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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第216号】~地域ごとに異なるワンタン~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年4月20日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第216号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 熊本を震源とする九州地方での地震について、被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
 中国でもSNSの微博(Weibo)や微信(Wechat)を中心に、熊本城の石壁や阿蘇神社の倒壊した様子、また地割れや山崩れなどの写真やニュースが多く出回り、被災地を心配する多くの投稿がありました。特に熊本の人気ゆるキャラ「くまモン」は中国でも人気があり、「熊本熊还好吗?(くまモン大丈夫?)」のイラスト付きメッセージが多く飛び交っています。
 また別のイラストでは、負傷したくまモンを救援隊の格好をしたパンダが「大家都是“熊”(みな「熊」だから)」と同じクマ科の仲間として手を差し伸べながら、「大家都是“生命”(みな「命」だから)」と。中国のシンボルでもあるパンダが「命に国境はない」という心温まるメッセージが込められています。
 一日でも早く復旧が進み、普段の生活に戻られますよう、心よりお祈り申し上げます。
 今週のコラムはワンタンについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第216号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第216回)
     ~地域ごとに異なるワンタン~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年3月号(vol.32)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「書店が「複合型」に変貌」(2016年4月15日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Alipay a hit with Chinese tourists in Taiwan(「スマホ決済」屋台にも)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第216回)
 ~地域ごとに異なるワンタン~

 先週のメルマガで、上海自宅近くの路面店で食べたワンタンにより口が痺れたとお話ししたところ、多くの読者の方々から心温まるお気遣いのメッセージを頂戴しました。この場を借りて御礼申し上げます。
 化学調味料そのものがどれほど体に害があるかは、日本のネット上でも意見が色々分かれているようですね。ただ中国では、やはりある程度警戒したほうがいいと上海人の友人にも言われましたし、また恐らくワンタンやスープではなく「紅油抄手」みたいと喜んで入れたラー油が問題だったのではとの指摘もいただきました。いずれにせよ、今後は気を付けようと思います。
 別の読者の方から、ワンタンについて、中国では地域によって様々な呼び方や食べ方があることを教えていただいたので、ここで改めて皆さんにシェアしたいと思います。まず呼び方ですが、ワンタンはあくまでも広東語の呼び方。「雲呑(ユントゥン)」といい、広州や香港では、薄め大ぶりの皮にぷりぷりの蝦に肉を少々混ぜて真ん丸くして茹で、醤油味の出汁の効いたスープに香菜と葱を入れてよく食されています。
 一方、上海を含む北方では「餛飩(フントゥン)」といい、北京では少量の餡を二つ折りにしたものを6~7個茹でて、醤油、干しアミ蝦、海苔、香菜を入れた碗にゆで汁ごと入れています。上海では小雲呑、大雲呑とあり、小雲呑は小ぶりの肉を小ぶり薄めの皮で包んで茹でたもの、大雲呑はまるでイタリアのパスタ・トルテッリーニのような形で大ぶりの肉を大ぶり厚めの皮で包んで茹でたもので、それぞれ、海苔、香菜、薄焼き細切り卵が入った醤油味のスープに入れます。
 四川省では「抄手」と呼ばれ、小ぶりのワンタンをラー油のたれにつけて食べます。
 台湾では中部の観光スポットの太魯閣(タロコ)渓谷がある花蓮の「液香扁食店」が有名。蒋介石の長男で元総統の蒋経国も訪れたことがあり、大好物だったことから台湾中で人気となり、「扁食」と呼ばれています。私も17年ほど前に現地で食べたことがありますが、シンプルな味わいで美味しかった記憶があります。
 そのほか、台湾の街角でよく見かけるのが「温州大餛飩」。浙江省の温州がワンタンのメッカのような印象を与えていますが、実際に温州を訪れた際にはそれほどワンタンが地元の名物料理といった印象を受けなかったのには驚きました。
 ワンタン一つとっても広い中国では千差万別。皆さんはどの地方のワンタンが一番お好きでしょうか。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「「文創」の旗手、台湾系「誠品生活蘇州」が大盛況(3)」
 ~「ご当地」カラーを全面に打ち出すコーナーを設置
 誠品はこれまで台湾や香港では全て賃貸物件で店舗運営をしていた。出店に伴い周辺地区が商業エリアとして発展し、人の流れが活性化されたが、同時に高騰する賃料にも悩まされた。この悪循環からの脱却を目論む誠品は、中国初進出の立地を検討する際に、土地とともに建物の建設を許可し、店舗を運営させてくれる都市を中心に選別した...... 
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「「文創」の旗手、台湾系「誠品生活蘇州」が大盛況(2)」
 ~複合型経営モデルでカルチャー発信的な要素を溢れるのは特徴
 誠品は従来の書店経営の常識を打ち破った。それは、書店をベースとしながら、様々な店舗を同居させる複合型経営に代表される。画廊や花屋、商店、レストラン、カルチャーの発信など、書店と一緒に展開することで、新しい付加価値を創出した......
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「「文創」の旗手、台湾系「誠品生活蘇州」が大盛況(1)」
 ~中国“コト(体験)”消費を引率
 「誠品書店」は1989年、建築とアート関連の書籍をメイン取扱う書店として台北で誕生した。アーティスティックな空間デザインと、テーマ毎の独特の陳列方法は、瞬く間に注目を浴び、その名は広く知られるようになった。現在では単なる書籍売り場だけでなく、画廊やアート空間のほかに、毎年4,500回以上も開催される各種出版、講演、各種講習会などのイベントスペースも用意されている......
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「中国消費市場:15年の総括と16年の動向予測(14)」
 ~インバウンドからアウトバウンドへ
 日本のメディアでは株価下落や中国経済減速、さらには人民元安により、中国からの訪日旅行者のインバウンド消費が控えめになってきているという論調だ。またリピーター客の割合が増えてきていることから、モノよりもコト(体験)重視へとシフトしつつあるともいう......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年3月号(vol.32)発行

