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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第205号】~“爆買い”で変わる中国人の対日観~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年2月3日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第205号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 春節まで残り5日となりました。上海の自宅マンションの入り口には干支「猿」の飾り物が掛けられ、否が応にもお正月ムードが漂っています。春節用の赤ちょうちんや赤い貼り紙などを販売する出店や屋台なども目にするようになり、街中がお正月を迎える準備に勤しんでいます。
 そうしたなか、毎年春節前になると道端に出てくる花火や爆竹の出店が今年は見当たりません。先日上海市政府が発布した禁止令によるものでしょう。マンションの敷地内にも「外環線以内 禁止燃放煙花爆竹(外環道路内は花火・爆竹禁止)」という赤い垂れ幕やポスターで注意喚起しています。
 先日も帰宅時に門番の方から呼び止められ、一枚の紙を渡されました。そこにも花火・爆竹禁止の内容と違反した場合の罰則などについて詳しく書かれていました。「ここまで徹底されているとは…」と驚きです。
 中国の春節といえば花火や爆竹で盛大に祝うというのが伝統であり、多くの人が楽しみにしているかとも思いますが、大気汚染や騒音など、時代の流れには逆らえないのでしょうね。
 今週のコラムは春節を迎え、訪日観光や爆買いが今後も続くかについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第205号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第205回)
     ~“爆買い”で変わる中国人の対日観~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年12月号(vol.30)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「手帳文化、日本に習う」(2016年1月22日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「'Techo' organizers strike a chord with Chinese speakers(手帳文化、日本に習う)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第205回)
 ~“爆買い”で変わる中国人の対日観~

 春節前のラスト一週間となりました。台湾を含めた中国生活も19年目を迎え、この変則的な“お正月”も今回で18回目となりますが、相変わらずの違和感は拭えません。しかし、周りで会社やクライアント、友人との年会(忘年会)などが開かれ、お店や商業施設に飾られた春節の赤ちょうちんを見ていると、またお正月を迎える雰囲気が盛り上がるから不思議です。
 日本では、今回の春節も大きな期待を胸に中国人観光客の来訪に向けて準備していることでしょう。年明けから人民元安や上海株の下落に関するニュースが飛び交い、中国経済の減速を懸念する声が多く聞かれました。それに伴い、今年も“爆買い”が続くのかと不安視されています。
 2月1日付けの日経MJの一面に掲載していただいたコメントの通り、中国人による訪日旅行ブームは当分続くのではと思います。昨年の中国からの訪日旅行者の数が前年比から急増の約500万人でしたが、所詮は“氷山の一角”。周りにも日本に行きたい人は山ほどいますし、皆いざ日本に行ったら、たくさん買い物をしたいと思っているでしょう。
 先日乗り合わせたウーバー(配車サービス)の運転手。50代の上海人でしたが、私が日本人だと知ると、これまで日本には5回行ったことがあるといい、「日本は本当にすばらしい」の連続でした。彼の友人の間でも、過去の感情にとらわれ日本行きを拒んでいた人もいたそうですが、一度日本を体験してからは虜になっているとも。
 買い物については、彼自身はそれほど興味を持っていないようでしたが、奥さんは別とのこと。毎回、最終日には現地のスーパーやドラッグストアに行き、あれやこれやと買い漁っているらしく、呆れた顔をしていました。
 “爆買い”の唯一の懸念材料としては、急激な円高が進むことでしたが、先日の日本銀行による「マイナス金利」政策により、一旦は円安基調が続きそうです。もちろん、今後の動向はわかりませんが、1元=15円程度までの為替水準であれば、中国人にとって、まだ割安感があるのではと思います。
 日本に旅行する人が増えれば増えるほど、中国の街中で日本人に対して好意的に接してくれる中国人が増えているような気がします。“爆買い”だけでなく、訪日観光による対日観の変化にももっとスポットライトを当ててもいいかもしれません。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「不動産不況でも店舗網を急拡大、「鏈家」徹底研究(2)」
 ~北京で50%以上の市場シェア
 鏈家は2001年に北京で設立され、現在北京、上海、深圳、重慶、大連、天津、南京、成都、青島、杭州等22の都市で合計約5000店を展開している。営業スタッフは7万名を超え、15年の取引予想額は5,000億元に達している。・・・・・・
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「不動産不況でも店舗網を急拡大、「鏈家」徹底研究(1)」
 ~株式低迷とともに一気に店舗網を拡大
 これまで不動産仲介店というと、古臭い内装の部屋に机とパソコンが並べられ、営業マンが店の前でビラを持って構えているイメージだった。これに対して、鏈家は、すべての店舗が画一的なデザインと内装で統一され、明るい照明と清潔な店内が高級感を醸し出している。・・・・・・
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「街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~真冬に捕れたての魚介類を屋外で楽しむ海口の夜!!
 海口市内にある海鮮の青空市場。近辺の海から地元の漁師が釣った魚や貝類、エビ、イカなどが量り売りされている。夕方の食事時には、客との値引き合戦が繰り広げられて活気に溢れる。ここで購入した海鮮を近くのレストランに持っていくと、紅焼やネギ醤油ベースなどの味付けで料理をしてくれる。その加工賃も200元程度と格安だ。・・・・・・
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「北欧色溢れる「武漢IKEAモール(薈聚・LIVAT)」(4)」
 ~一日中過ごせるテナントラインナップ
 商品、レストラン、サービスの充実ぶり以外に考えられるもう一つの重要な要素は、「食べる、飲む、遊ぶ、楽しむ」を一貫して体験できることだろう。飲食、映画鑑賞、エステなどを楽しみながら、ここで一日を過ごすことが出来る。また、LIVATの親子体験プログラムの充実度は武漢内で随一。子連れ客が存分に楽しめるショッピングモールになっている。......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年12月号(vol.30)発行

