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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第206号】~「宴会と言えば白酒」の時代は終わり?~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
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2016年2月10日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第206号】
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 「新年快楽!恭喜発財!」キャストの大亀です。
 2月8日に中国のお正月「春節」を迎えました。中国ではこの日を境に新しい一年が始まります。一年の始まりは1月1日だと思うのですが、昨年末に中国人の友人とこの話題になり、「じゃ、1月1日は中国人にとってどんな位置付けなの?」と聞いたところ、それは単に「元旦」であり、“お正月”ではないと。改めて文化の違いを実感しました。
 今年の干支は「申(猿)」。昨年や一昨年の「羊」や「馬」、さらには「龍」などと比べて、あまり特徴がないような気もします。良くもなく悪くもなくといった感じでしょうか。一方で、猿は陽気で明るく、周囲を笑わせて誰からも愛されるキャラクターのイメージもあります。年明けから経済面で何かと不穏な空気が続く中国ですが、この猿の持ち前の明るさで笑いながら前向きに一年を過ごせるかもしれません。
 また中国で「猿」といえば孫悟空、孫悟空といえば「觔斗雲(きんとうん)」。「雲」ということで、今年は「クラウド」ビジネスがより注目される一年になるかもしれません。(最後はちょっとこじつけでしたね…) 
 今週のコラムは中国でお祝いごとに欠かせない白酒についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第206号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第206回)
     ~「宴会と言えば白酒」の時代は終わり?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1)【セミナー】2月22日(月)神戸市主催「消費動向から読み解く、中国市場との向き合い方」《参加無料》に、キャストコンサルティング大亀浩介が登壇
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ネットテレビの申し子」(2016年2月5日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「'Techo' organizers strike a chord with Chinese speakers(手帳文化、日本に習う)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/
     4) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年12月号(vol.30)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical


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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第206回)
 ~「宴会と言えば白酒」の時代は終わり?~

 新年快楽!中国のお正月「春節」を迎えました。毎年春節の前後に屋外やテレビでよく目にするのはバドワイザーの広告です。真っ赤な春節用の特別ボトルを前面に出し、一家団欒をバドワイザーでというイメージでアピールしています。
 中国ではビールのほかに白酒と黄酒(紹興酒)もありますが、お祝い事となると白酒のイメージが強くなります。特に気温が氷点下になる北の寒い地域では、50度を超えるアルコール濃度の白酒を飲み、体を温める必要もあるでしょう。
 ビジネスの場面でも、以前はクライアントや政府関係者との会食で白酒を飲む機会が多くありました。「中国ビジネス=白酒」と、いかにお酒を飲みながら中国人と仲良くなるかといった言い方もされていました。
 私も2007~08年にかけて、弊社が取り組んでいたワーカー派遣事業の関係で、各地の職業訓練学校(日本でいう専門学校)を訪問し、就職課の先生方と打ち合わせ前後の会食で白酒を酌み交わしていました。特に冬に内モンゴルや河南省、山東省などの学校を訪問した際、暖房が効いてない体育館に集められた卒業見込み生を前に説明会を開いていたのですが、白酒のおかげで体は温まっていたのですが、酔っぱらってろれつが回らなかったことが遠い昔のような気がします。
 忘年会の季節になると、上海でも宴会会場のレストランなどで白酒の香りがプンプンしていたものですが、最近ではほとんどそうした場面に遭遇しません。政府関係者との会食は皆無になりましたし、中国人の友人とも健康を意識してか、白酒を飲む機会がほぼなくなりました。
 2003年から12年には毎年平均20%前後成長し「黄金の10年」とまで言われた中国白酒業界。一時はトップブランドの「茅台」や「五粮液」などプレミアム化して破格な値段で取引されていたりもしましたが、12年からは習近平政権による “ぜいたく禁止”令の影響で冬の時代を迎えています。消費者の若年化や健康志向の高まりとともに、ワインやウイスキー、カクテル飲料などとの競争も激しくなるご時世。我が世の春を謳歌していた白酒メーカー各社も、この時代の流れに準じて、自ら「変化・変革」していく必要に迫られています。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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「不動産不況でも店舗網を急拡大、「鏈家」徹底研究(5)」
 ~短大卒以上の業界未経験者を求人
 鏈家の入社条件は短大卒以上で、業界未経験者。これは、従業員を一から教育し、鏈家に対する忠誠心を育むことをモットーにしているため。業界経験者は悪しき習慣が染みついていることが多く、こうした悪癖に汚されていないフレッシュな人員による店舗運営を第一とする。・・・・・・
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「不動産不況でも店舗網を急拡大、「鏈家」徹底研究(4)」
 ~ネット系チェーン店に対抗し実店舗を広告塔に
 15年、鏈家はロゴを刷新した。新しいロゴは緑地に「鏈家」が白く浮き上がるもので、高級感や洗練さを彷彿とさせる。このロゴ刷新も重要なブランドイメージ戦略と言える。中国の大都市では、大通り沿いでしばしば「鏈家」の看板を目にするが、知らず知らずのうちにブランド認知度と安心感が醸成されている。・・・・・・
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「街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~「二人っ子」家庭続出か!!
 上海自宅マンション内のエレベーターで見かけた中国移動通信の広告。「家族で128元の消費で20Mbpsのブロードバンドが無料に!」という宣伝だが、ふと目についたのが家族のイメージ写真。ソファに腰掛け、家庭用ゲームを楽しむ家族像だが、そこには両親のほかに兄と妹二人の子供の姿が…。・・・・・・
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「不動産不況でも店舗網を急拡大、「鏈家」徹底研究(3)」
 ~積極的な合併・買収で各都市でドミナントに
 鏈家は2015年2月に、成都で200以上の店舗を擁し30%を超える市場シェアを誇る「成都伊誠」を、3月には上海の高級不動産専門の大手「德佑地産」を合併。同じく3月に、深圳で167の店舗を展開し営業収入が5億元を超える市場シェア第2位の「中聯」を、9月には広州最大手で全国に500以上の店舗を有する「満堂紅」を買収した。・・・・・・
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お知らせ
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1)【セミナー】2月22日(月)神戸市主催「消費動向から読み解く、中国市場との
向き合い方」《参加無料》に、キャストコンサルティング大亀浩介が登壇

