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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第222号】~低価格ショップ「メイソウ」の躍進~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年6月8日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第222号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 上海ディズニーランドの開園がいよいよ来週に迫ってきました。車内のラジオからは「上海ディズニーランド開園まであと○日」というキャッチフレーズが断続的に流れ、気分を盛り上げてくれます。
 実際に周辺の住民や園内で働くキャストの親族など一部の関係者を対象にプレオープンの試運転営業がされているようです。幸運にもそうしたチケットを入手して行ってきた人から園内の様子を聞くと、準備はほぼ完璧、キャストもまだぎこちなさが残りながらしっかりと”スマイル”していたとのこと。
 微信でもそうした人たちが投稿するジェットコースターなどのアトラクションの動画などが流れています。まだプレオープンで入場者数が限定されており、園内の客足もまばら。長い行列に並ぶ必要もなく、うらやましい限りです。
 一方、施設内で用を足す子供やトイレ内のジェットタオルで濡れた靴を乾かす客、また行列脇に散乱したペットボトルのゴミの写真も出回っています。東京ディズニーランドではトイレ清掃のルール基準として「赤ちゃんがハイハイできる」程度にまで徹底されているとか。今回のディズニー開園を通じて、客のマナーの善し悪しもクローズアップされそうです。
 今週のコラムは会報誌5月号の巻頭特集に取り上げた中国発100円ショップの「メイソウ」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第222号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第222回)
     ~低価格ショップ「メイソウ」の躍進~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年5月号(vol.34)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「小道ぶらぶら発見探し」(2016年6月3日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Experiences, not brands, seen drawing Asians to Japan(「体験」求め始めた訪日客)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第222回)
 ~低価格ショップ「メイソウ」の躍進~

 会報誌16年5月号の巻頭特集では「メイソウ」を取り上げました。100円ショップを連想させるような品揃えで、化粧品やスキンケア類からモバイルバッテリー、イヤホンなどのIT系、さらにはコーヒーカップや魔法瓶などの日用品も販売、若者を中心に各地で人気となっています。2013年の創業以来、一気に中国全土で1100店舗にまで拡大し、今やノリに乗っている企業です。
 先月訪れたシンガポールでも「メイソウ」と印刷された紙袋を持った若者を目にしましたし、東京渋谷にもお店を構えています。中国では沿岸部の主要都市だけではなく、湖北省の武漢や湖南省の長沙など内陸の地方都市にもお店があり、そのカバー範囲には驚かされます。
 いつだったかは定かではないのですが、初めて見かけたのは、とある地方都市の一角でした。遠くから見ると白地に赤い正方形が2つのロゴ。「あれ?ユニクロ?」と思って近づいてみるとアパレルではなく雑貨が販売されています。ロゴをよく見ると「メイソウ」と書かれており、また日本ブランドの“まがい物”が出てきたかという印象でした。
 その後、訪れる都市で必ず店舗を見かけるようになり、嫌が応にもついつい注視するようになりました。特に印象に残っているのは15年6月に訪れた長沙です。街一番の繁華街である五一広場から続く黄興路に面した店舗は多くの若者客でごった返しており、皆真剣な眼差しで商品を吟味していました。そうした中、入り口で呼び込みを兼ねた店内アナウンスをしている女性スタッフが中国語で「日本から来たブランド、日本品質でお買い得価格……」と「日本」を猛アピールしていました。実際に店内のポップやポスターにもどこか怪しい日本語のキャッチフレーズが書かれてあったり、各商品のパッケージやタグも日本語になっていたりしています。
 日本の100円ショップを真似たお店はこれまでいくつも生まれては消えていった中国ですが、ここまで店舗網を急拡大し、かつ、人気を維持できているのはどうしてなのか?ネット通販との競争が激化する中、いかに実店舗としての強みを発揮しているのか?そうした観点から「メイソウ」の戦略や成長の秘訣について迫りました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「大悦城(JOY CITY)が次世代の中国消費の指南役に (2)」
 ~体験型消費の新潮流、「ストリート」概念を推進
 現在消費の主力となりつつある「80後(1980年代生まれ)」の若者にとって、そのニーズは「モノ」に対するものから感覚的、体験的な「コト」へと移り変わりつつある。「90後(1990年代生まれ)」ともなると目的のはっきりした「モノ」消費はオンライン(ネット)で済ませ、オフラインの消費は「なんとなくブラブラ」、つまり、ショッピングセンターを目的なく歩き回り、自分の感性に合う「コト」を探すという二極化がより顕著となっている......
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「大悦城(JOY CITY)が次世代の中国消費の指南役に (1)」
 ~コト(体験)消費の流れをいち早く捉えドラスチックに実行
 2015年12月、上海大悦城(JOY CITY)2期(新館)が正式に営業をスタートした。屋上に設置された観覧車は中国のショッピングセンターとしては初の試み。オープンするや否や、メディアや消費者から大きな注目を集めた。観覧車のロマンチックな演出も功を奏し、この新館は「魔都 愛情地標(上海の愛のランドマーク)」としてそのポジショニングを確立、上海の新しい流行発信基地として若者たちから大きな支持を得ている......
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「街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~経済減速の哀愁漂う人影もまばらな深圳羅湖口岸…
 深圳・羅湖。香港と中国本土を分けるボーダーに位置する中国側の玄関口だ。1978年から始まる鄧小平による改革開放政策により急発展した深圳の中心地でもある。先日、香港から地下鉄経由で深圳入りするクライアントを出迎えに久しぶりに羅湖駅に行った......
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「街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~深圳高速の料金所で出くわした奇妙な銀色の棒…
 深圳空港から市内へ向かう高速道路。車は料金所に向かったのだが、前方の窓口はどう見ても右側にしかない。中国の車道は日本と逆で右側通行。つまり、運転席は左側にある。このまま料金所に突入しても、助手席にはだれも座っていないので、どのように料金の支払いをするのか…と固唾を呑んで見守っていた......
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1631

