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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第196号】~新光から脱却した新生「北京SKP」~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2015年11月25日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第196号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週は北京でした。上海ではまだ気温15℃前後の秋真っ盛りでしたが、北京はすでに0℃前後。初雪にも遭遇し、改めて北京は寒いと実感しました。
 北京では地元の方々に日本料理レストランに連れて行ってもらいました。外からでは三環の幸運街などに行かないとどこに日本料理があるかわからない北京の町並みですが、実は知る人ぞ知る焼き鳥店やダイニングバーなど、日本人向けのお洒落なお店が揃っています。狭い入口から中に入って初めて見つかるそうしたお店に行くと、まるで胡同の北京の伝統的な建築家屋「四合院」の中に足を踏み入れたような感覚をおぼえます。
 北京には3泊しましたが、すべて日本食でした。北京ダックが大好物の身としては、ぜひとも本場で一度はと思ったのですが、その願い叶わず…。一緒にお食事した方々も「最近はほとんど食べないですね…」とのこと。
 今の季節、上海では「蟹」を食べに出張者などをお連れしますが、以前、北京で商社の方が、「蟹は季節があっていいですよね。ダックは年中食べられるので、もう飽き飽きですよ」と言っていたセリフを思い出しました。
 今週のコラムは中国ナンバーワンの百貨店で15年4月に名称変更した「北京SKP」の視察レポートです。では、中国市場インサイトメルマガ第196号をお送りいたします。

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【広州】12月9日(水)広州建国酒店(広州天河区林和中路172号 広州東駅そば)
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【上海】12月22日(火)上海国家開発銀行5F(浦東南路500号 最寄り:東昌路駅)
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第196回)
     ~新光から脱却した新生「北京SKP」~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年10月号(vol.28)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「都市部に「新興富裕層」」(2015年11月20日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「China's 'Secret Garden' craze comes down to pixels
(塗り絵「見せたい」でヒット)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第196回)
 ~新光から脱却した新生「北京SKP」~

 2015年4月に「新光天地」から名称変更した北京SKPを訪れました。SKPは「Shin Kong Place」の略。14年の売上高は69億元で、11年から4年連続で中国No.1の座を維持、抜群の知名度を誇り、名実ともに中国を代表する百貨店です。
 新光天地は、07年に台湾最大規模の百貨店「新光三越」と北京華聯集団との折半出資でオープン。店名から「新光」の文字が消えたのは、新光三越が経営から退いたから。順調に売上を伸ばし、業界内では「中国商業界の奇跡」とまで称賛された新光天地ですが、実は合弁両者による対立が長引いていたとのこと。今回の旅立ちを機に、フロアも新規改装中で、新たな売り場として再スタートを切っています。
 訪問した日は、開店9周年のバーゲンセール期間でした。平日金曜日の午後ながら客の入りは多く、高級ブランド各店にも商品を物色する客の姿があり、いずれも実際に購入している様子。一階は高級ブランドと化粧品のフロアで、韓国から来たメークアップアーティストが韓国語でデモンストレーションを行い、買物客の注目を集めていました。
 今回の改装の一番の目玉は4階の婦人靴フロアでしょう。英ハロッズや仏ラファイエットなどヨーロッパの百貨店を参考に、吹き抜けの広いスペースを贅沢に使い、流行の靴やブーツがブランドの垣根を越えて一堂に会した展示設計となっています。このような靴専門フロアは中国では珍しく、目の肥えた北京っ子にも驚きを与えているようです。
 また女性、男性、デザイナーファッションなどテーマごとに専門フロアを分けたのも新しい試みで、ルイ・ヴィトンはテーマごとに3つの店舗に分かれています。これらは「取品牌化」戦略のもと、ブランド各店に頼った集客から、売り場や企画の魅力により、百貨店の価値を高めようとしたものだそうです。
 「新光」の文字が消え、よもやイメージダウンにもつながりかねない決断をした新生「北京SKP」。一方、15年6月に蘇州で新店をオープンさせた新光天地。今後、成都や重慶、北京の通州区にも開業予定で、新旧「新光」の競争が激化しそうですが、中国ナンバーワンの座はそうたやすくは渡さないという“気合い”すら感じられました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~今年の注目広告スポットは中古車販売の「優信」に!!
 いまや中国での夏の風物詩ともなった「中国好声音(Voice of China)」。今年の決勝戦は国慶節休暇最後の日の10月7日。毎年、中国テレビ史上、最も高い広告宣伝費ともいわれる人気スポットだが、今年、その枠を見事獲得したのは中古車販売・仲介プラットフォームの「優信二手車(中古車)」。実に3000万元で最高記録を更新した。……
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「中国市場を徹底的に研究したマーンコーヒー(4)」
 ~厳格な管理体制でクオリティーとイメージを維持
 提携先の選定基準は大変厳しい。少なくとも5店舗を経営する経済的実力を備えていなければならないが、これは個人フランチャイザーにとっては厳しいものだ。この背景には、あえてハードルを高くして経営の専門性と効率を保証する目的があり、もう一つは提携先に対してリスク管理能力があるかどうかを求める意向もある。北京と上海の提携先を例に取ると、店舗ごとの加盟金は200万元、改修費用は500万元以上、これに設備購入や原料費、人件費などが加わると、初期コストは1000万元を超える。……
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「中国市場を徹底的に研究したマーンコーヒー(3)」
 ~黒字化の鍵は「出店戦略、メニュー、スタンダード化」
 一般的には、カフェは人の流れが多いところに出店するが、家賃コストが高いのがネックだ。総コストの20~30%を占めるケースもある。当社は、繁華街かどうかは関係なく、(店舗が)裏に隠れてしまっても問題ない。社内で閲覧されている立地選定時の資料には「メインストリートへの出店にこだわる必要はない。家賃などを考慮し、第2、第3の選択肢を取ることも可能だ。学校エリアで家賃も合理的なところでも価値がある」と記されている。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年10月号(vol.28)発行

