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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第208号】~エコ・高品質・リーズナブルを求める消費者~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
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2016年2月24日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第208号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 一昨日に神戸でのセミナーを終え、東京へ移動する新幹線でのこと。何気なしに車内のアナウンスを聞いていたのですが、ふと「そういえば、中国語ではないなあ」と気づきました。
 普段、日本国内では新幹線を使うことはほとんどなく、長距離移動といえば上海との間で飛行機に乗るくらいです。飛行機ではもちろん日本路線の機内では中国系航空会社でも中国語のほかに日本語のアナウンスがあります。そのため日中両言語プラス英語によるアナウンスがある意味当たり前のような感覚になっていたようで、「あれ?」と思ってしまいました。
 もちろん、日本国内の新幹線ですし、かつ、すべての海外からの旅行客に対してのアナウンスなので、中国人だけを特別に優遇する必要はないでしょう。
 しかし、昨年の海外からの旅行客数2000万人弱に対して、中国や台湾、香港など中国語圏からの客数がその半数を超えていることを考えれば、そろそろ中国語のアナウンスも用意してもいいのでは?と思います。もちろん、昨年400万人超もお越しいただいた韓国(語)の対応も必要ですが…。
 今週のコラムは一昨日神戸と講演した内容と感想についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第208号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第208回)
     ~エコ・高品質・リーズナブルを求める消費者~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年1&2月合併号(vol.31)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「配車アプリ「ウーバー」浸透」(2016年2月19日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「'Techo' organizers strike a chord with Chinese speakers(手帳文化、日本に習う)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第208回)
 ~エコ・高品質・リーズナブルを求める消費者~

一昨日、神戸市主催セミナーで「消費動向から読み解く中国市場との向き合い方」について講演しました。2015年の中国消費の総括と、そこから見て取れる16年の動向やトレンドについて展望し、そのうえで日本企業としてどうアクションすべきかについて話しました。
 中国各都市の消費現場を見て回りながら感じますが、中国は本当に日本企業にとってますますチャンスが広がってきていると思います。消費者の経済水準が高まるなか、安心・安全でエコにも配慮し、高品質ながらリーズナブルな価格のものを求めていることを統計データを交えながらお話ししましたが、これらいずれも日本企業が得意としているところではないでしょうか。
 小売・流通現場でも、値段よりも利便性を重視している消費者が増えているようで、スーパーや百貨店の売上が伸び悩んでいるなか、コンビニが好調です。市場調査大手ニールセンの「2016年中国日用消費財予測報告」によると、コンビニの家庭用清掃用品の売上が、大型商店の4%減に反し11%増、食品や即席麺の売上も6%増(大型商店は約12%減)と予測されています。
 これまで大量仕入れで低価格を売りにしていた大手スーパーチェーンは軒並み業績不振に陥っており、仏系カルフールは過去3年で30店、15年に関しては18店と閉店ペースが加速しています。一方で、スーパーよりも販売面積を大きく縮小したコンビニ形態の「家楽福 Easy」を14年に上海で初出店(15年末までに7店舗を開店)、今年は北京への進出も予定しています。
 ネット通販も前年比33.3%増と好調で、越境もインバウンドとともに活況を維持しています。株価下落や景気減速がクローズアップされる中国ですが、消費は引き続き力強く成長していきそうです。講演前に「今年の春節は明らかに神戸に来る中国人が減った」という声を聞きました。訪日中国人数が全体的には減っていない以上、訪問先のニーズが多様化しつつある現象の現れともいえます。いつまでもインバウンド目当てで“待つ”姿勢ではダメだということでもあるでしょう。
 日本の強みが活かせる市場や土壌が醸成されつつある中国市場に対して、越境からのスタートでもいいではないですか。「ニーズがある場所で売る」、つまり「中国に乗り込んで売り込む」という気概を持つ日本人ビジネスマンの登場を願うと講演を締めました。
文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「訪日インバウンド消費の深層に迫る (6)」
 ~家電と乳幼児用品も爆買いの対象に
 家電製品は単価が高いため、円安と免税の影響による値頃感も強い。日本製品は品質面でも評判が良いことから爆買いの主要ターゲットとなっている。ウォシュレットや炊飯器の爆買いはメディアで報道されてよく知られているが、魔法瓶や電動歯ブラシの人気も高い......
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「訪日インバウンド消費の深層に迫る (5)」
 ~薬と化粧品は中国人旅行者に大人気
 中国人旅行客が日本で「爆買い」する現象は、特定の商品ばかりでなく、市場全体に幅広く及んでいる。温水洗浄便座、炊飯器、ダイソンの掃除機から、ユニクロ、ランドセル、今治ブランドの高級タオルまで全てが爆買いの対象である......
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「訪日インバウンド消費の深層に迫る (4)」
 ~旅行サイトとブログが日本旅行関連の情報収集源
 日本旅行関連の情報はどこで収集しているのだろう。今回の調査によると、ほぼ全ての対象者が自らインターネット上で観光地、アクセス、攻略法等の情報を収集していた。中国では百度(Baidu)の他、携程(www.ctrip.com)、途牛旅遊網(www.tuniu.com)、馿媽媽(www.lvmama.com)、去哪児(www.qunar.com)等の大手オンライン旅行代理店のサイトが多く利用されている・・・・・・
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「訪日インバウンド消費の深層に迫る (3)」
 ~訪日旅行のニーズが多様化、地方都市にも注目
 初めて日本を訪れる中国人旅行客は一般に東京から大阪へ抜ける「ゴールデンルート」を選択することが多い。二度目以降や個人旅行客は名古屋、福岡と行った地方都市を選択するケースも増えている。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年1&2月合併号(vol.31)発行

