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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第193号】~群雄割拠状態の内陸の1000万人都市~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年11月4日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第193号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週は沖縄で海外展開をテーマに中国へのネット通販について講演しました。インバウンド消費の波が沖縄にも押し寄せ、アジアを中心に海外向け販売への関心も高まっているようで、会場は多くの方々で埋まり熱気が満ちていました。
 沖縄は今回が2回目。13年5月に社員旅行で行って以来です。那覇市内に初めて滞在し、リゾート地とは異なる“沖縄”を存分に満喫しました。
 海ぶどう、もずく、ミミガーなどから始まり、ゴーヤチャンプル、ラフテー、石垣牛、アグー(豚肉)など沖縄を代表する料理を一通り食べました。お昼には沖縄そばやソーキそばもいただき、これでもかと言わんばかりの沖縄づくしの4日間でした。
 残念なのは大好きな島ラッキョウが季節外れで食べられなかったことですが、改めて本場の沖縄料理を食べながら、さっぱりとしたのど越しのオリオンビールと芳醇な味わいの泡盛は地元の料理に合うなと感じました。
 暦は11月ながら昼間には灼熱の太陽が降り注ぎ気温25℃を越える那覇。南国情緒満載の沖縄には何度も足を運びたくなる不思議な魅力を感じた出張でした。
 今週のコラムは武漢の商圏についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第193号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第193回)
     ~群雄割拠状態の内陸の1000万人都市~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年10月号(vol.28)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「塗り絵「見せたい」でヒット」(2015年10月23日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「China's 'Secret Garden' craze comes down to pixels(塗り絵「見せたい」でヒット)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第193回)
 ~群雄割拠状態の内陸の1000万人都市~

 湖北省の省都・武漢。人口1000万人強の巨大市場を目指し、商業・消費現場にも大きな動きが出てきています。これまでは武商集団などの地場系小売流通企業が市場のパイを独占していた感がありました。その代表格が漢口地区の「武漢国際広場」でしょう。「武商広場」に隣接するこの商業施設は2007年にオープンし、長らく地元民の支持を集めてきました。1階にはカルティエ、グッチ、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランド店が入居しています。国慶節期間中に2階にあるユニクロや無印良品を訪れましたが、店内は客で埋め尽くされるほどの大盛況でした。ショッピングのほかにスケートリンク、カラオケ、映画館、ゲームセンターなど今どきの“体験型”消費も充実しており、まさに武漢の消費現場をけん引するリーダー的存在です。
 この巨頭に対抗するかのごとく、存在感を高めているのが万達です。武昌地区の「漢街」に巨大なショッピングゾーンを竣工からわずか10カ月でオープンにこぎつけるという荒業で2011年にオープンしました。古い街並みを模した歩行街に、ZARA、ユニクロ、GAP、H&M、C&A、Marks & Spencerが一列に居並ぶ蒼蒼たる景観は中国どの都市でも見たことがありま せん。映画関係のアトラクションを集めた屋内遊園地「万達電影楽園」や子供ニーズに特化した商業施設「万達児童楽園」など、家族連れからカップルまで幅広い客層にニーズを十分満たすラインナップになっています。
 一方、武漢市郊外の洪山区に位置する光谷歩行街でも巨大なショッピングゾーンが形成されています。ヨーロッパ調の建物を背景に、スペイン、イタリア、ドイツをテーマにしたエリアが広がり、まるで武漢にいることを忘れさせるほどの雰囲気を醸し出しています。
 こうした巨大商圏のほかに、昨年末にオープンした日系のイオンモールやスウェーデン系の家具メーカーであるイケアが運営する薈聚購物中心(今年4月末にオープン)など、モール単体での勝負ながら日本や北欧の独自色を前面に出し、他との差別化を図っていました。特に前者は充実したレストランやフードコート、後者はガラス張りの屋根が北欧の大自然を彷彿させる開放的な内装デザインとスペースが特徴的で、いずれも館内に子供向けの電車を運行させるなど、周辺家族客の娯楽ニーズを捉えているようでした。
 このほかにも、日系デベロッパーが管理・運営する群星城、台湾系の群光広場、香港系の新世界百貨などもあり、当面は新旧だけでなく国内外のプレイヤーによる消費現場の“群雄割拠”的な戦いが繰り広げられるのではと感じる視察でした。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(5)」
 ~スマホ販売は7割がネット経由
 販売面は、全体の7割が小米の公式オンラインショップを経由するネット直販、残りの3割が従来型のオフラインチャネルだ。ネットで直接購入もできれば、通信キャリアのショップでも買い求めることができる。一方で特徴的なのは、非公式の販売チャネルも存在することだ。これは、一部の個人あるいは企業が小米の公式販売チャネルで商品を買いだめし、価格を吊り上げた上でエンドユーザーに販売する、いわば転売方式である。このような転売業者の存在の背景には、小米自身が製品不足を煽る「飢餓感マーケティング」を展開していることもある。……
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「小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(4)」
 ~スマート住宅生態圏の構築目指す
 同社は、スマホが次第にパソコン(PC)に取って代わり、全ての電子関連消費の中心になると考えている。ただ、スマホはサイズの制約上、画面の大きさに限度があり、用途によっては見にくいこともある。それを解決するため、普通のメーカーならば大画面化やタブレットへの移行を考えるわけだが、小米はテレビに解決法を求めた。インターネットと接続したスマートテレビの開発である。その接続のため、同社は自社でセットトップボックスも開発した。周辺機器のルーターなども同様の流れである。製品という「アイテム」にとどまらず、その製品同士をつないだ「生活圏」の構築に注力しているのだ。……
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「小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(3)」
 ~製造業の新勢力、小米の戦略を探る
 中国のスマートフォン業界にすい星のごとく現れた小米(シャオミ)。格安スマホの代表格として称賛を浴びる一方、アップルのiPhoneのコピーに過ぎないというネガティブな声もあり、評価が分かれるところだ。果たして、小米はただの格安端末メーカーなのか、それとも中国、ひいては世界のIT及びネット業界の革命児となり得る存在なのだろうか。まずは小米の事業推移を見てみよう。同社は2010年4月に雷軍氏が設立した新興企業。正式社名は「小米科技有限責任公司」という。本社は北京に置く。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年10月号(vol.28)発行

