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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第194号】~今年もやってきた「独身の日」セール~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年11月11日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第194号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末に台湾のロック歌手の蕭敬騰(Jam Hsiao)のコンサートに行きました。会場は3万5000人収容の虹口サッカー場。その半分ほどに観客席が設けられ、ほぼ満席の状態でした。
 彼は別名“雨神(雨男)”と呼ばれるほど、コンサートの度に雨に見舞われることで有名ですが、当日も見事に雨。午後は蒸し暑く雨雲もほとんど見当たらないいい天気だったのですが、コンサートが始まる夕方から雨と風が吹き始め、気温も下がり、レインコートを着用しての鑑賞となりました。
 2007年に台湾の「超級星光大道」というオーディション番組で人気が出た蕭敬騰。若いころはやんちゃで素行があまりよくなかったそうですが、美声とともに音楽の天賦の才能を発掘され、いまや台湾を越え中国全土に多くのファンを抱えるスターになりました。
 上海以外にも北京、武漢、厦門、青島、広州など中国各地でコンサートを開催し、数十万人の観客を動員。台湾の芸能界にとっても、この巨大な中国市場は無視できないですね。
 今週のコラムは本日「11月11日」双十一の天猫バーゲンセールについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第194号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第194回)
     ~今年もやってきた「独身の日」セール~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年10月号(vol.28)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「「月餅」にケーキも登場」(2015年11月6日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「China's 'Secret Garden' craze comes down to pixels(塗り絵「見せたい」でヒット)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第194回)
 ~今年もやってきた「独身の日」セール~

 また今年もやって来ました、「11月11日」。「この日は何の日でしょう?」と先日の沖縄でのセミナーで尋ねてみましたが、即座に反応した方はごくわずか。日本では「ポッキーの日」として知られているようですが、中国では「独身の日(光棍節)」。「1」が並ぶのにちなんで独身の日となりましたが、元々は独身同志が集まり、レストランなどで食事をしながら慰め合いましょうというものでした。
 ところが、数年ほど前からネット通販のアリババ系「淘宝」がこの日に着目し、ネット上で値引きのキャンペーンイベントを開催したところ、これが大ヒット。以降はネット通販プラットフォーム大手がこぞって参戦し、年に一度のバーゲン祭りとなっています。
 昨年は淘宝と天猫で単日の取引額が571億元となり、日本経済新聞でも約1兆円を超えたと報じられ、大きな話題を呼びました。今年も地下鉄やラジオ、マンションやオフィビルなどのエレベーターに設置されたスクリーンにも「双十一」キャンペーンの広告が流され、否が応にも気持ちが盛り上がってきました。
 一方で、出店側にとってもこの波に何とかして乗っかろうと躍起になります。しかし、昨年は驚異的な取引額に大喜びする運営元のアリババサイドとは異なり、それほど目を見張るほどの成果をあげていない店舗も数多くありました。業界内では「1:9」、つまり参加店全体の1割が取引額全体の9割を占め、そのほとんどがユニクロやスマホの小米(シャオミ)など著名ブランドがメインだったとも言われています。圧倒的にその他多数を占める中小ブランドは残りのわずか1割のパイを奪いあうだけで、何の盛り上がりも見せなかったといった声も耳に入りました。
 もちろん、こうしたクレームはアリババにも届いているはずで、今年はこの有名ブランド志向を是正してくるのではとも業界内では言われています。日本の楽天でも、以前は売れ筋ばかりがページ上部に表示されることにより買い物の面白みが薄れた関係からか、逆に売上高が落ち込んだ経緯があったそうですが、そうした教訓も今年は生かしてくるのではないかと期待されています。
 業界関係者によると、今年の「双十一」の取引額の目標は約800億元。またそのうち、海外からの越境取引部分が100億元と見込んでいるとのこと。花王も満を持して天猫国際に越境旗艦店を開設しましたが、果たしてどんな実績を達成するのか……。注目しましょう。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~上海のコンビニに「白い恋人」が!!!
 いまや中国人の間でもかなりの知名度を誇り、日本土産の定番となっている「白い恋人」。先日、上海の自宅近くの台湾系コンビニ「喜士多」で買い物をしていた時のこと。日本や台湾など海外の商品も数多く揃え、夏にはアサヒスーパードライの生ビールも販売するほど先進的なコンビニだが、そこで目にしたのが「白い恋人」。12個入りで99元(約2000円)と割高ながら、品切れになりかけている店舗もあった。・・・・・・
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「小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(8)」
 ~海外にも活路見出す
 小米は、中国市場が飽和しつつある中、海外市場への展開を積極的に検討している。元グーグルのヒューゴ・バラ氏の参画後、その動きが加速化してきた。特に新興市場を重視している。インドでは、EC最大手のFlipkartと提携したほか、デリーとムンバイにMiセンターを開設し、サービスセンターも36カ所設置した。14年7月に「小米3」を投入し、同8月には「紅米」を発売した。インドネシアでも現地EC大手との提携を模索中で、今後15カ所程度のサービスセンターを立ち上げる計画だ。……
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「小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(7)」
 ~フラット化された組織
 マーケティング部門である市場事業部は、主に製品販売を担当する運営部が中心となっている。そのうち、販売プラットフォームである「小米網」に関わる従業員は約150人だ。物流部は1800人体制で、中国全土にある10カ所の倉庫物流センター(総面積は7万平方メートル)を管理している。600人いるアフターサービス部は18の「小米之家」(直営修理センター)及び500の委託式サービス業者の管理を行う。2100人の大所帯の顧客サービス部は24時間体制だ。……
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「小米の取り組みから見る中国の「新・製造業」(6)」
 ~ユーザー参加型の開発
 小米は開発・設計については消費者ニーズを満たすことを優先事項に掲げている。SNSを通じて消費者の嗜好やニーズを理解し、それを製品に反映していくのが基本スタイルだ。スマホ開発前に新機能に関する意見を募集することもある。また、オンラインコミュニティでは、ユーザーが製品の方向性や機能の開発プロセスに参加することができる。同社は毎週金曜日を「オレンジフライデー」と位置付け、毎週新バージョンを発表する日とした。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年10月号(vol.28)発行