 会報誌2015年10月号(vol.28)では、巻頭特集に「富裕層」を取り上げました。中国経済の減速が顕著になるなか、習近平政権による倹約令や公費接待禁止により、以前と比べ「富裕層」の存在感が薄まっている感があります。一方で、90年代からの中国経済成長により、市民生活の質は順調に上向いており、とりわけ、「新富裕層」「中間層」「富裕中産階級」など新たな“ニューリッチ”層の台頭が著しいのも事実です。彼らは富裕層と同様にブランド品や高級車への興味を持ちつつも、旅行や家族との時間、子女教育などをより重視している傾向があります。昨今の中国人観光客による「インバウンド」消費もこうした新消費者層が繰り広げている現象ともいえ、GDPなどの経済指標だけでは把握できない中国経済の本質を徐々に変えているこの層の実態を把握することが重要であると考えています。そこでこうした新興富裕層の人数や増加率、年齢、学歴、職業構成から幸福感や趣味、所有自動車や不動産、理財商品などから消費傾向を分析し、家電消費に関するケーススタディとして5名の対象者に対するヒアリング結果を紹介しています。
 トレンド・ウォッチは、毎年秋の風物詩、中秋節の贈り物「月餅」に関するトレンドの変化にスポットライトを当てました。以前は政府関係者や取引先など高額な月餅やハーゲンダッツのアイス月餅引換券が出回っていましたが、この“贈り物”文化も倹約令や反腐敗などの政策の影響をもろに受けていることは否めません。カルフールやウォールマートなどスーパーの月餅売り場も「親民平価(庶民価格)」なるスローガンの下、100~200元の月餅セットが店頭に並べられ、ばら売りの棚も設置されるほど。こうした変化は、月餅の代わりにケーキを贈るというトレンドにも派生しています。ネット注文を主とする21caseやLe Cakeなどがケーキ交換券を発行するなど、月餅市場の変貌から見られるベーカリー業界の現状についてレポートしました。
 現地企業のインタビューでは、中国ヘアサロン業界の現状と展望について業界関係者にインタビューしました。2014年時点で300万店のヘアサロンが存在する中国。そのうち約51%がここ5年間で開業したとされ、年間5.84%の成長率で、従業員数は2000万人超、売上高は1兆元を超えるとされています。この急成長を支えるビジネスモデルがプリペイドカード方式や会員制による店舗経営。いずれもキャッシュフローの増加と投資資金の迅速な回収を促し、さらなる店舗網拡大への投資資金にしていくという一種の“自転車操業”モデルですが、そうしたやり方にも限界が見え始めています。今後はより消費者のニーズに合致したきめ細かなサービスや施術が必要とされますが、その現場の実態はいかに…。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.28(2015年10月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『ライフスタイル向上や家族を大事にする新興富裕層』
中国で芽生える新たな消費モデルとビジネスチャンス

【トレンド・ウォッチ】
『月餅は「ロープライス」「オリジナル」がキーワードに』
月餅市場の変貌から見る中国ベーカリー業界

【インタビュー】
『プリペイドカード商法の成功と今後の道』
中国ヘアサロン業界の現状と展望

【都市別調査】連雲港編
『孫悟空の故郷 蘇寧広場が大盛況』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第66回「都市部に「新興富裕層」」(2015年11月20日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第66回は「都市部に「新興富裕層」」(2015年11月20日付)。経済の急減速に加え、株価の大幅下落により消費意欲の低迷が懸念される中国。中国人観光客のインバウンド消費に期待する日本の小売現場では、10月の国慶節期間中に販売が減退するのではとの不安があったが、爆買いの勢いは健在だった。彼らの懐事情は一体どうなっているのか。その解は、都市部を中心に出現する「新興富裕層」にあるだろう。新興富裕層とは、自営業や弁護士、会計士などの専門職、さらには外資系企業の幹部で年収が1000万円を超える「中間層」のアッパークラスのこと。彼らが追求するライフスタイルや将来設計とはいかに…。
 次回の掲載は12月4日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「China's 'Secret Garden' craze comes down to pixels(塗り絵「見せたい」でヒット)」
http://asia.nikkei.com/Business/Consumers/China-s-Secret-Garden-craze-comes-down-to-pixels

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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