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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第225号】~歴史探索が楽しめる山西省~

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2016年6月29日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第225号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 イギリスが国民投票でEUからの離脱を選択しました。投票前から離脱派と残留派の支持率が拮抗しており、世界中からその動向に注目が集まりました。最終的には「残留」になると予想していたので、本当にびっくりでした。
 世界同時株安となり、安倍首相が言う「リーマンショック級の経済危機」もあながち誤りではない様相を帯びています。同時に円高が進み、対人民元のレートもつい数ヶ月前まで「1元=20円」だったのが、ついに「1元=15円」台に突入しました。
 中国で生活する身としてはこの円高はありがたいのですが、訪日やインバウンド消費への影響を考えると、折角盛り上がってきた日中ビジネスがまた冷え込んでしまうのではないかと気が気ではありません。
 この世界経済にとっても一大事なビッグニュースですが、中国ではそれほどメディア等で騒がれていないようです。それよりもサッカーの「欧州杯(UEFA欧州選手権)」の方が皆さんの関心が高いようで…。今週からいよいよ決勝トーナメントがスタート。イングランドは残念ながら敗退してしまいましたが、町中のレストランやバーが夜な夜な盛り上がりそうです。
 今週のコラムは山西省で訪れた観光スポットについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第225号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第225回)
     ~歴史探索が楽しめる山西省~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年5月号(vol.34)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「老舗ブランドの危機感」(2016年6月17日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Captain America adorns dumplings in China's new era(老舗ブランドの危機感)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第225回)
 ~歴史探索が楽しめる山西省~