 会報誌2016年1&2月合併号(vol.31)では、巻頭特集に中国消費市場の15年総括と16年動向予測を取り上げました。インバウンド消費を象徴する“爆買い”で幕を開けた15年。上海株価上昇にも後押しされ、日本を驚愕させるほどの買いっぷりがメディアを中心に話題となりました。ところが、後半に入ると株価急落とともに中国経済の減速感が顕在化しはじめ、こうした中国消費熱も冷めていくのではないかという懸念が日本を蔓延しました。そこで今号ではこうした情勢を背景に、改めて中国消費にスポットライトを当て、16年がどのような方向に向かうのかについて予測・分析しました。O2O、双方向型動画システム、女性、健康、高品質、コンビニなどのキーワードから消費動向を占い、そのうえで、ネット通販(モバイル化、高齢化、越境、輸入&生鮮食品など)の拡大や、それに伴うリアル店舗への脅威、二人っ子政策、奢侈品など各種トピックスから多角的に中国消費の現場をレポートしています。
 次に、最近中国で静かなブームとなりつつある「手帳」のトレンドについてです。中国語で同じ感じでそのまま「Shou Zhang」と呼ばれ、国内に20万人を超える熱狂的な手帳ファン(手帳迷)がコミュニティーを作り、独自の作品を発表しあうことで徐々に普及しています。日本など他の先進諸国が歩んできたアナログ時代を一足飛びでスキップし、ネットやスマホなどデジタル化が急速に進んだ中国で、いかに手書きの「手帳」が人気を集めるのか。その深層に迫りながら、日本企業を中心とする文房具メーカーの商機を探ります。
 小売流通現場では、中国コンビニ最前線レポートとして台湾系の「喜士多(C-Store)」を取り上げました。上海自宅近くの虹梅路に突如としてフランスのお洒落なお店を彷彿とさせるコンビニが現れました。それまでの内装とは明らかに異なり、店内もレンガ造りの壁にお花は鉄柵が置かれ、コンビニというよりはフランス料理レストランの内装。店の前半部分は16人が座れるイートインコーナーになっており、朝方の出勤時には多くの客で席が埋まっています。このようにコンビニ界の常識を覆す大胆なチャレンジを行う喜士多の裏側と戦略に迫ります。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海と深圳で出くわした光景や出来事、4つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.31(2016年1&2月合併号)  もくじ
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
『訪日観光増で拡大する日本企業の商機
 インバウンドからアウトバウンドへの転換が急務に』
中国消費市場:15年の総括と16年の動向予測

【トレンドウォッチ】現地の最新商品&サービス
『中国で日本の「手帳(Shou Zhang)」が大人気』
デジタル化の波に逆走?共存?関連商品に大きな商機

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『サラダやスイーツを拡充し、ワンランク上のライフスタイルを提案』
コンビニ界で大胆なチャレンジ、台湾系「喜士多」

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『老婦もスマホで株価チェックする時代になったが…』
『上海株価チャートの電光掲示板がまるであるものに!!』
『深圳高速の料金所で出くわした奇妙な銀色の棒…』
『経済減速の哀愁漂う人影もまばらな深圳羅湖口岸…』

【都市別調査】
塩城 編
『外資受け入れ活発 商業的には発展途上』
重慶 vs 成都 編 ~その1
『中心街比較 規模の重慶、若さの成都』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第72回「配車アプリ「ウーバー」浸透」(2016年2月19日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第72回は「配車アプリ「ウーバー」浸透」(2016年2月19日付)。最近、上海で配車アプリのウーバーをよく利用する。朝夕のラッシュ時や雨の日はタクシーがほとんどつかまらず、タクシー配車アプリ「嘀嘀快的」で乗車オーダーを出しても、遠い場所に行くとき以外はほぼ無視されてしまう。一方、ウーバーでは乗車オーダーが自動的に振り分けられ、運転手はそれを拒否できない。そもそも運転手には目的地がどこなのか知らされないそうだ。使い方は至って簡単。ユーザー登録してログイン後、目的地を入力し、車のタイプを「高級」「中級」「一般」の3種類から選択。所要時間は瞬時に通知される。決済方法はアリババ系の「支付宝(アリペイ)」かクレジットカードだが、外国人にとっては後者が便利だろう。スマホエコノミーが急拡大する中国において、uberを職にするドライバーの各種各様の姿に迫る…。
 次回の掲載は3月4日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「'Techo' organizers strike a chord with Chinese speakers(手帳文化、日本に習う)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Techo-organizers-strike-a-chord-with-Chinese-speakers

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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