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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第244号】~注目集まる11月11日、今年の盛り上がりは?~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年11月9日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第244号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週末は上海市の北東部に位置する崇明島に行ってきました。昼間の気温が25℃近くにまで上昇するポカポカ陽気でした。中国北部では深刻な大気汚染で、北京空港では視界不良で飛行機が着陸できない状況だったそうですが、こちらは青空が広がる秋晴れを満喫しました。
 この季節、食事はもちろん上海蟹。上海といっても、実際は江蘇省の陽澄湖や太湖産の蟹が有名ですが、実はこれらの稚ガニは崇明島で養殖されたものが多くを占めています。淡水蟹として知られる上海蟹ですが、稚ガニは海水や淡水と混ざり合う汽水地域が生息条件。ちょうど長江の淡水と東シナ海の海水が混じる崇明島がその絶好な養殖地区となっているのです。
 もちろん、陽澄湖や太湖へ送り届けられないものはそのまま島内で養殖され、崇明蟹として現地では親しまれています。単に蒸して生姜入りの黒酢につけて食べるだけでなく、醤油や臘肉(ベーコン)と一緒に蒸したものや、麺疙瘩(麺の塊から細かくちぎったもの)と一緒に煮込んだスープ、さらには生きたまま紹興酒に漬けた酔蟹など、現地の食文化や味覚に合った初めての食べ方と味わいに舌鼓を打ちました。
 香港では江蘇省の水産会社2社から輸入した上海蟹から猛毒のダイオキシンが検出されて全面的に販売禁止となりましたが、早急に原因を究明し、この絶好の秋の味覚を堪能していただきたいと思います。
 今週のコラムはいよいよ明後日に迫ったネット通販の一大イベント「双十一(光棍節)」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第244号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第244回)
     ~注目集まる11月11日、今年の盛り上がりは?~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年10月号(vol.38)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「台湾「庶民の味」中国で人気」(2016年11月4日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Net-based food delivery service thriving in China(中国出前アプリ「三国」時代)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第244回)
 ~注目集まる11月11日、今年の盛り上がりは?~

