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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第217号】~上海市内の人気の「リゾート島」~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年4月27日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第217号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 本格的な春が到来した上海。自宅近くの「老外街」では、夜になると平日でも多くの客が訪れ、屋外に設置されたテーブルで、心地よい春のひと時を堪能しています。これまで何度かメルマガで触れてきた老外街ですが、ここで改めて紹介したいと思います。
 老外街とは「外国人(老外)」のストリート(街)を意味します。日本人も多く住む虹橋・古北地区の近くで、上海市内の幹線道路である延安西路から約100メートル南、虹梅路から虹許路の間にあり、500メートル程の通りには30前後のレストランやバーが軒を並べています。欧米各国のほかに日本やタイ、インド、メキシコなど名に恥じない多彩な料理が楽しめます。
 元々は「虹梅路休閑街」という名で、あまりパッとしない郊外のさびれたレストラン街でした。10年に名称を変更してから知名度が一気に向上し、周辺の外国人も数多く訪れるようになり、12年5月には「国家3A級景区」に認定、上海観光の人気スポットのひとつになっています。
 現在、頭上に各国の国旗が掲げられ、まるで毎日が運動会のような趣もある老外街。外国人客の比率も高く、改めて国際都市・上海を実感できます。ちなみに私のお勧めはイタリアン(現在改装中)とベルギー。ぜひ上海にお越し(在住)の方は、一度トライしてみてください。
 今週のコラムは先週末に訪れた上海・崇明島についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第217号をお送りいたします。

【お知らせ】
来週のメルマガは日本ゴールデンウィーク休暇のため、発行をお休みさせていただきます。次回の発行は5月11日(水)となります。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第217回)
     ~上海市内の人気の「リゾート島」~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年3月号(vol.32)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「書店が「複合型」に変貌」(2016年4月15日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Alipay a hit with Chinese tourists in Taiwan(「スマホ決済」屋台にも)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第217回)
 ~上海市内の人気の「リゾート島」~

  先週末は崇明島を訪れました。崇明島は上海市北部の長江河口に位置し、上海市と江蘇省啓東市との間に浮かぶ島。中国では台湾(約3万6000km2)、海南(約3万2000km2)に次ぐ3番目の大きさ(1267km2)を誇ります。市内(虹橋地区)から内環と中環(環状線)と高速を通って約70km、車で約1時間半の距離です。
 上海に住み始めてからもうすぐ12年になろうとしていますが、崇明島は同じ上海市でも近くて遠い存在。これまでも野鳥や湿地保護地区、ラベンダーなどの花畑など、一番近いリゾート地としてインターネットや微信などで何度も写真や紹介文などを目にし、子供を連れて一度は行ってみたいと思っていました。
 崇明島の人口は戸籍ベースで80万人強。主な産業はサービス業で、特に観光業が盛んです。元々は漁業と農業が中心の田舎でしたが、上海の経済発展とともに観光地としての開発が始まりました。93年に東平林場が国家級森林公園に指定されたのを皮切りに、05年に西沙湿地、10年に東灘候鳥保護区が整備されました。また、09年10月の上海長江大橋の開通により交通アクセスの利便性が高まり観光客が急増。14年には前年比13.1%増の486.7万人が崇明島を訪れ、観光収入も前年比12.5%増の7億元に達しました。
 今回はあいにくの大雨と強風に見舞われましたが、東灘湿地と候鳥保護区では延々と地平線上に広がる湿地で野鳥が飛び交う姿も目にすることができました。同じ上海市なのに、高層ビルが乱立する市中心部とは全く異なる風景が広がっており、不思議な感覚も抱きました。地元の農家が経営するレストラン「農家楽」では、地鶏や地元の野菜と共に、新鮮な「小海鮮」と呼ばれる海と河が合流する地点ならではの小ぶりの魚やエビ、貝類などの食材を使った料理を堪能しました。
 市中心部から1時間程度のドライブで到着する崇明島。気候もほとんど変わらないのですが、高層ビル群の合間を抜け、長江大橋を渡って島に入った途端、なぜか南国のリゾートに来たような高揚した気分になるので不思議です。6月の開園を控えるディズニーランドと大自然の崇明島。上海で新たな観光ブームの波が到来しそうな16年になりそうです。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「「文創」の旗手、台湾系「誠品生活蘇州」が大盛況(7)」
 ~近い将来の中国消費現場を予想させる店づくりとコンセプト
 誠品蘇州は、書店部分を除く約6割のスペースが他の小売店舗で構成されているが、実際には中国各地にある多くの商業施設とはかなり異なる印象を受ける。その理由はブランド構成を見れば明らかだ。大半は中国国内でそれほど知名度の高くないブランドで、特に台湾ブランドが多い。蘇州発のオリジナルブランドもあるが、共通点は派手さや押しの強さはないがしっかりとした自己主張を兼ね備えていることだ......
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「「文創」の旗手、台湾系「誠品生活蘇州」が大盛況(6)」
 ~店の枠組みを超えたライフスタイルの提案
 ライフスタイルの提案も誠品が得意とする分野だ。店内ではテーマごとに、書籍ととともに各種商品がセットで展示されている。その常識にとらわれない自由な陳列スタイルは、書籍をより生活に身近なものに感じさせる。例えば、書店の奥に位置する喫茶コーナー「墨冊珈琲」の周辺には、生活関連書籍とともに「誠品音楽」セクションを併設......
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「「文創」の旗手、台湾系「誠品生活蘇州」が大盛況(5)」
 ~自由な“立ち&座り読み”スペースが客足増に
 書店エリアは、誠品蘇州のなかでも最も多くの客で賑わっている。人気のない書籍コーナーはないほどで、椅子に座って本が読める読書コーナーは常に満席状態。誰もが熱心に本を選んだり、読んだりしている光景からは、実店舗がネット販売の勢いに押されて次々と閉店に追い込まれていることが、まるで嘘のように思えるほどだ......
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「「文創」の旗手、台湾系「誠品生活蘇州」が大盛況 (4)」
 ~書店を主軸に空間デザインを重視
 誠品書店の空間デザインのコンセプトは、西洋式の建築様式に東洋の庭園要素を取り入れたもので、人と建築物、空間がバランス良く配置するよう配慮されている。店内は静かで内省的な雰囲気に満ち、多忙な都会人もここを訪れることで気分を穏やかに落ち着かせることができる......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年3月号(vol.32)発行

