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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第239号】~上海で「おにぎりせんべい」?~

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2016年10月5日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第239号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 中国は10月1日から1週間の国慶節休暇に入っています。毎年この時期は秋の行楽シーズンにも重なり、全国中で“民族大移動”がごとく、多くの人が観光やレジャーに出かけます。
 一時期の“爆買い”ブームが去り、訪日中国人観光客の話題も若干おとなしめになりましたが、今回も日本各地では多くの中国人客で賑わっていることでしょう。実際に同僚も友人など10名以上のグループで東京に行っており、毎日美味しそうな日本料理やスイーツなどの写真が微信の朋友圈(モーメンツ)に投稿され、満喫している様子が伺えます。
 私は家族を連れて江西省に来ております。上海から車で景徳鎮、九江、南昌の3都市をぐるっと巡る約2000kmの旅です。各都市の商圏や商業施設など消費現場の視察とともに、観光スポットも訪れていますが、全国的に知名度も高くなく、どこも客はまばらでのんびりと見て回れます。
 そうしたなか、友人の微信にアップされた万里の長城や上海南京東路の写真では、歩く隙間もないほどの混雑ぶりが…。改めてマイナーながら江西省への旅にしておいてよかったと心から思いました。
 今週のコラムは上海のセブンイレブンで目にした「おにぎりせんべい」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第239号をお送りいたします。


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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第239回)
     ~上海で「おにぎりせんべい」?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年7&8月合併号(vol.36)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「上海ディズニーは中華風」(2016年9月23日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Disneyland with a Chinese twist(上海ディズニーは中華風)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第239回)
 ~上海で「おにぎりせんべい」?~

 先日上海の自宅近くのセブンイレブンに立ち寄った際、入り口からすぐの棚に輸入食品コーナーを発見しました。最近、上海でよく見かけるようになった塩レモンなどのキャンディ類とともに視界に強烈な勢いで飛び込んできたのが「おにぎりせんべい」。お馴染みの緑とオレンジの縦縞模様のパッケージを目にしただけで、その味や食感が口全体に蘇りました。
 そんな子供時代のノスタルジックな感慨にふけっていたとき、ふとある思いが頭をよぎりました――中国人はこれを見てどう思うのか? そもそも食べたい、買いたいと思うのだろうか? あの醤油とみりんで味付けされ、海苔の香り漂う香ばしいおせんべいをイメージするだろうか?
 パッケージにはひらがなで大きく「おにぎり」と書いてあり、実物のイメージ写真が掲載されているので、日本語を理解する人であればこれが「おにぎり=飯団」のせんべいであることはわかるとは思いますが、そうでなければ想像すらできないでしょう。中国語の商品名は「醤油紫菜(海苔)味米餅」となっています。もちろんコンビニなので試食をさせるわけにはいかないですが、この商品名だけでは十分あの独特な味わいを伝えきれないのではないでしょうか……。
 そこで、いかにこうした情報を伝えるかですが、やはりネット、特に「微信」を活用すべきでしょう。いまや約7億人に達するスマートフォン(スマホ)等のモバイルユーザー。その9割以上が「チャット」を利用しています。
 微信は日本で言う「LINE」のチャット機能のほかに「フェイスブック」のような写真や動画の投稿機能もあり、日々友人やそのまた知り合いから転送された口コミ情報が日々行き交っています。また、企業のオフィシャルアカウントも比較的低予算で作成することもでき、定期的な情報発信も可能です。
 微信にはスマホ決済にも利用されるQRコードの読み取り機能も搭載されています。まずは企業アカウントを作成して中国語の紹介ページを設置。そのうえでパッケージにそのQRコードを印刷したシールを貼っておき、気になった客にアクセスさせるような仕掛けがあってもいいかもしれません。訪日インバウンドや越境ECなど日本商品に対する関心が高まっている中、こうした伝達不足による「機会喪失」を防ぐためにも、もう少し中国語でいかに情報を届けるかを改めて考えるべきだと感じました。