 紀元前約500年の春秋時代に一帯を支配した「晋」にまで遡るほど、悠久の歴史を誇る山西省。今でこそ、内陸部の経済発展後発地域に属し、石炭需要の減退から経済的に“いまひとつ”感が拭えませんが、中国有史以来、明や清など近現代に至る長い歴史において、重要な位置付けのある地域です。今回の山西省訪問では、そうした歴史的遺産を求め、省都の太原から南北にレンタカーで足を伸ばしました。
 まずは太原から北に約280kmのところにある大同市。省内第二の都市で、北魏時代には首都として栄えました。また、中国最大の石炭採掘地としても有名で「中国煤都」とも呼ばれています。その郊外にあるのが「雲岡石窟」。2001年に世界遺産にも認定された「Must Go」の観光スポットです。巨大な岩山に掘られた数々の仏像群。建設は北魏時代の500年前後なので、日本で聖徳太子が登場する以前であることに驚きです。高さ10mを超える仏像も数体あり、その時代にこれほどまで大きなスケールの石窟を彫り上げた当時の権力や技術に圧倒されました。
 次に、大同から東南へ110km下ったところにある「懸空寺」。岩山の断崖絶壁に文字通り“かけられる”ように建てられた木造の仏教寺で、建造は491年。地上50mの高さにあるお寺まで入場制限50人の中、実際に足を運ぶことができます。大人1人がやっと通れる幅50cmほどの細い吹き抜けの通路や階段を壁伝いに回ります。途中、床を支えている細い枝のような支柱がゆらゆらと揺れているのを目にし、どの絶叫マシンよりも膝が笑うほどの恐怖感満載。米タイム誌で「世界の危険な建造物トップ10」に選ばれたことも納得です。
 今度は、太原から南に80kmの晋中市祁県にある「喬家大院」。清の時代に近隣諸国や国内での商売で一大勢力となった「晋商(山西商人)」の金持ち一家の自宅が保存された観光地です。4175平米の広々とした敷地に残る建物を目にすると、当時まさしくこの地が中国商業の中心だったのだと思わされます。また、この一家や敷地が舞台となったドラマや映画が何度もリメイクされ、中国人の間ではそちらの知名度も高いようです。
 最後に、同じく晋中市にあり、1997年に世界遺産に認定された「平遥古城」。起源は紀元前約800年頃の西周の時代にまでさかのぼりますが、現存するのはその後何度か修繕されたもの。注目すべきは中国初の票号(銀行)である「日升昌」。当時の手形やカウンター窓口などが展示され、また別の票号「協同慶」では地下金庫などを見ることができます。城壁の中は当時の建物が延々と続くのですが、その店先は全てレストランやお土産屋などが並ぶなど観光地化が進んでおり、執拗な呼び込みとともに若干拍子抜けしてしまいましたが、これも致し方ないのでしょう。
 このように多くの観光資源を有する山西省。石炭や北部の内陸都市から大気汚染など負のイメージが想起されてしまいますが、是非とも一度機会があれば歴史探索に山西省に訪れていただきたいと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「大悦城(JOY CITY)が次世代の中国消費の指南役に (14)」
 ~マニュアルと指導手帳で業務を標準化・効率化
 大悦城ではまた管理の標準化と高効率化を特に重視している。テナント募集については、本部の商業管理部が「大悦城商業操作マニュアル」を作成、テナント管理の全過程を細部まで標準化し、発生し得る問題についてその処理方法まで掲載している。また各大悦城のプロジェクトチームがテナントと接触する過程で遭遇した問題をまとめ編集し、類似状況発生時の処理方法を掲載して各チームが大悦城のテナント募集の手法を理解するのに役立てている......
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「大悦城(JOY CITY)が次世代の中国消費の指南役に (13)」
 ~O2Oを駆使してネット通販客を店舗へ誘導
 大悦城ではこうした分析結果をO2O戦略にも積極的に運用している。大悦城のO2O導入の試みは2013年に遡る。13年の「双11」(毎年11月11日の「独身の日」にネット通販サイトを中心に大々的に開催される割引キャンペーン)時、朝陽大悦城は「双11が来た!! 朝陽大悦城はあなたのオフライン試着室」キャンペーンを展開。......
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「大悦城(JOY CITY)が次世代の中国消費の指南役に (12)」
 ~ビッグデータを積極活用して客の行動や販売状況を把握
 大悦城は完成度の高いITシステムを有し、ビッグデータ分析に非常に力を入れている。ビッグデータの管理は大悦城の管理の核心であり、各種の方針決定の際も経験ではなく、全てビッグデータを元に判断が行われている。現在大悦城はPOSシステム、CRM(顧客関係管理)システム、MIS(経営情報)システム、賃貸管理、現場管理、消費者調査・研究、来店者統計、車両数統計の8つのシステムを持つ......
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「大悦城(JOY CITY)が次世代の中国消費の指南役に (11)」
 ~オンリーワンの初進出ブランド誘致で差別化
 大悦城のテナント募集原則からも明らかなように、ブランド構成は大悦城が最も重視する要素の一つだ。1号店である西単大悦城のオープン時からそのブランド構成は常に人々を驚かせてきた。2007年のオープン時には中国初進出であったZARAを出店させて大きな話題を呼び、その後の西単大悦城のファッションリーダー的地位を一気に確立した......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年5月号(vol.34)発行