 今年も11月11日の光棍節(独身の日)が迫ってきました。アリババが2009年に始めたネット通販の割引キャンペーン日ですが、今やネットを超えて実店舗を含め中国じゅうがショッピングに勤しむ一大イベントになりました。
 日本ではグリコの「ポッキー&プリッツの日」としても知られる11月11日。昨年からヤフーがファミリーマートやソフトバンク、ツタヤと組んで「いい買物の日」と制定、ネットとリアル双方でセールやキャンペーンを実施しました。今年は参加企業が昨年の5社から一気に39社(78ブランド)に増え、日本国内の消費促進を盛り上げようとしていますが、中国でのフィーバーぶりと比べると雲泥の差があります。
 昨年は天猫と淘宝で単日の取引額が912億元に達し、世界中が度肝を抜かれました。今年は特に「天猫全球狂歓節」のキャッチフレーズのもと、世界53カ国・地域の商品が販売されるなど、特に「越境」を意識した内容になっているようです。
 アリババに負けじと、他の大手ECプラットフォームも対抗馬となるイベントを仕掛けています。京東(JD.com)は11月1日から12日をイベント期間とし、家具、スーパー、アパレル、携帯電話などの特売日を設けています。また、蘇寧易購も10月29日から11月11日まで家電を中心に割引キャンペーンを実施するなど、アリババ一人勝ちの阻止に向けて動き出しました。
 昨年、私もベルギーや日本からの直輸入ビールを購入。普段の半額前後で売られており、ついついケース買いをしてしまいました。配送も膨大な数の小包で遅れるかと思いきや、2~3日で続々と到着。配送途中で瓶が割れていたものもあったのですが、お店も丁寧な対応で取り替えてくれました。
 ただ唯一残念だったのが、水道水を飲用に濾過するBRITAのポット型浄水器。そのカートリッジが天猫ショップで通常の半額だったので購入したのですが、後でネットスーパー大手の一号店で見たところ、その半額と同じ値段で販売されていることを発見。割引と見せかけるために通常の値段を釣り上げた悪質な行為で、がっかりしました。今年はじっくりと吟味しながら買い物をしようと思いますが、取引額は一体いくらまで膨れ上がるのか、今から楽しみです。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「石炭で一時代を築いた山西省・太原 (3)」
 ~新しいウェーブを引き起こす「新」長風商圏
 一方、「新」商圏は、「旧」から南に6.5km下がったところにある「長風」エリア。長風街と親賢街を中心とし、2015年の百貨店売上トップ3の王府井百貨(売上15億元)、天美新天地(同12.5億元)、北美新天地(同11億元)が全てここに集まっている。これらの他に百盛(パークソン)や茂業天地も出店している......
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「石炭で一時代を築いた山西省・太原 (3)」
 ~老舗百貨店と小規模商店街がメインの「旧」柳巷商圏
 商圏としては新旧で大きく2つに分かれる。「旧」の方は、解放路を中心とした柳巷商業街周辺。現在解放路が地下鉄工事のために封鎖されており、客の流れが途切れて「テナント募集」の張り紙が貼られた空き物件も目立つが、柳巷は、太原で最も歴史が古く賑やかな商業エリアだ。すでに300年あまりに及ぶ歴史を有し、外地からの旅行客にとって「Must Go(必ず訪れる)」の場所。地元の若者たちにとっても人気のショッピングエリアだ......
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「石炭で一時代を築いた山西省・太原 (2)」
 ~「コト」消費はこれからの太原
 太原の高級ブランドモールとしては02年開業の「天美名品」、03年開業の「華宇精品」があり、11年にはよりハイエンドな「天美新天地」もオープンした。しかし、いくら石炭王たちが成金ぶりを発揮したとしても、太原の経済発展及び消費レベルを鑑みれば、これほど多くの高級ショッピングモールは釣り合いが取れないのは明らか。ここ2年の反腐敗キャンペーンや深刻な大気汚染による石炭業界の低迷が尾を引き、山西省の富裕層による消費も大幅に減少。その結果、高級ブランドの撤退が相次いでいる。ルイ・ヴィトンは16年に正式に同市からの撤退を決定した...... 
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「石炭で一時代を築いた山西省・太原 (1)」
 ~大気汚染は改善も消費の盛り上がりは?
 太原の面積は6,999平方キロメートルで、人口は431.87万人(2015年末時点)。紀元前497年に街が築かれてから既に2500年あまりの歴史を有す。山西省の政治、経済、文化の中心であると同時に、中国のエネルギー、重工業の重要な基地の1つでもある。太原市の2015年のGDPは前年比8.9%増の2,735.34億元。全国の省都中第21位、主要都市中では第72位と、経済力は高いとは言えない......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年10月号(vol.38)発行