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 消費動向から読み解く、中国市場との向き合い方
  ~日経MJ「中国&アジア商売見聞録」取材の現場から~
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【講 師】大亀浩介(キャストコンサルティング取締役/キャストコンサルティング(上海)董事)
【日 時】2016年2月22日(月)14:00~16:00(受付開始13:30)
【会場】神戸商工貿易センタービル14階 神戸貿易協会会議室
【受講料】無料
【主 催】神戸市 【共催】ジェトロ神戸【後援】兵庫県、神戸商工会議所
【お申込み・詳細】
所定の申込書に、必要事項をご記入の上、主催者様へお申込ください。
↓神戸市様 セミナー案内(PDFリンク)↓ 
http://www.city.kobe.lg.jp/business/promotion/commerce/globalbiz/280222_seminar.pdf
  ※申込締切:2016年2月18日(木)17時必着
【お問合せ】
神戸市 産業新興局 経済企画課(担当:立石様、中村様)
TEL:078-322-6212

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第71回「ネットテレビの申し子」(2016年2月5日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第71回は「ネットテレビの申し子」(2016年2月5日付)。台湾の人気トーク番組「康熙来了」が1月14日の放送で幕を閉じた。2004年1月に台湾ケーブルテレビ局の中天電視台で放送開始以来、毎週月曜日から金曜日の午後10~11時の時間帯で12年続いた長寿番組だ。司会の蔡康永と徐熙娣(小S)によるコミカルな番組進行が好評で、毎回数人のゲストを招き、その時々の旬な話題をテーマにトークを繰り広げた。同番組の評価はテレビの視聴習慣を変えた意義も注目されているが、その意味とは…。
 次回の掲載は2月19日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「'Techo' organizers strike a chord with Chinese speakers(手帳文化、日本に習う)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Techo-organizers-strike-a-chord-with-Chinese-speakers

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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4)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年12月号(vol.30)発行

 会報誌2015年12月号(vol.30)では、巻頭特集に「インバウンド消費」を取り上げました。15年には日本で流行語になるほど話題となった「インバウンド」や「爆買い」。その主な担い手は中国からの旅行者であることは周知の事実です。日本では「インバウンド」需要をいかに取り込むかが。観光や広告、ネット業界で、15年前半のメイントピックになり、全国津々浦々、セミナーや勉強会などが開催されました。しかし同年初夏の上海株暴落や景気減速を背景に、インバウンド消費の勢いが鈍化するのではという懸念の声も出始めるなか、あえてこのタイミングで改めてこのテーマに取り組むことにしたのですが、その理由は?インバウンド消費を担う中国からの訪日旅行者だけでなく、「哈日(日本好き)」の言葉を産み、2300万の人口ながら数百万の訪日旅行者を送り出す台湾からの旅行者にも、日本観光やインバウンド、さらには越境ネット通販に至る様々なトピックについてインタビューを行いました。彼らへのインタビューを通して、「インバウンド消費」の深層に迫りながら、今後の展開についての洞察を、さらには日本から「アウトバウンド」で中国や台湾の消費者に対して打って出ていけるうえでのヒントが得られればとの思いで分析・レポートしています。
 次に、上海株暴落と同じタイミングで上海市内で一気に店舗網を拡大した不動産仲介業者の「鏈家(Lianjia)」について「企業分析」を行いました。株同様に不動産市況も低迷しているはずの上海。不動産業者も軒並み閉店しているなか、街中を歩いていると緑色の看板で洗練された内装の同店が目立つようになりました。場所によっては100メートルほどの通りに3軒も隣接するほどの密集度。ある意味、異様なほどの急速な店舗拡大ですが、果たして、その裏にはどのような背景や戦略があるのか。そもそも不動産市場が盛り上がりに欠けているのが一般的な見解であるなか、その流れと逆行してなぜそこまで店舗網の拡大が可能なのか…。そうした疑問について、デスクリサーチを中心に分析しています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海と海南省・省都の海口で出くわした光景や出来事、3つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.30(2015年12月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『インバウンド消費の深層に迫る』
訪日旅行者インタビュー

【企業分析】中国ビジネス最前線
『仲介から金融まで多角化、マルチ不動産企業「鏈家(Lianjia)」』
株式低迷とともに一気に店舗網を拡大

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『撤退したはずの「ベストバイ」の店舗が…!!』
『「二人っ子」家庭続出か!!』
『真冬に捕れたての魚介類を屋外で楽しむ海口の夜!!』

【都市別調査】厦門 編 ~その2
『「台湾地区ブランド」としてのモスバーガー』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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