 会報誌2016年5月号(vol.34)では、巻頭特集に中国発の“100円ショップ”ともいえる「メイソウ」を取り上げました。2013年11月に中国1号店をオープンしてから現在までわずか2年余りで、世界中に1400店舗を構えるほど急成長。進出先は香港、マカオ、シンガポール、クアラルンプール、ドバイ、ロサンゼルス、サンフランシスコ等。中国国内でもすでに1100店を超え、売上も50億人民元を突破しています。ネット通販が猛威を奮い、百貨店やスーパーなど実店舗が軒並み不振のなか、その風潮に逆らうかのごとく好調を維持するメイソウ。同社の成功の秘訣について、商品及び価格戦略、調達管理、コンセプト、立地、フランチャイズ制度、コミュニケーション手法などの多角的な視点から分析しています。
 次に企業研究として、中国飲用水市場のトップブランド「農夫山泉」をピックアップしました。15年の飲料市場全体の約半分を占める飲用水。販売量は8400万トンで1344億元の売上を誇る同市場に、500社超のメーカーがひしめく中、農夫山泉をはじめとする怡宝、康師傅、娃哈哈など主要メーカーが62%を占めているのが現状です。赤いキャップのプラスチックボトルでお馴染みの農夫山泉ですが、高級ミネラルウォーター分野では輸入ブランドの後塵を拝しています。年率50%前後の成長を見せる同セグメントに少しでも食い込むべくとった戦略は“三本の矢”。つまり三つの異なるターゲット客層に対して別々の商品と価格帯を用意し、それぞれ異なる販売戦略をとるというもの。その詳細について、詳しく分析・解説しています。
 現地視察レポートは、安徽省の省都・合肥です。沿岸部と内陸部の主要都市のちょうど狭間に位置し、中国急成長の流れに取り残された「空白の地」。内陸主要都市の武漢や長沙、鄭州などと比べても、面積、人口、GDPなど大きく見劣りしますが、成長は目覚しいスピードを維持しています。15年のGDP成長率は、全国平均を3.6%上回り、中部の省都の中では第1位になりました。GDPランキングでも10年の第38位から15年には第31位へ上昇、省都のみでは第12位で、その成長速度も12年連続で10%を上回っています。こうした成長を背景に地下鉄など急ピッチで進むインフラ整備とともに急拡大したのが商業エリア。人口一人当たりの小売面積ではすでに上海を越えているとも言われる合肥ですが、その実態と今後の動向について現地から視察レポートしています。
 小売流通現場では、中国コンビニ最前線レポートとして、山東省最大の経済都市・青島のコンビニ事情を紹介しています。青島といえば、日本ではイオンの活躍が度々メディアで報道されていますが、コンビニ業界でもそのブランド力を活用した「迷你島(ミニストップ)」が存在感を増しています。09年に初出店してから16年3月時点で約60店舗まで拡大。地元消費者からの支持も多く集めていますが、10数のブランドが600店舗近くのコンビニが展開されている青島での競争は緒に就いたばかり。熾烈な競争が予想される青島のコンビニの状況をレポートしています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海や天津で出くわした光景や出来事、6つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.34(2016年5月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『中国発の100円ショップ「名創優品(メイソウ)』
 高品質低価格でネットショップに対応し大ブレイク

【企業研究】中国ビジネス最前線
『「農夫山泉」、高級飲用水市場を“三本の矢”で攻略』
 斬新なドキュメンタリー広告で人々の心と“喉”を鷲掴み

【現地視察レポート】安徽省・合肥
『合肥の商業発展 現状と問題点』
 商業エリアの拡張とショッピングモールの乱立

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『青島がコンビニ出店激戦区に』
 ミニストップが先行しセブンが追い掛ける

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『いよいよ開園、空港がディズニー一色に!!』
『粽子(ちまき)にもディズニー効果か??』
『不二家が中国人気番組の冠スポンサーに!!』
『京東到家がモールに出店、ネットとリアルが共存?? 』
『熊本熊(くまモン)を通して復興支援!!』
『コナン展で垣間見た“鳥取”の存在感…』

【都市別調査】
重慶 vs 成都 編 ~その4
『鉄壁の食文化、重慶・進化続く“トレンディ成都”』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第80回「老舗ブランドの危機感」(2016年6月17日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第80回は「老舗ブランドの危機感」(2016年6月17日付)。旧暦の5月5日は「端午節」で、今年は6月9日だった。中国では祝日となるこの日の定番といえば、ドラゴンボートレースとともに「粽子(ちまき)」を食べることだ。中国では豚肉や栗などが入った塩っぱい味付けが主流である。中国で最も有名なちまきブランドは、浙江省の嘉興を拠点とする「五芳齋」。1921年創業の「老字号(老舗)」企業、軽食として親しまれる中華ファストフードの先駆者的存在だ。一方で、顧客層の高齢化と共に多様化する食習慣。特に若者や子供世代の間で、伝統的で“古臭い”イメージもある「ちまき」離れが進む中、同社がとった販売戦略とは…。
 次回の掲載は7月1日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Captain America adorns dumplings in China's new era(老舗ブランドの危機感)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Captain-America-adorns-dumplings-in-China-s-new-era

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