 ※実際に微信で「おにぎりせんべい(醤油紫菜(海苔)味米餅)」と検索したところヒットなし。一方、製造元の「マスヤ(万寿家)」で検索したところ、天津で栗羊羹や甘栗を生産販売しているグループ企業のオフィシャルアカウントがヒット。早速登録してみると、企業情報のほか、販売商品や工場、さらには社員の仕事やレクリエーション活動の写真なども掲載されています。チョコレート工場では一般客にも見学や体験できるよう開放されており、それらイベント情報も満載。天猫ショップへのリンクもあり、すばらしい情報発信をされています。ただ残念ながら、「おにぎりせんべい」の情報はなく、ぜひともここに加えていただきたいと思いました。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「ローソンが進出する出店伸び率32%の巨大都市「武漢」(1)」
 ~武漢、全国で最もコンビニの出店数が伸びている都市
 重慶、南京と並ぶ中国三大火爐として、夏の厳しい暑さで知られる湖北省の省都・武漢。交通の要所であり、内陸流通のハブとして古くから発展してきた。日産自動車やホンダの合弁先である東風集団などが拠点を置く、中国有数の工業都市でもある。武漢は、長江を挟んだ漢口、武昌、漢陽の三市が1927年に統合して誕生した、人口1033.8万人(14年末時点)を有する巨大都市だ......
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「中国・街角ウォッチ 街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~韓国人俳優の「ソン・ジュンギ」が中国の“時の人”に!!!
 最近、中国の街中でよく見る顔が韓国人俳優の「ソン・ジュンギ」だ。端正なルックスと清潔感あふれる雰囲気で人気を集め、多くの企業がイメージキャラクターに採用している。化粧品の珀莱雅(PROYA)、食品の台湾系統一、カジュアルアパレルのfj(馬克華菲MARK & FAIRWHALE傘下のFAIRWHALE Jeans)など枚挙に暇がないほどで、多くの店先に等身大の立ち看板が置かれている......
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「中国・街角ウォッチ 街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~太原、EVとレンタサイクルで“エコ先進都市”へ脱皮か???
 山西省・太原。石炭の産出が有名で、資源需要が旺盛だった中国経済の急成長期には、 “石炭成金”が街中を闊歩するほど地場消費が潤った。一方で、蔓延するPM2.5による大気汚染が問題視されるようになり、その元凶として石炭が追及された。そうした背景もあり、中国でも大気汚染が深刻なイメージのある山西省...... 
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「中国・街角ウォッチ 街角で出くわした面白発見&驚き」
 ~山西省のソウルフード「刀削麺」にもロボット化の波が…
 山西省の省都・太原。春秋戦国や三国時代など古くから中国の歴史舞台として度々登場してきた歴史ある都市だ。麺食文化のメッカとして数々の有名な料理がある中、最も中国全土に知れ渡っているのが「刀削麺」だろう。太原だけでなく省内至る所に刀削麺の看板を掲げるお店や屋台があるなど、当地のソウルフードだ。スープも羊肉や豚肉をベースにしたものから、トマトや椎茸などを煮込んだあんかけ風のものまで様々...... 
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年7&8月合併号(vol.36)発行