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年5月号(vol.34)発行

 会報誌2016年5月号(vol.34)では、巻頭特集に中国発の“100円ショップ”ともいえる「メイソウ」を取り上げました。2013年11月に中国1号店をオープンしてから現在までわずか2年余りで、世界中に1400店舗を構えるほど急成長。進出先は香港、マカオ、シンガポール、クアラルンプール、ドバイ、ロサンゼルス、サンフランシスコ等。中国国内でもすでに1100店を超え、売上も50億人民元を突破しています。ネット通販が猛威を奮い、百貨店やスーパーなど実店舗が軒並み不振のなか、その風潮に逆らうかのごとく好調を維持するメイソウ。同社の成功の秘訣について、商品及び価格戦略、調達管理、コンセプト、立地、フランチャイズ制度、コミュニケーション手法などの多角的な視点から分析しています。
 次に企業研究として、中国飲用水市場のトップブランド「農夫山泉」をピックアップしました。15年の飲料市場全体の約半分を占める飲用水。販売量は8400万トンで1344億元の売上を誇る同市場に、500社超のメーカーがひしめく中、農夫山泉をはじめとする怡宝、康師傅、娃哈哈など主要メーカーが62%を占めているのが現状です。赤いキャップのプラスチックボトルでお馴染みの農夫山泉ですが、高級ミネラルウォーター分野では輸入ブランドの後塵を拝しています。年率50%前後の成長を見せる同セグメントに少しでも食い込むべくとった戦略は“三本の矢”。つまり三つの異なるターゲット客層に対して別々の商品と価格帯を用意し、それぞれ異なる販売戦略をとるというもの。その詳細について、詳しく分析・解説しています。
 現地視察レポートは、安徽省の省都・合肥です。沿岸部と内陸部の主要都市のちょうど狭間に位置し、中国急成長の流れに取り残された「空白の地」。内陸主要都市の武漢や長沙、鄭州などと比べても、面積、人口、GDPなど大きく見劣りしますが、成長は目覚しいスピードを維持しています。15年のGDP成長率は、全国平均を3.6%上回り、中部の省都の中では第1位になりました。GDPランキングでも10年の第38位から15年には第31位へ上昇、省都のみでは第12位で、その成長速度も12年連続で10%を上回っています。こうした成長を背景に地下鉄など急ピッチで進むインフラ整備とともに急拡大したのが商業エリア。人口一人当たりの小売面積ではすでに上海を越えているとも言われる合肥ですが、その実態と今後の動向について現地から視察レポートしています。
 小売流通現場では、中国コンビニ最前線レポートとして、山東省最大の経済都市・青島のコンビニ事情を紹介しています。青島といえば、日本ではイオンの活躍が度々メディアで報道されていますが、コンビニ業界でもそのブランド力を活用した「迷你島(ミニストップ)」が存在感を増しています。09年に初出店してから16年3月時点で約60店舗まで拡大。地元消費者からの支持も多く集めていますが、10数のブランドが600店舗近くのコンビニが展開されている青島での競争は緒に就いたばかり。熾烈な競争が予想される青島のコンビニの状況をレポートしています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海や天津で出くわした光景や出来事、6つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.34(2016年5月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『中国発の100円ショップ「名創優品(メイソウ)』
 高品質低価格でネットショップに対応し大ブレイク

【企業研究】中国ビジネス最前線
『「農夫山泉」、高級飲用水市場を“三本の矢”で攻略』
 斬新なドキュメンタリー広告で人々の心と“喉”を鷲掴み

【現地視察レポート】安徽省・合肥
『合肥の商業発展 現状と問題点』
 商業エリアの拡張とショッピングモールの乱立

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『青島がコンビニ出店激戦区に』
 ミニストップが先行しセブンが追い掛ける

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『いよいよ開園、空港がディズニー一色に!!』
『粽子(ちまき)にもディズニー効果か??』
『不二家が中国人気番組の冠スポンサーに!!』
『京東到家がモールに出店、ネットとリアルが共存?? 』
『熊本熊(くまモン)を通して復興支援!!』
『コナン展で垣間見た“鳥取”の存在感…』

【都市別調査】
重慶 vs 成都 編 ~その4
『鉄壁の食文化、重慶・進化続く“トレンディ成都”』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第79回「小道ぶらぶら発見探し」(2016年6月3日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第79回は「小道ぶらぶら発見探し」(2016年6月3日付)。「モノ」から「コト」消費へと一気に舵を切りつつある中国の消費市場。背景にあるのは、「80後」「90後」と呼ばれる1980~90年代生まれの若者層の価値観と消費行動の変化だ。目的のはっきりした「モノ」消費はオンライン(ネット)で済ませ、オフラインの消費は「なんとなくブラブラ」しながら、自分の感性に合う「コト」を探すのが彼らの消費スタイル。今や中国全土の商業施設が“猫も杓子も”体験型へと変貌している。この流れをけん引するのが大悦城(JOY CITY)というショッピングモールだが、他と一線を画す業界初の試みで人気を博している。その試みとはいったい…。
 次回の掲載は6月17日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Experiences, not brands, seen drawing Asians to Japan(「体験」求め始めた訪日客)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Experiences-not-brands-seen-drawing-Asians-to-Japan

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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