 会報誌2016年10月号(vol.38)では、巻頭特集に今や中国人のライフスタイルにすっかり定着している「外売(出前)」代行アプリを取り上げました。ランチ時になると、オフィスビルの前にずらりと並ぶ出前の配送バイク。いずれも「赤」「青」「黄」の色をした制服と保温ボックスで統一され、スマホ片手に食事の入ったビニール袋を運んでいます。2015年の中国出前市場の規模は2,300億元超で、外食消費全体の7.4%に。18年にはそれが6,600億元に達し、同じく14.8%を占めると見込まれています。現在この急成長する出前市場の代行アプリは大手3社、つまり「百度外売」、「美団外売」、「餓了么(麽)」のほぼ独占状態。それぞれ百度(バイドゥ)、腾訊(テンセント)、阿里巴巴(アリババ)の「BAT」が出資しており、キャンペーン合戦が繰り広げられています。これら3社をそれぞれ比較・分析しながら、中国出前市場の実態や成長の背景、さらには今後の動向について細かく調査・分析しています。
 次に、注目の商業施設として「成都遠洋太古里」をピックアップしました。中国内陸部を代表する商業都市で四川省の省都でもある成都。14年に成都で建てられた商業コンプレックスの総面積1,500万㎡のうち、ショッピングモールの面積が400万㎡超で全国1位。建設中の商業施設320万㎡も含めると世界第2位で、これはパリの約20倍に相当します。まさに雨後の筍のごとく商業ビルやモールの開設ラッシュが進む中、15年4月に成都で最も賑やかな春熙路に開業したのが遠洋太古里です。中国では北京三里屯太古里、広州太古匯に続く3つ目の大型プロジェクト。大慈寺を中心に、歴史情緒溢れる2〜3階建ての低層建物がゆったりとした間隔で並べられたオープンスペース型のモールで、欧米系の高級ブランドから生活雑貨や書店、さらにはレストランやカフェなど「モノ」と「コト」とが見事に調和されたテナント構成になっています。開業1年目から売上が19億元となり、成都のショッピングモール中第4位に。16年には30億元に達することが見込まれているなか、17年には上海にも開業を予定。昨今の消費トレンドを見据えた注目商業施設として、現地視察レポートを交えてお伝えしています。
 中国コンビニ最前線レポートでは、中国連鎖(チェーン)経営協会が発表した「2016年中国都市別コンビニ発展指数」のレポートを紹介しています。北京、上海など4直轄市や省都(ラサを除く)に加え、深センや厦門、大連、東莞、温州などの主要都市計36都市を対象に、チェーン化されたコンビニの増加率、人口当たりの店舗数(飽和度)、24時間営業の比率、政府からのサポートの4項目から各都市のコンビニ発展指数を算出し、ランク付けしたもの。トップ5は、深セン、厦門、長沙、東莞、北京の順で、日系コンビニが最も進出している上海は13位にとどまっています。この指数から垣間見れる中国コンビニ市場の発展状況や今後の課題など、詳しくレポートしています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は江西省の南昌や九江で出くわした面白おかしな発見や中秋節の月餅についてお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.38(2016年10月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『出前アプリ大手3社「百度外売」「美団」「餓了么」徹底研究』
 中国の食卓やランチタイムをガラッと変える“外売(出前)” 

【小売・流通現場】注目商業施設を徹底研究
『成都人のライフスタイルに融け込んだショッピングモール「成都遠洋太古里」』
 レトロとモダンの競演

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『都市別発展指数が示す無限大に広がるコンビニフロンティア』
 中国のコンビニ発展状況を主要都市別でランキング

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『中国でも「iPhone 7」販売開始も売れ行きは……』
『内陸の地方都市でもハロウィーンを祝う??』
『「ポケモンGO」未配信の中国で“ポケモン”発見!!』
『月餅をめぐる「伝統」vs「現代」の対決!!』

【都市別調査】
 武漢 vs 長沙 編 ~その4
『消費動向の違い――文化志向と物色志向』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第90回「台湾「庶民の味」中国で人気」(2016年11月4日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第90回は「台湾「庶民の味」中国で人気」(2016年11月4日付)。台湾にある「眷村(けんそん)」という居住区を知っているだろうか。ここは、中国本土から流れ着いた国民党の軍人家族が共同生活していたエリア。時代を経て、今、中国でその名を冠したレストラン「桃園眷村」が人気を博している。メニューは焼餅、油条、豆漿(豆乳)など。焼餅は小麦粉を捏ねて薄く伸ばした生地をカラッと香ばしく焼いた中華風パン。油条はそれを細長くして油で揚げたもの。台湾では、油条や卵焼きなどを焼餅で挟んで食べるのが朝食の定番で、値段は通常約8元程度。それがここでは約3倍の22元。この高単価を実現できている秘訣とはいかに…。
 次回の掲載は11月18日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Net-based food delivery service thriving in China(中国出前アプリ「三国」時代)」
http://asia.nikkei.com/Business/Companies/Net-based-food-delivery-service-thriving-in-China

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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