 会報誌2015年10月号(vol.28)では、巻頭特集に「富裕層」を取り上げました。中国経済の減速が顕著になるなか、習近平政権による倹約令や公費接待禁止により、以前と比べ「富裕層」の存在感が薄まっている感があります。一方で、90年代からの中国経済成長により、市民生活の質は順調に上向いており、とりわけ、「新富裕層」「中間層」「富裕中産階級」など新たな“ニューリッチ”層の台頭が著しいのも事実です。彼らは富裕層と同様にブランド品や高級車への興味を持ちつつも、旅行や家族との時間、子女教育などをより重視している傾向があります。昨今の中国人観光客による「インバウンド」消費もこうした新消費者層が繰り広げている現象ともいえ、GDPなどの経済指標だけでは把握できない中国経済の本質を徐々に変えているこの層の実態を把握することが重要であると考えています。そこでこうした新興富裕層の人数や増加率、年齢、学歴、職業構成から幸福感や趣味、所有自動車や不動産、理財商品などから消費傾向を分析し、家電消費に関するケーススタディとして5名の対象者に対するヒアリング結果を紹介しています。
 トレンド・ウォッチは、毎年秋の風物詩、中秋節の贈り物「月餅」に関するトレンドの変化にスポットライトを当てました。以前は政府関係者や取引先など高額な月餅やハーゲンダッツのアイス月餅引換券が出回っていましたが、この“贈り物”文化も倹約令や反腐敗などの政策の影響をもろに受けていることは否めません。カルフールやウォールマートなどスーパーの月餅売り場も「親民平価(庶民価格)」なるスローガンの下、100~200元の月餅セットが店頭に並べられ、ばら売りの棚も設置されるほど。こうした変化は、月餅の代わりにケーキを贈るというトレンドにも派生しています。ネット注文を主とする21caseやLe Cakeなどがケーキ交換券を発行するなど、月餅市場の変貌から見られるベーカリー業界の現状についてレポートしました。
 現地企業のインタビューでは、中国ヘアサロン業界の現状と展望について業界関係者にインタビューしました。2014年時点で300万店のヘアサロンが存在する中国。そのうち約51%がここ5年間で開業したとされ、年間5.84%の成長率で、従業員数は2000万人超、売上高は1兆元を超えるとされています。この急成長を支えるビジネスモデルがプリペイドカード方式や会員制による店舗経営。いずれもキャッシュフローの増加と投資資金の迅速な回収を促し、さらなる店舗網拡大への投資資金にしていくという一種の“自転車操業”モデルですが、そうしたやり方にも限界が見え始めています。今後はより消費者のニーズに合致したきめ細かなサービスや施術が必要とされますが、その現場の実態はいかに…。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.28(2015年10月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『ライフスタイル向上や家族を大事にする新興富裕層』
中国で芽生える新たな消費モデルとビジネスチャンス

【トレンド・ウォッチ】
『月餅は「ロープライス」「オリジナル」がキーワードに』
月餅市場の変貌から見る中国ベーカリー業界

【インタビュー】
『プリペイドカード商法の成功と今後の道』
中国ヘアサロン業界の現状と展望

【都市別調査】連雲港編
『孫悟空の故郷 蘇寧広場が大盛況』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第65回「「月餅」にケーキも登場」(2015年11月6日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第65回は「「月餅」にケーキも登場」(2015年11月6日付)。旧暦8月15日は中秋節。台湾では家族や友人が集まり屋外でバーベキューを行うのが恒例行事だが、元々は一家団欒で「月餅」を食べるのが伝統的な過ごし方だ。友達同士だけでなく、企業が従業員やお得意様に月餅を配るのはこの季節に欠かせない礼儀でもある。中国では、この行事に乗じて政府関係者に燕の巣やアワビ入りの高価な月餅を贈ったり1000元単位の商品券を包むなど、「便宜を図ってもらうため」の贈答行為も日常茶飯事だった。ところが、2013年にいわゆる「倹約令」の一環で「月餅禁止令」が出され、多くの政府機関の幹部が贈り物を受け取らなくなり、高級月餅の販売は一気に下火。庶民価格化が浸透するなか、これまでとは異なる「月餅」が出始めた。それは一体…。
 次回の掲載は11月20日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「China's 'Secret Garden' craze comes down to pixels(塗り絵「見せたい」でヒット)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/China-s-Secret-Garden-craze-comes-down-to-pixels

※バックナンバーはこちら >>
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