中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第242号】~大連で見たコト消費の進化~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
http://www.cast-marketing.com/
===============================
2016年10月26日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第242号】
===============================

 こんにちは。キャストの大亀です。
 いよいよ来週に迫ったハロウィーン。日本では各地でイベントや仮装パレードが行われるなど年々盛り上がっています。いま振り返ると、私が初めてハロウィーンの存在を知ったのは中学の英語の授業。アメリカで仮装した子どもたちが “Trick or Treat”と叫びながら近所の家々を回りお菓子をもらうお祭りだと。当時は実際にその様子を目にする機会はなかったので、単なる知識として暗記する程度でした。
 それが今や街中至る所で目にするようになったかぼちゃのお化け。中国でも「万聖節」と呼ばれ、上海など大都市ではモールやレストランなどハロウィーン一色になります。
 日本では今や大人も一緒になって楽しむ一大イベントになりましたが、中国ではあくまでも子供のためのイベント。先週末に訪れたモールでもハロウィーンイベントが開催されていましたが、子供がステージに上がって歌を歌ったり、粘土細工をしたりといったものでした。
 大人が楽しむのは日本だけかと思っていましたが、20代前半の女性スタッフが「週末に山東省の実家に戻って友人と仮装パーティーに繰り出すの!」と嬉しそうに話していました。実は私が知らないだけで、密かに大人にもハロウィーンが広がりつつあるのかもしれません。
 今週のコラムは大連で最近オープンした注目商業施設についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第242号をお送りいたします。

◆◇競合他社のベンチマーク調査のご案内◇◆
================================================================
最近弊社では競合社のベンチマーク調査の依頼が増えております。中国での更なる業務拡大を行ううえで、競合他社の組織や運営体制、戦略、KPIなどを調査・分析しています。
<<お気軽にお問い合わせください!!>> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
================================================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第242回)
     ~大連で見たコト消費の進化~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年9月号(vol.37)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「中国出前アプリ「三国」時代」(2016年10月21日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Disneyland with a Chinese twist(上海ディズニーは中華風)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コラム
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第242回)
 ~大連で見たコト消費の進化~

 遼寧省第二の都市・大連。日本人にとっては、省都の瀋陽よりも馴染みが深いのではないでしょうか。個人的にも祖母が戦前に大連に3年居住していたこともあり、子供の頃から大連という地名は幾度となく聞かされてきました。04年から上海に住み始めてからも、仕事、プライベート含め毎年数回は必ず訪れる街。日本企業にとっても、中国進出の第一歩として選ばれる都市の一つでしょう。
 9月初旬に、大連で最近オープンした商業施設を改めて視察する機会がありました。まずは15年4月にオープンした「柏威年購物中心」。マレーシア系パビリオン(Pavilion)の中国第一号店で、高さ385mで東北地区一のノッポビルとしても話題を集めています。周辺は大連駅から労働公園へと広がる歩行街を中心に、マイカルが98年に投資した麦凱楽商場(04年に大商集団に売却)や大連商場、新瑪特購物休閑広場など大連を代表する青泥窪商圏に位置しています。
 施設内は吹き抜けのガラス屋根から注がれる自然光が開放的なイメージを与える“今どき”の洗練された内装とフロア構成。お洒落で独特な設計のレストラン群やスポーツジム、喫茶と衣類販売が併設された複合書店「簡匯空間」など、昨今のコト消費のトレンドも意識。地下には台湾の名産品を集めた「台湾生活館」、料理教室などが開催できるキッチンスペースも併設している独系調理用具のツヴィリング、商品の展示販売をしながら実際に自社のジューサーで搾った野菜や果物ジュースを販売する韓国系ヒューロムなど、単なるモノ消費から一歩抜きん出た売り方が好評。今、大連っ子の間で一番 “ホット”なスポットになっています。
 一方、モノ消費の象徴的なイメージのある「恒隆広場」は、大連市政府や奥林匹克広場周辺に広がる長春路商圏に15年末にプレオープン、9月9日に正式開店しました。上海・南京西路の恒隆広場同様、館内は欧米系ブランドが集まるハイエンドモールの雰囲気に満ちていますが、訪問した9月初旬でも空きテナントが目立つ状況。客の入りも今ひとつで、1階フロアも閑散としていました。しかし、注目に値するのが、大連初のLINEフレンズストアが入居していること。入り口に置かれた人気キャラクター・ブラウンの巨大フィギュアが一際目立ちます。経済の冷え込みが深刻な遼寧省で、どこまで「モノ」消費を引っ張れるか、今後の動向を注視したいと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