 会報誌2015年10月号(vol.28)では、巻頭特集に「富裕層」を取り上げました。中国経済の減速が顕著になるなか、習近平政権による倹約令や公費接待禁止により、以前と比べ「富裕層」の存在感が薄まっている感があります。一方で、90年代からの中国経済成長により、市民生活の質は順調に上向いており、とりわけ、「新富裕層」「中間層」「富裕中産階級」など新たな“ニューリッチ”層の台頭が著しいのも事実です。彼らは富裕層と同様にブランド品や高級車への興味を持ちつつも、旅行や家族との時間、子女教育などをより重視している傾向があります。昨今の中国人観光客による「インバウンド」消費もこうした新消費者層が繰り広げている現象ともいえ、GDPなどの経済指標だけでは把握できない中国経済の本質を徐々に変えているこの層の実態を把握することが重要であると考えています。そこでこうした新興富裕層の人数や増加率、年齢、学歴、職業構成から幸福感や趣味、所有自動車や不動産、理財商品などから消費傾向を分析し、家電消費に関するケーススタディとして5名の対象者に対するヒアリング結果を紹介しています。
 トレンド・ウォッチは、毎年秋の風物詩、中秋節の贈り物「月餅」に関するトレンドの変化にスポットライトを当てました。以前は政府関係者や取引先など高額な月餅やハーゲンダッツのアイス月餅引換券が出回っていましたが、この“贈り物”文化も倹約令や反腐敗などの政策の影響をもろに受けていることは否めません。カルフールやウォールマートなどスーパーの月餅売り場も「親民平価(庶民価格)」なるスローガンの下、100~200元の月餅セットが店頭に並べられ、ばら売りの棚も設置されるほど。こうした変化は、月餅の代わりにケーキを贈るというトレンドにも派生しています。ネット注文を主とする21caseやLe Cakeなどがケーキ交換券を発行するなど、月餅市場の変貌から見られるベーカリー業界の現状についてレポートしました。
 現地企業のインタビューでは、中国ヘアサロン業界の現状と展望について業界関係者にインタビューしました。2014年時点で300万店のヘアサロンが存在する中国。そのうち約51%がここ5年間で開業したとされ、年間5.84%の成長率で、従業員数は2000万人超、売上高は1兆元を超えるとされています。この急成長を支えるビジネスモデルがプリペイドカード方式や会員制による店舗経営。いずれもキャッシュフローの増加と投資資金の迅速な回収を促し、さらなる店舗網拡大への投資資金にしていくという一種の“自転車操業”モデルですが、そうしたやり方にも限界が見え始めています。今後はより消費者のニーズに合致したきめ細かなサービスや施術が必要とされますが、その現場の実態はいかに…。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.28(2015年10月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『ライフスタイル向上や家族を大事にする新興富裕層』
中国で芽生える新たな消費モデルとビジネスチャンス

【トレンド・ウォッチ】
『月餅は「ロープライス」「オリジナル」がキーワードに』
月餅市場の変貌から見る中国ベーカリー業界

【インタビュー】
『プリペイドカード商法の成功と今後の道』
中国ヘアサロン業界の現状と展望

【都市別調査】連雲港編
『孫悟空の故郷 蘇寧広場が大盛況』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第64回「塗り絵「見せたい」でヒット」(2015年10月23日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第64回は「塗り絵「見せたい」でヒット」(2015年10月23日付)。上海株価が暴落した2015年初夏。時を同じくしてネット上のSNSを中心に爆発的な大ヒットとなったのが「秘密花園(Secret Garden)」だ。英国のイラストレーター、ジョアンナ・バスフォードさんが作成した塗り絵ブックである。264の文字と96枚の花や植物、昆虫など複雑なイラストが白黒で一冊に収められた単調なデザイン集だが、読者が好きな色を使って自分だけのカラフルな絵本に仕上げていく。13年から欧米や日韓など世界的に人気となり、15年6月に中国版を刊行。瞬く間に人気に火が付き、京東、当当、アマゾンなどの新書ランキングでトップに立った。細かい精密な作業を繰り返す塗り絵が流行った背景には“癒し”のほかに中国人特有の動機があるようだが、果たしてそれは一体…。
 次回の掲載は11月6日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「China's 'Secret Garden' craze comes down to pixels(塗り絵「見せたい」でヒット)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/China-s-Secret-Garden-craze-comes-down-to-pixels

※バックナンバーはこちら >>
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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