 会報誌2015年12月号(vol.30)では、巻頭特集に「インバウンド消費」を取り上げました。15年には日本で流行語になるほど話題となった「インバウンド」や「爆買い」。その主な担い手は中国からの旅行者であることは周知の事実です。日本では「インバウンド」需要をいかに取り込むかが。観光や広告、ネット業界で、15年前半のメイントピックになり、全国津々浦々、セミナーや勉強会などが開催されました。しかし同年初夏の上海株暴落や景気減速を背景に、インバウンド消費の勢いが鈍化するのではという懸念の声も出始めるなか、あえてこのタイミングで改めてこのテーマに取り組むことにしたのですが、その理由は?インバウンド消費を担う中国からの訪日旅行者だけでなく、「哈日(日本好き)」の言葉を産み、2300万の人口ながら数百万の訪日旅行者を送り出す台湾からの旅行者にも、日本観光やインバウンド、さらには越境ネット通販に至る様々なトピックについてインタビューを行いました。彼らへのインタビューを通して、「インバウンド消費」の深層に迫りながら、今後の展開についての洞察を、さらには日本から「アウトバウンド」で中国や台湾の消費者に対して打って出ていけるうえでのヒントが得られればとの思いで分析・レポートしています。
 次に、上海株暴落と同じタイミングで上海市内で一気に店舗網を拡大した不動産仲介業者の「鏈家(Lianjia)」について「企業分析」を行いました。株同様に不動産市況も低迷しているはずの上海。不動産業者も軒並み閉店しているなか、街中を歩いていると緑色の看板で洗練された内装の同店が目立つようになりました。場所によっては100メートルほどの通りに3軒も隣接するほどの密集度。ある意味、異様なほどの急速な店舗拡大ですが、果たして、その裏にはどのような背景や戦略があるのか。そもそも不動産市場が盛り上がりに欠けているのが一般的な見解であるなか、その流れと逆行してなぜそこまで店舗網の拡大が可能なのか…。そうした疑問について、デスクリサーチを中心に分析しています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海と海南省・省都の海口で出くわした光景や出来事、3つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.30(2015年12月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『インバウンド消費の深層に迫る』
訪日旅行者インタビュー

【企業分析】中国ビジネス最前線
『仲介から金融まで多角化、マルチ不動産企業「鏈家(Lianjia)」』
株式低迷とともに一気に店舗網を拡大

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『撤退したはずの「ベストバイ」の店舗が…!!』
『「二人っ子」家庭続出か!!』
『真冬に捕れたての魚介類を屋外で楽しむ海口の夜!!』

【都市別調査】厦門 編 ~その2
『「台湾地区ブランド」としてのモスバーガー』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第70回「手帳文化、日本に習う」(2016年1月22日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第70回は「手帳文化、日本に習う」(2016年1月22日付)。「手帳」が中国で静かなブームとなっている。手帳人気はまず台湾からスタートした。日本の手帳関連書籍が多く翻訳され、台湾人の手帳の「達人」が登場。台湾最大のネット書店「博客来(books.com.tw)」によると、2014年の手帳販売量は前年比で4割増。購入者は19~29歳の女性ホワイトカラー層がメインで、1人平均2冊以上購入しているという。中国では上海や北京などで手帳関連のイベントが頻繁に開催され、多くの愛好家で賑わっている。15年10月に上海で行われた「魔都手帳集市(マーケット)」には3000人超が来場し、会場は熱気に包まれた。デジタル化が進む中国で“アナログ”的な手帳を求める愛好家の動機はいかに…。
 次回の掲載は2月5日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「'Techo' organizers strike a chord with Chinese speakers(手帳文化、日本に習う)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Techo-organizers-strike-a-chord-with-Chinese-speakers

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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