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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第219号】~日本人観光客が中国に戻る日~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年5月18日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第219号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週のメルマガで実に17年ぶりにシンガポールを再訪したとお伝えしました。前回の訪問は台湾に住み始めてから2年目のとき。まだ中国について右も左もわからない状態のなか、ただ単にシンガポールの発展度合いや西洋と東洋文化の融合に感心したものです。
 今回は実にそれから17年もの中国生活を経ての再訪。高層ビル群や交通インフラなど、いまや上海や北京も十分引けを取らない発展ぶりなので、この点に関しては特に感じるところはありませんでした。一方で、地下鉄やショッピングモールなど、いつも多くの人に囲まれている中国と比べて、明らかに人出が少なくどこか落ち着いた雰囲気に、心地よさを覚えました。
 シンガポール料理として有名なチキンライス(海南鶏飯)やチリクラブ(辣椒螃蟹)、ラクサ(麺)やバクテー(肉骨茶)なども食しました。マレーシアの先にありながら中華系民族が7~8割を占めるシンガポール。料理も福建や広東、海南など中国各地の料理をベースに東南アジアならではのココナッツや唐辛子(チリ)を交えた味付けが絶妙で、本場の中華料理とは一線を画す地元のオリジナル料理になっていました。
 海南鶏など実際に海南島(海口)で食べたりもしているので、そのルーツや違いなどを感じ比較しながら食べるシンガポール料理は、前回とは違う趣きで楽しめました。
 今週のコラムはシンガポールの街を歩きながらふと気づいたことについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第219号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第219回)
     ~日本人観光客が中国に戻る日~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年4月号(vol.33)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「個性派コラボ書店の躍進」(2016年4月29日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Alipay a hit with Chinese tourists in Taiwan(「スマホ決済」屋台にも)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第219回)
 ~日本人観光客が中国に戻る日~

 労働節の連休を利用してシンガポールに行ってきました。私にとっては実に17年ぶりの訪問。有名なマーライオン像やビル(ホテル)3棟の上に船のような形をしたデッキが置かれたマリーナベイサンズ、観光島として開発されたセントーサなど、新旧の観光スポットを一通り回りました。
 日中以外の国に足を運んだのは久々のことでした。中華系からマレー系、インド系、アラブ系など様々な人種の人たちに囲まれることに、当初は若干の違和感を覚えながら、ふと中国とのある大きな違いに気付きました。それは日本人観光客の姿です。ちょうど日本のゴールデンウィークと日程が重なったせいもあると思いますが、とにかく日本人観光客が目につきました。
 日本人観光客の姿を最近ほとんど目にすることのなくなった中国に慣れ親しんだせいなのか……。以前は2008年の北京オリンピックや10年の上海万博などのビックイベントもあり、経済成長と共に様変わりする中国の各都市を見学に訪れる日本人観光客の団体をよく目にしたものです。ですが、今では上海の人気観光スポットの外灘や新天地などで日本語を耳にする機会がほとんどなくなりました。
 実際に中国にある日系の大手旅行会社も、12年の反日騒動以前は多くの日本人客によるインバウンド需要で潤っていたそうですが、最近は大気汚染や円安(人民元高)なども影響してか、取り扱いがほとんどゼロの状態といいます。
 中国は世界遺産が47カ所(自然遺産10カ所、文化遺産33カ所、複合遺産4カ所)もあり、イタリアに次ぐ世界遺産名簿ランキング2位の豊富な観光資源を有しています。急拡大する国内旅行者の需要を背景に、各観光地ではインフラ環境や施設の整備が進み、ホテルやレストランなどでの接客レベルも向上しています。以前のような“反日”の雰囲気を感じることもほとんどなく、安心して中国での観光を楽しめると思います。今は完全に中国から日本への観光客の流れが主流となっていますが、道行く数多くの日本人観光客を眺めながら、以前のように日本人が中国に観光に戻ってくる日が来てほしいと心から願いました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「中国書籍市場の「いま」に迫る (10)」
 ~注目!!中国で人気(話題)の個性派「厳選」6書店~ (3) 方所
 方所は中国発のデザイナーズ衣料ブランド「例外(Exception)」の創始者である毛継鴻氏が手掛けた書店だ。かつて台湾の誠品書店で19年のキャリアを築きナンバー2の地位を確立、台湾書店業界で“女王”と称される廖美立氏と手を結ぶことで、この個性的な書店は生み出された......
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「中国書籍市場の「いま」に迫る (9)」
 ~注目!!中国で人気(話題)の個性派「厳選」6書店~ (2) 西西佛書店
 西西佛書店は1993年に貴州省遵義市にオープンした。08年には省外への初出店となる重慶店がオープン、現在17都市に42拠点を展開している。傘下には「Park書店(Sisyphe Park Books)」、「矢量珈琲(UP Coffee)」、「不二生活」創意空間(Booart Life)、児童読書体験スペース「7&12閲聴課」(7&12Reading Call)、「推石文化(Twinstone)」、「唏嘘」雑誌(Much)という6つのセカンドブランドがある......
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「中国書籍市場の「いま」に迫る (8)」
 ~注目!!中国で人気(話題)の個性派「厳選」6書店~ (1) 南京先鋒書店
 南京先鋒書店は1996年にオープンした比較的歴史の古い個性派書店だ。09年に「中国で最も美しい書店」に選出され、14年にはイギリスBBCの「世界で最も美しいトップ10の書店」にも選ばれた。南京市の文化的ランドマークであり、文学好きの若者や旅行客の「MUST GO(必ず行くべき場所の意)」となっている......
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「中国書籍市場の「いま」に迫る (7)」
 ~個性派書店にモールからの出店オファーが殺到
 百貨店やショッピングモールの経営も困難を極め、これまでの小売主体の手法では店舗に集客することが難しくなっている。高い賃料が確保できる小売店舗やどこも似たようなファッションブランドばかりを優先することをあきらめ、代わりに飲食、娯楽、子供関連施設や文化体験型施設をメインに店づくりをシフトしつつある...... 
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年4月号(vol.33)発行

