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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第209号】~上島珈琲で見たニッチな需要~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年3月2日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第209号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 週末を利用して岡山を訪れました。隣の広島出身ながら人生初の岡山。いつも新幹線を通過するたびに一度は訪れてみたいと思っていました。
 岡山では人口当たりのお店の密度が全国一とも言われる焼肉を堪能し、B級グルメとして人気の日生「カキタコ」や津山「ホルモンうどん」を食べました。いずれも2011年のB-1グランプリ第2位と第9位。全国第3位の生産高を誇るカキと、近くに食肉加工場があり安く仕入れができるホルモンと新鮮な食材がふんだんに使われ、値段もボリュームも大満足でした。
 観光スポットとしては「鷺の湯」として有名な湯郷温泉のほかに日本最古の庶民学校と言われる閑谷学校に行きました。岡山藩主の池田光政が開校、身分や出身藩に関係なく入学の門戸を開放していたとのこと。そこで教えられていたのは儒学を中心とした中国古典。孔子の故郷、山東省の曲阜から苗木を運んで植えたカイノキの巨樹が満開になる秋がベストシーズンです。
 東京や大阪に比べて岡山に来る中国人旅行客は多くありませんでしたが、このような古くからの交流の歴史をもっと中国の方々にも知ってもらいたいと思いながら岡山の旅を終えました。
 今週のコラムは中国第2位の店舗網を誇る台湾系コーヒーチェーン「上島珈琲」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第208号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第209回)
     ~上島珈琲で見たニッチな需要~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年1&2月合併号(vol.31)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「配車アプリ「ウーバー」浸透」(2016年2月19日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Meet 3 of my Chinese Uber drivers(配車アプリ「ウーバー」浸透)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第209回)
 ~上島珈琲で見たニッチな需要~

 久しぶりに上島珈琲に行きました。11年前に初めて上海に来たときは「UCCコーヒー」が上海にもあると喜んだものですが、実際は台湾系コーヒーチェーン店です。商標を巡って両社間でいざこざがあったという噂も、上海在住の日本人の間では有名な話です。
 今でこそ、スターバックス(スタバ)やコスタなど欧米系のコーヒーチェーンや、マーンコーヒー、Zooコーヒー、カフェベネなど韓国系も浸透し、コーヒーを愛飲する文化が中国全土に浸透しています。11年前の当時、浦東の自宅から徒歩圏内にそうしたチェーン店がなく、唯一まともだったのが上島珈琲でした。コーヒー以外にもスパゲティや中華定食などもあり、週末一人で過ごす時には重宝したものです。
 2014年8月時点で全国に1016拠点を有し、中国ではスタバ(16年1月に2000拠点超)に次ぐ店舗数を誇る上島珈琲。大きな店舗スペースに一昔前のレトロ感ある内装で、ソファ席が中心。引き扉の付いた個室もあり、各テーブルにはワンコインで星座占いができるおもちゃもあるなど日本の“昭和”を思わせるような喫茶店です。
 ローカル客を意識した戦略ながら、コーヒーの値段はそれほど安くはありません。レギュラーコーヒーが39元で、スタバの25元と比べても若干割高。コンビニコーヒーの10元やドリンクスタンドの8元と比べても結構な値段となります。客層は、若者は少なく40から50代以上がメイン。コーヒーのほかに中国茶を楽しむ客もおり、席の間隔も大きめに取られたラウンジのようなスペースが、ゆったりのんびりと時を過ごせる雰囲気を醸しだしています。
 日本でも椿屋やルノアールなどスタバとは異なる昔ながらの「喫茶店」形式で一定の支持を集めるところもあります。また神戸のにしむら珈琲店や京都のイノダコーヒー、名古屋のコメダ珈琲店など、地元密着で人気のチェーン店もありますが、まさにそのような部類に属する喫茶店ともいえるでしょう。
 スタバや韓国系チェーンなど“お洒落”で“トレンディ”なお店の台頭により、古臭いイメージの上島珈琲は淘汰されていくのではと思っていましたが、しっかりとニッチな客層を掴んでいた模様です。中国消費の奥深さと今後の多様化を垣間見た気がしました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「訪日インバウンド消費の深層に迫る (10)」
 ~日本でのショッピングの魅力はサービスと品質
 中国では接客などサービス面で不愉快な思いをする場面にも遭遇する。中国人旅行客は日本を訪れた時、靴売り場では販売員が跪いて試着させてくれ、服などは熱心にコーディネートを考えてくれる。最終的に買わずにお店を離れる際にも、不愉快な態度を取られることもない。今回の調査でも対象者の多くが「サービスの態度が良く、店員が親切であること」は消費の重要なポイントとしている......
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「訪日インバウンド消費の深層に迫る (9)」
 ~銀聯カードのディスカウントも大きな消費誘因
 銀聯カードが使えることと、銀聯カードのディスカウントも大きな消費誘因だ。日本ではすでに空港免税店、大型家電量販チェーン(秋葉原電気街、大阪日本橋電気街も含む)、銀座、新宿大阪梅田及び心斎橋地区のデパート、ブランド専門店、ドラッグストアチェーン等1万6千の商店で銀聯カードが使用できる......
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「訪日インバウンド消費の深層に迫る (8)」
 ~免税も爆買いの大きな誘因
 円安により商品の相対価格が下がったこと以外に、免税措置も旅行客の日本での爆買いの大きな誘因となっている。2014年10月1日に外国人に対する免税範囲が拡大されて以降、家電、アパレル、バッグ類等の耐久消費財のみならず化粧品、食品等の一般消費財も消費税が免除されることになった......
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「訪日インバウンド消費の深層に迫る (7)」
 ~日本の地方特産品に対する知識は限定的
 日本の地方の特産品については、中国人旅行客の知識は限定的で、目下のところ北海道の「白い恋人」、カルビーの「じゃがポックル」、ロイスのチョコレート、「東京ばなな」等、空港でも購入可能な著名商品に人気が集中している……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年1&2月合併号(vol.31)発行

