットとなったのが「秘密花園(Secret Garden)」だ。英国のイラストレーター、ジョアンナ・バスフォードさんが作成した塗り絵ブックである。264の文字と96枚の花や植物、昆虫など複雑なイラストが白黒で一冊に収められた単調なデザイン集だが、読者が好きな色を使って自分だけのカラフルな絵本に仕上げていく。13年から欧米や日韓など世界的に人気となり、15年6月に中国版を刊行。瞬く間に人気に火が付き、京東、当当、アマゾンなどの新書ランキングでトップに立った。細かい精密な作業を繰り返す塗り絵が流行った背景には“癒し”のほかに中国人特有の動機があるようだが、果たしてそれは一体…。
 次回の掲載は11月6日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Taiwan's Shin Kong now doing things its way in China(新旧「新光」、北京で対決)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/Taiwan-s-Shin-Kong-now-doing-things-its-way-in-China

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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