 会報誌2016年4月号(vol.33)では、巻頭特集に最近中国で人気と話題を集めるショッピングモール「大悦城(JOY CITY)」を取り上げました。15年12月に巨大な観覧車が屋上に設置された上海大悦城2期(新館)がオープン。中国の商業施設としては初の試みです。またハローキティやドラえもん、スーパーマリオなど子供や若者層に人気のキャラクターをテーマにしたイベントを開催し、「モノ」を売る場所だけでなく「コト」の体験を促す場としてのポジショニングも中国内で確立されています。また天津や上海、成都などの店舗では「ストリート」風のフロアに数多くの雑貨、小物、喫茶、軽食(麺類)などの小規模店舗を並べた新業態にも着手。施設内ながらあたかも香港や台北などで見られるレトロ感満載の小道に来たかのような演出が、若者客を中心とした“ブラブラ(ながら)”客を惹きつけています。スマホSNSの微信(ウィーチャット)を最大限活用し、O2Oを推し進めながら、さらには攻勢を受けるネット通販からも客を店舗に誘導するような工夫と企画をトライしています。単にアイススケートリンクやキッズ向け遊戯スペースなど「コト」用の箱(施設)を用意するだけの商業施設とは異なり、今や中国の「コト」消費のトレンドをどこよりもいち早くキャッチし、素早く実践に移す実行力で各地の消費者を「アッ」と驚かせる大悦城。中国消費現場の対応力と柔軟性を具現化する同店の分析と研究は一見の価値ありです。
 次にトレンドレポートとしてスマホ読書アプリの「ONE・一个(個)」を紹介しています。リアル(オフライン)からネット(オンライン)へと触手を伸ばす大悦城とは対照的に、「ONE・一个」はその逆張りとも言えるでしょう。中国の著名作家で若者にも大きな影響力を持つ韓寒氏が立ち上げたアプリで、スタートから24時間足らずでアップルストアにおける中国エリアの無料ダウンロードランキング第1位に。3000万人のユーザー数を擁し、アクセス回数は10億超、1日の平均アクティブユーザー数も200万に達するほどの人気ぶりです。スマホアプリに毎日画像、記事、コラム、Q&Aをそれぞれ1個ずつ配信する手法ですが、最近ではオフラインのイベントや期間限定のポップアップストアを開くなど、リアル面での攻勢が目立ちます。彼らがいかにリアルとネットの特徴を最大限駆使して中国の若者層から支持を得ているのか。大悦城とともに、参考に値します。
 現地視察レポートは、中国で最も有名な桜の名所・武漢大学です。3月中旬のちょうど桜満開のタイミングで武漢での消費者グループインタビューがありました。そこで、以前から一度は鑑賞したいと思っていた武漢大学の桜を求め、現地訪問してきました。多くの訪問客による騒音で学期中の学生の授業にも悪影響を及ぼすようになった武漢大学では、今年からスマホ(ネット)での事前登録が必要となりました。また入場は無料ながら平日は1万人、休日は2万人に制限される狭き門をくぐり抜け、実際に訪問した際の様子や事前登録の仕組みなどについて解説しています。
 小売流通現場では、中国コンビニ最前線レポートとして、急拡大する中国コンビニの実態についてフォーカスしました。15年には中国全土で毎日3店のコンビニが新規オープンしているという統計もあるほど、猛烈なスピードで発展を続けるコンビニ業界。実際に高齢化や女性の社会進出、離婚率の上昇などを理由に、コンビニでの日用品や食品の売上成長率がスーパーや百貨店を上回るほどです。こうしたトレンドを背景に、大手スーパーもコンビニ形態の新店舗をオープンさせるなど出店戦略の見直しを迫られています。中国も日本同様にコンビニが勢力を増していくのか、注目です。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海と深圳で出くわした光景や出来事、4つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.33(2016年4月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『大悦城(JOY CITY)が次世代の中国消費の指南役に』
 コト(体験)消費の流れをいち早く捉えドラスチックに実行