★Facebookのアカウントをお持ちでしたら、ぜひ「いいね!」をお願いします★
================================================================
キャスト中国マーケティング・ECサイトの公式Facebookページ
■□■大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』■□■
http://www.facebook.com/chinamarketinsight/
<<中国各地の素顔を、写真とミニレポートでリアルタイムにお伝えします>>
================================================================

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
新着コンテンツ一覧
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

「中国モバイル決済の最新動向を徹底分析 (4)」
 ~モバイル決済利用者の特徴
 95後がモバイル決済の主力であることは先に述べた通りだが、利用者の全体像はどのようになっているだろうか。中国支払精算協会モバイル決済業務委員会の調査によると、モバイル決済の利用者は若年・中年層が主体とのこと。2015年にモバイル決済を利用した人の割合は21~30歳が最も多く、54.4%だった。次いで31~40歳で26.2%、41~50歳が第3位で8.8%、更に20歳以下が7.7%と続く。若年・中年層は一般に新しいものを好んで受入れる傾向が強く、また支払の利便性に対するニーズも高い......
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1764

「中国モバイル決済の最新動向を徹底分析 (3)」
 ~モバイル決済利用の主役は「95後」
 「モバイル消費の将来大予測--2015年中国モバイル消費者行動報告」によると、「モバイル決済機能を利用したいと思うか」の質問に対し、利用したいと回答した人の割合は61%、また53%が今後小口の支払はモバイル決済を利用したいと回答した。なかでも18~24歳の回答者では、モバイル決済を利用したいと答えた人の割合が76%に達していた。この社会人デビューしたばかりの「95後(1995年以降生まれ)」の若年層が、すでにモバイル決済市場の主力層になっているといえるだろう......
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1763

「中国モバイル決済の最新動向を徹底分析 (2)」
 ~支付宝と微信支付が中国モバイル決済市場を主導
 比達諮詢(Big Data-Research)が公布した「2015年度中国第三者モバイル決済市場研究報告」によると、中国の第三者モバイル決済市場は大手によるプロモーション(例:支付宝が春節期間に実施した11億元相当のお年玉キャンペーン等)の実施や関連アプリの増加が、人々のモバイル決済の習慣化を促し、2013〜14年期に目覚ましい成長を遂げたという。オンラインでの決済の伸びが相対的に緩やかになった後、大手各社はオフラインでの展開に力を入れ始め、レストラン、スーパー、デパートと言った実店舗でのモバイル決済が大きく成長した......
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1762

「中国モバイル決済の最新動向を徹底分析 (1)」
 ~スマホ決済普遍化で“財布を持たない”若者が急増中
 2016年4月、ウィル・リプレイ(Will Ripley)というCNNの記者が、北京で現金を全く持たずに24時間過ごすという実験を行った。彼はスマートフォン(スマホ)の「微信支付(Wechatウォレット )」を使い道端で売られている煎餅果子(小麦粉を薄く焼いて卵やネギを巻いたもの)を、またアリババ系「支付宝(ALIPAY)」でカフェのコーヒーを買うことに成功した。そもそも彼のアシスタントがこの支付宝で水道・光熱費や家賃を支払い、外食の際も携帯電話で支払を済ますのを目撃したことがこの実験のきっかけだった...... 
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1761

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お知らせ
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年9月号(vol.37)発行