 会報誌2016年3月号(vol.32)では、巻頭特集に中国各地で人気の「書店」を取り上げました。人々の消費や興味が「モノ(商品)」から「コト(体験)」へと一気にシフトしている中国の消費現場において、その最も前線に立っているのが書店でしょう。といっても、一昔前の本を並べただけの古臭い書店ではありません。いま中国全土で流行っている書店は、シックで落ち着いた内装と照明のなか、台湾や香港含む外国からの書籍を数多く揃え、店内には喫茶店から雑貨、小物、文具の販売、さらには演奏会や朗読会などのイベントスペースや絵画教室などを備えた「複合型」書店です。中国では、経済成長とともに、ネットやスマートフォン(スマホ)が急速に普及したため、ニュースなど含む活字媒体はどちらかというと紙というよりはデジタル形式による読書習慣が根付いていると考えていました。しかし経済成長の減速や“低調”な社会情勢を背景に、アナログ的な“古き良き”ものに対する回帰現象が出てきているのかもしれません。
 こうした風潮の変化を早くから読み取り、かつ引率してきたのが台湾の「誠品書店」です。いま中国で勢いのある“個性派”書店チェーンの数々は、ほとんどが誠品をロールモデルとし、そこに中国や各都市ならではの独自色を加味しているといえます。こうしたトレンドの背景や書籍市場全体をデータや統計を使って網羅し、そのうえで、人気(話題)の注目書店チェーン6店、「南京先鋒書店」「西西佛書店」「方所」「上海鐘書閣」「猫的天空之城」を紹介しています。また15年11月末に江蘇省・蘇州で、満を持して本土初進出を果たした「誠品生活蘇州」についても、視察レポートとともにその人気や今後の可能性について追究しています。
 小売流通現場では、中国コンビニ最前線レポートとして重慶と成都の事情と日系の取り組みについて取り上げました。重慶のローソンを訪れた際に、入店してすぐに強烈な香りに遭遇しました。「コンビニ=おでん」の香りが既定値だったのですが、そこでは地元のソウルフードともいえる「酸辣粉(辛味春雨スープ)」と「雑醬面(担担麺のような汁なしの麺)」が売られていたのです。花椒(山椒の仲間)が醸し出す独特の香りが充満している店内を眺めながら、日系コンビニのローカル化への本気度に脱帽でした。重慶や成都には、ローソン、セブンイレブン、ファミリーマートが出揃い、各店しのぎを削っていますが、地元のコンビニチェーンとのシビアな戦いにもさらされています。地元の競合が勢力を急拡大するなか、日系には勝算があるのか…。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海と深圳で出くわした光景や出来事、4つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.32(2016年3月号)  もくじ
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
『オンラインからオフラインへの回帰か!?
 「書籍+喫茶+雑貨」の複合型書店がトレンド』
 中国書籍市場の「いま」に迫る

【小売・流通現場】注目商業施設を徹底研究
『中国“コト(体験)”消費を引率』
 「文創」の旗手、台湾系「誠品生活蘇州」が大盛況

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『重慶&成都に打って出る日系コンビニの勝算は?』
 地場系コンビニチェーンの壁を打破できるか

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『UFOキャッチャーで客の心もひと掴み!!』
『アイススケートが「コト」消費のシンボルに!!』
『アップルペイ中国参入で三国時代へ!!』
『天津でも日本のカレーライスが人気に!!』

【都市別調査】
重慶 vs 成都 編 ~その2
『商業施設比較 重百とイトーヨーカ堂』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第76回「書店が「複合型」に変貌」(2016年4月15日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第76回は「書店が「複合型」に変貌」(2016年4月15日付)。扇形に並べられた観客席を前に、ステージ上ではチェロとバイオリンの演奏。間接照明で落ち着いたムードの中、楽器の音色に酔いしれたり、スマホで撮影する大勢の観客。その背後にある天井までそびえ立つ棚にはびっしりと本が並べられている。成都郊外のショッピングモール「凱徳天地」にある書店「言几又」のイベントスペースだ。ステージ背面には巨大スクリーンが設置され、朗読会や講演会、展覧会など各種イベントも開催される。「当当」などオンライン書店の人気に押されて閉店を余儀なくされた実店舗型書店が、ここ数年巻き返しを図っているその背景に迫る…。
 次回の掲載は4月29日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Alipay a hit with Chinese tourists in Taiwan(「スマホ決済」屋台にも)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Alipay-a-hit-with-Chinese-tourists-in-Taiwan

※バックナンバーはこちら >>
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