 会報誌2016年1&2月合併号(vol.31)では、巻頭特集に中国消費市場の15年総括と16年動向予測を取り上げました。インバウンド消費を象徴する“爆買い”で幕を開けた15年。上海株価上昇にも後押しされ、日本を驚愕させるほどの買いっぷりがメディアを中心に話題となりました。ところが、後半に入ると株価急落とともに中国経済の減速感が顕在化しはじめ、こうした中国消費熱も冷めていくのではないかという懸念が日本を蔓延しました。そこで今号ではこうした情勢を背景に、改めて中国消費にスポットライトを当て、16年がどのような方向に向かうのかについて予測・分析しました。O2O、双方向型動画システム、女性、健康、高品質、コンビニなどのキーワードから消費動向を占い、そのうえで、ネット通販(モバイル化、高齢化、越境、輸入&生鮮食品など)の拡大や、それに伴うリアル店舗への脅威、二人っ子政策、奢侈品など各種トピックスから多角的に中国消費の現場をレポートしています。
 次に、最近中国で静かなブームとなりつつある「手帳」のトレンドについてです。中国語で同じ漢字でそのまま「Shou Zhang」と呼ばれ、国内に20万人を超える熱狂的な手帳ファン(手帳迷)がコミュニティーを作り、独自の作品を発表しあうことで徐々に普及しています。日本など他の先進諸国が歩んできたアナログ時代を一足飛びでスキップし、ネットやスマホなどデジタル化が急速に進んだ中国で、いかに手書きの「手帳」が人気を集めるのか。その深層に迫りながら、日本企業を中心とする文房具メーカーの商機を探ります。
 小売流通現場では、中国コンビニ最前線レポートとして台湾系の「喜士多(C-Store)」を取り上げました。上海自宅近くの虹梅路に突如としてフランスのお洒落なお店を彷彿とさせるコンビニが現れました。それまでの内装とは明らかに異なり、店内もレンガ造りの壁にお花は鉄柵が置かれ、コンビニというよりはフランス料理レストランの内装。店の前半部分は16人が座れるイートインコーナーになっており、朝方の出勤時には多くの客で席が埋まっています。このようにコンビニ界の常識を覆す大胆なチャレンジを行う喜士多の裏側と戦略に迫ります。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海と深圳で出くわした光景や出来事、4つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.31(2016年1&2月合併号)  もくじ 
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
『訪日観光増で拡大する日本企業の商機
 インバウンドからアウトバウンドへの転換が急務に』
中国消費市場:15年の総括と16年の動向予測

【トレンドウォッチ】現地の最新商品&サービス
『中国で日本の「手帳(Shou Zhang)」が大人気』
デジタル化の波に逆走?共存?関連商品に大きな商機

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『サラダやスイーツを拡充し、ワンランク上のライフスタイルを提案』
コンビニ界で大胆なチャレンジ、台湾系「喜士多」

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『老婦もスマホで株価チェックする時代になったが…』
『上海株価チャートの電光掲示板がまるであるものに!!』
『深圳高速の料金所で出くわした奇妙な銀色の棒…』
『経済減速の哀愁漂う人影もまばらな深圳羅湖口岸…』

【都市別調査】
塩城 編
『外資受け入れ活発 商業的には発展途上』
重慶 vs 成都 編 ~その1
『中心街比較 規模の重慶、若さの成都』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第72回「配車アプリ「ウーバー」浸透」(2016年2月19日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第72回は「配車アプリ「ウーバー」浸透」(2016年2月19日付)。最近、上海で配車アプリのウーバーをよく利用する。朝夕のラッシュ時や雨の日はタクシーがほとんどつかまらず、タクシー配車アプリ「嘀嘀快的」で乗車オーダーを出しても、遠い場所に行くとき以外はほぼ無視されてしまう。一方、ウーバーでは乗車オーダーが自動的に振り分けられ、運転手はそれを拒否できない。そもそも運転手には目的地がどこなのか知らされないそうだ。使い方は至って簡単。ユーザー登録してログイン後、目的地を入力し、車のタイプを「高級」「中級」「一般」の3種類から選択。所要時間は瞬時に通知される。決済方法はアリババ系の「支付宝(アリペイ)」かクレジットカードだが、外国人にとっては後者が便利だろう。スマホエコノミーが急拡大する中国において、uberを職にするドライバーの各種各様の姿に迫る…。
 次回の掲載は3月4日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Meet 3 of my Chinese Uber drivers(配車アプリ「ウーバー」浸透)」
http://asia.nikkei.com/Business/Companies/Meet-3-of-my-Chinese-Uber-drivers

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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