 会報誌2016年9月号(vol.37)では、巻頭特集に最近コンビニの冷蔵棚で大きなスペースを占めるようになったNFC(Not From Concentrate:非濃縮)ストレート果汁飲料を取り上げました。飲料メーカー各社が一斉に新商品をリリース、コンビニだけでなくスーパーやコーヒーチェーン店などでも販売棚の争奪戦が繰り広げられています。300ml前後の小瓶で16~20元と、従来の果汁飲料の2~3倍以上も高い設定にもかかわらず、ホワイトカラー層や若い母親たちがためらうことなく手に取っていく。16年上半期、中国飲料業界全体の売上はわずか2%の伸びにとどまるなか、NFC果汁は6.3%成長。この背景には、配送から販売までの冷蔵保存を可能とするコールドチェーン網の発達とともに、中国人の「健康」「安心・安全」「新鮮」志向の高まりがあげられます。15年の売上5億元から16年には12億元、さらには20年に120億元にまで成長すると予測されるNFC果汁市場。飲料業界で最も成長が期待されている同市場の実態、主要メーカーの取り組み、ターゲット客層、販売チャネルなどについて細かく調査・分析しています。
 次に、山西省の省都・太原の視察レポートです。石炭などの鉱物資源の産出が豊富な山西省。一時は旺盛な資源需要により、地場の消費現場もすこぶる潤った太原には、ルイ・ヴィトンなど多くの欧米系高級ブランドがショップを構え、地元の“石炭成金”が闊歩しました。しかし、昨今の大気汚染による石炭需要の減退やぜいたく禁止令などの影響からか、消費現場は一気に冷え込んでいます。こうした「モノ」を主体とする消費の落ち込みはある程度予測していましたが、逆に、昨今の中国の「コト」消費へのトレンドシフトがどれほどまで太原の消費現場に反映されているのかについて興味がありました。結論から言うと、太原ではまだ「コト」を意識した店づくりに取り組んでいる商業施設には巡り合えなかったのですが、その“芽生え”が垣間見れるような現場や実態を目にしました。大きく分けて「新」「旧」2つに分かれる商圏の詳細、コンビニやスーパー、さらには太原ならではの販売現場の特徴など、現地からの生情報をお伝えしています。
 中国コンビニ最前線レポートでは、太原のコンビニ事情をレポートしています。景気のスローダウンが否めない太原で、勢いを増しているのがコンビニです。市内の至る所に、緑とオレンジ色の帯がトレードマークのコンビニが散在。その密集度は目を見張るほどで、コンビニが通りを挟んであるどころか、隣に並んでいるところもあるのには驚きました。人口2801人当たりにコンビニ1店舗あり、上海の3466人を上回るコンビニ飽和都市の太原。中国内陸部にも浸透する小売流通現場の「コンビニ化」について、詳しくレポートしています。
 今号では2つ目の視察レポートとして、今年6月にオープンした上海ディズニーランドを取り上げています。「コト」消費が進む中国。そのキーワードとして「観光」「レジャー」「エンタテイメント」などが挙げられますが、それらすべてを兼ね備えたディズニーランド。2010年の万博以降、ビックイベントから遠ざかった上海にとっても、地元の消費経済を盛り上げるきっかけとして大いに注目されています。日本のメディアでは中国人客のマナーの悪さやスタッフの接客態度などがクローズアップされていますが、それらマイナス面を超えるに十分足りるほどのアトラクション群は、最先端の3D映像やハイテク技術がふんだんに使われており一見の価値ありです。こうしたアトラクションや食事面、さらには隣接のトイ・ストーリーホテルやディズニータウンの様子などをレポートしています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は大連で出くわした「ウニ餃子」についてお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.37(2016年9月号)  もくじ 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【巻頭特集】
『NFC(非濃縮ストレート)果汁市場が急成長』
 「天然」・「健康」求める中国消費トレンドの波に乗る

【現地視察レポート】
『大気汚染は改善も消費の盛り上がりは?』
 石炭で一時代を築いた山西省・太原

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『横並びでも出店する内陸部「太原」の立地&サービス競争』
 小売流通現場の「コンビニ化」が進む中国内陸部

【現地視察レポート】
『上海ディズニー、中国レジャー消費浮揚の起爆剤となるか?』
 最新の映像技術と演出が結集、マナー意識も芽生える

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『大連の夏の風物詩「ウニ」が入った餃子を発見!!』

【都市別調査】
武漢 vs 長沙 編 〜その3
『新たな業態と注目される商業施設』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

---------------------------------------------------------

2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第89回「中国出前アプリ「三国」時代」(2016年10月21日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第89回は「中国出前アプリ「三国」時代」(2016年10月21日付)。大連の日系企業で働く暴春陽さん(27)。出勤時のランチだけでなく、冬の寒い休日に自宅から出前アプリで夕食を注文する。普段よく利用するのは「餓了麽」。「麺類などの軽食やファストフード店が充実しているから」だ。一方、旅行に出かけたときには「美団外売」を利用。「現地の人気レストランの情報が満載」という。大手3強がひしめき合う中国出前アプリ市場。それぞれ百度、アリババ、テンセントからの出資を受け、提携レストランや配達レベルなどしのぎを削る。中国出前アプリの「三国」時代を制するのはどこか…。
 次回の掲載は11月4日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

---------------------------------------------------------

3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Disneyland with a Chinese twist(上海ディズニーは中華風)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Disneyland-with-a-Chinese-twist

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

---------------------------------------------------------

────────────────────────────
【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
────────────────────────────
■サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
■メルマガ配信登録 >> http://www.cast-marketing.com/mailmagazine/

pageTop