【トレンドレポート】
『「ONE・一个」が提案する都会の文学ライフ』
 本とライフスタイルのコラボレーション

【現地視察レポート】武漢大学
『桜の名所、鑑賞するにはスマホが必須』

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『爆発的なペースでコンビニが勢力を拡大』
 中国小売・流通業の勢力図に変化が

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『1個50元(約850円)の草団子「青団」とは??』
『「女性専用」「女性向け」が今後の潮流に??』
『経済減速でも世界中から熱いラブコールが!!』

【都市別調査】
重慶 vs 成都 編 ~その3
『コンビニ比較、ブランド比較 土地柄がニーズにも反映?』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第77回「個性派コラボ書店の躍進」(2016年4月29日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第77回は「個性派コラボ書店の躍進」(2016年4月29日付)。中国内陸部の主要都市・成都。市内中心部に2014年10月にオープンした巨大ショッピングモールの太古里は市内随一の人気スポットだ。高級ブランドが並ぶテナントの一角に、ひっそりとたたずみながらも、客が次から次へと吸い込まれていく店舗がある。書店の「方所」だ。入り口付近にはアパレルやアクセサリーコーナーがあり、その奥に巨大な書籍販売スペースが出現する。中国発のデザイナーズ衣料ブランド「例外(Exception)」の創始者、毛継鴻氏が手掛けた書店。誠品書店で19年のキャリアを持ち、台湾書店業界で“女王”と称される廖美立氏とタッグを組んだ。急増する中国複合型書店の先鋒(せんぽう)役としても注目される方所。アパレルと書籍のコラボは実際に機能しているのか…。
 次回の掲載は5月13日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
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  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Alipay a hit with Chinese tourists in Taiwan(「スマホ決済」屋台にも)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Alipay-a-hit-with-Chinese-tourists-in-Taiwan

※バックナンバーはこちら >>
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