 会報誌2016年3月号(vol.32)では、巻頭特集に中国各地で人気の「書店」を取り上げました。人々の消費や興味が「モノ(商品)」から「コト(体験)」へと一気にシフトしている中国の消費現場において、その最も前線に立っているのが書店でしょう。といっても、一昔前の本を並べただけの古臭い書店ではありません。いま中国全土で流行っている書店は、シックで落ち着いた内装と照明のなか、台湾や香港含む外国からの書籍を数多く揃え、店内には喫茶店から雑貨、小物、文具の販売、さらには演奏会や朗読会などのイベントスペースや絵画教室などを備えた「複合型」書店です。中国では、経済成長とともに、ネットやスマートフォン(スマホ)が急速に普及したため、ニュースなど含む活字媒体はどちらかというと紙というよりはデジタル形式による読書習慣が根付いていると考えていました。しかし経済成長の減速や“低調”な社会情勢を背景に、アナログ的な“古き良き”ものに対する回帰現象が出てきているのかもしれません。
 こうした風潮の変化を早くから読み取り、かつ引率してきたのが台湾の「誠品書店」です。いま中国で勢いのある“個性派”書店チェーンの数々は、ほとんどが誠品をロールモデルとし、そこに中国や各都市ならではの独自色を加味しているといえます。こうしたトレンドの背景や書籍市場全体をデータや統計を使って網羅し、そのうえで、人気(話題)の注目書店チェーン6店、「南京先鋒書店」「西西佛書店」「方所」「上海鐘書閣」「猫的天空之城」を紹介しています。また15年11月末に江蘇省・蘇州で、満を持して本土初進出を果たした「誠品生活蘇州」についても、視察レポートとともにその人気や今後の可能性について追究しています。
 小売流通現場では、中国コンビニ最前線レポートとして重慶と成都の事情と日系の取り組みについて取り上げました。重慶のローソンを訪れた際に、入店してすぐに強烈な香りに遭遇しました。「コンビニ=おでん」の香りが既定値だったのですが、そこでは地元のソウルフードともいえる「酸辣粉(辛味春雨スープ)」と「雑醬面(担担麺のような汁なしの麺)」が売られていたのです。花椒(山椒の仲間)が醸し出す独特の香りが充満している店内を眺めながら、日系コンビニのローカル化への本気度に脱帽でした。重慶や成都には、ローソン、セブンイレブン、ファミリーマートが出揃い、各店しのぎを削っていますが、地元のコンビニチェーンとのシビアな戦いにもさらされています。地元の競合が勢力を急拡大するなか、日系には勝算があるのか…。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海と深圳で出くわした光景や出来事、4つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.32(2016年3月号)  もくじ 
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
『オンラインからオフラインへの回帰か!?
 「書籍+喫茶+雑貨」の複合型書店がトレンド』
 中国書籍市場の「いま」に迫る

【小売・流通現場】注目商業施設を徹底研究
『中国“コト(体験)”消費を引率』
 「文創」の旗手、台湾系「誠品生活蘇州」が大盛況

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『重慶&成都に打って出る日系コンビニの勝算は?』
 地場系コンビニチェーンの壁を打破できるか

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『UFOキャッチャーで客の心もひと掴み!!』
『アイススケートが「コト」消費のシンボルに!!』
『アップルペイ中国参入で三国時代へ!!』
『天津でも日本のカレーライスが人気に!!』

【都市別調査】
重慶 vs 成都 編 ~その2
『商業施設比較 重百とイトーヨーカ堂』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第76回「書店が「複合型」に変貌」(2016年4月15日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第76回は「書店が「複合型」に変貌」(2016年4月15日付)。扇形に並べられた観客席を前に、ステージ上ではチェロとバイオリンの演奏。間接照明で落ち着いたムードの中、楽器の音色に酔いしれたり、スマホで撮影する大勢の観客。その背後にある天井までそびえ立つ棚にはびっしりと本が並べられている。成都郊外のショッピングモール「凱徳天地」にある書店「言几又」のイベントスペースだ。ステージ背面には巨大スクリーンが設置され、朗読会や講演会、展覧会など各種イベントも開催される。「当当」などオンライン書店の人気に押されて閉店を余儀なくされた実店舗型書店が、ここ数年巻き返しを図っているその背景に迫る…。
 次回の掲載は4月29日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Alipay a hit with Chinese tourists in Taiwan(「スマホ決済」屋台にも)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Alipay-a-hit-with-Chinese-tourists-in-Taiwan

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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