 会報誌2016年7&8月合併号(vol.36)では、巻頭特集に最近若者を中心に人気の「短視頻(ショート動画)」と「直播(ライブ動画配信)」を取り上げました。スマートフォン(スマホ)をベースに各種メディアやサービスが次から次へと生まれる中国。これまで動画視聴といえば、映画やドラマ、スポーツといったテレビ番組のネット動画版がメインでしたが、最近はスマホで“自撮り”撮影した動画やライブの実況中継が新しいソーシャルメディアとして注目されています。こうしたスマホ動画で爆発的な人気を得た「網紅(ネットスター)」も登場し、その集客力を狙った企業や商品のイベントや宣伝、さらにはネット通販と絡めた企画などが出始めています。淘宝や天猫、京東などネット通販大手も動画配信を販促に活用するなど、新しい媒体としての存在感がますます高まっています。この誰もがスマホひとつで各種情報を動画発信できるニューウェーブについて、日本企業としてどう活用すべきかについての観点からまとめています。
 次に市場分析として、急拡大を続けるモバイル(スマホ)決済をピックアップしました。ネット通販だけでなく、いまやコンビニからスーパー、ドリンクスタンド、タクシー、出前など町中至るところでスマホを使った決済が当たり前になりつつあります。その先導役がアリババ系「支付宝」とテンセント系「微信支付」。モバイル決済市場の9割以上を占める両アプリが、アップルペイやサムスンペイなど新規参入組に付け入る隙を与えないほど勢力を拡大しています。スマホ決済に関しては世界をリードしていると言っても過言ではない中国。今後どのような発展が見込めるのか、考察しています。
 業界研究では、今年4月8日から新しい税制度が施行された越境ECの税制改革について分析・解説しています。訪日観光客によるインバウンドの“爆買い”とともに日本でも注目を集めている越境EC。日本旅行から中国へ戻った後でも越境ECで同じ商品を購入するということで日本企業からも期待されていますが、一方で、今回の税制改革がもたらす負の影響も懸念されています。実際に今回の変更により、実質的な増税となったのか、また越境ECが今後は下火になるのか…。そこで変更された税制の詳細について詳しく説明するとともに、その影響や政府の意図、また日本企業がどう対応すべきかについての示唆を含めて解説しています。
 中国コンビニ最前線レポートでは、内陸主要都市「武漢」(湖北)のコンビニ事情をレポートしています。ハルビン(黒竜江省)や長沙(湖南)と並び、全国で最も出店数が伸びている武漢。伸び率は実に32%超で、日系ではローソンが地場系大手の中百集団と提携して初進出します。しかし1,000万を超える巨大な人口を背景に、武漢ではすでに地場系チェーン店による熾烈なコンビニ戦争が始まっています。そのなかでも最も威勢がいいのが、南寧(広西チワン族自治区)発の新参コンビニチェーン「Today(今天)」。彼らがどのような戦略と店作りで地元市民からの支持を集めているのか…。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海や桂林(広西)で出くわした光景や出来事、4つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.36(2016年7&8月合併号)  もくじ
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【巻頭特集】
『「短視頻(ショート動画)」と「直播(ライブ動画配信)」』
 「90後」ソーシャルメディアのニューウェーブ

【市場分析】中国オンライン決済市場
『スマホ決済普遍化で“財布を持たない”若者が急増中』
 中国モバイル決済の最新動向を徹底分析

【業界研究】越境EC税制改革
『横行する個人輸入代行を抑制し“爆買い”を沈静化』
 越境ECをめぐる中国の税制改革

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『「Today(今天)」、武漢コンビニ界で勢力急拡大』
 ローソンが進出する出店伸び率32%の巨大都市「武漢」

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『小米が絶妙のタイミングで「国民」を猛アピール!!!』
『中国“夏の風物詩”番組「中国好声音」が改名してスタート!!!』
『普段何気なく使う20元札の景色が目の前に!!!』
『上海のレジャー島「崇明島」に絶叫アトラクションが!!!』

【都市別調査】武漢 vs 長沙 編 〜その2
『マルチコア商圏の武漢、一極型の長沙』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第87回「上海ディズニーは中華風」(2016年9月23日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第87回は「上海ディズニーは中華風」(2016年9月23日付)。今年6月にオープンした上海ディズニーランドを初めて訪れた。数あるアトラクションのうち、ぜひトライすべきは次の3つ。まずは時速100kmの超高速ローラーコースター「トロン・ライトサイクル・パワーラン」。次は定番の「カリブの海賊」。巨大なスクリーンと最新の3D映像を駆使した演出が迫力満載だ。3つ目は「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」。ハンググライダーで空を飛ぶ想定で、巨大な半球形のスクリーンに映し出された世界各地の著名スポットを上空から眺めるアトラクション。夜8時半から始まる花火ショーも、ミッキーマウスやドナルドダックなどが中心の東京とは異なり、中国人の好みを綿密に調査して反映させていることが伺えるライトアップの映像が見どころ。マナーやトイレなど不快に感じるほどのひどさはなかったが、唯一園内のスタッフに欠けていたものがあった。それは一体・・・。
 次回の掲載は10月7日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Disneyland with a Chinese twist(上海ディズニーは中華風)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Disneyland-with-a-Chinese-twist

※バックナンバーはこちら >>
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