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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第248号】~万達が手掛ける江西省の「楽園」~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2016年12月7日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第248号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 いよいよ2016年も残り1ヶ月を切りました。お正月を迎え、自宅に飾っていたクリスマスツリーを片付けたのはついこの間のことだったような気がしますが、また11月下旬に再登場となりました。今年の上海の冬はまだ冷え込むほどの厳しさになっておらず、どこか12月と言われてもピンと来ない感じです。
 先週は大連出張でした。行く前に大連在住のクライアントから微信ですごく寒いので厚着をしてくるようにと言われていたのですが、いざ到着すると最高気温は10℃近くにまで上昇。夜も0℃を下回ることなく、町中を歩いていても凍えるほどの寒さは感じませんでした。
 大連には夏に行く機会が多く、この時期は何年かぶり。大連名物のウニも若干オフシーズンで身もやせ細っていましたが、冬の大連といえばあんこうとカキでしょう。今回特にハマったのが、酸菜海蛎子(カキ)鍋。白菜の漬物と豚バラ肉、さらにはカキの旨味がぎっしりと詰まった鍋で、中国東北部を代表する食材の酸菜と大連ならではのカキが見事にマッチしています。
 市内には日本料理屋が至る所にあり、お寿司屋さんでも新鮮なネタで握ってくれます。改めて大連は日本人にとって住みやすい街だと実感しました。
 今週のコラムは前号に続き南昌の視察レポート第2弾「南昌万達主題楽園」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第248号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第248回)
     ~万達が手掛ける江西省の「楽園」~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年10月号(vol.38)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「中国全土に広がるコンビニ」(2016年12月2日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Chinese take a shine to bicycle-sharing services(シェア自転車、本格始動)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第248回)
 ~万達が手掛ける江西省の「楽園」~

前号で紹介した江西省の「南昌万達主題楽園」。このテーマパークの視察を目的に上海からはるばる700km超の車の旅を敢行しました。中国の経済発展とともに全土に巨大なショッピングモールをいくつも建設してきたデベロッパー大手の万達(WANDA)。各都市の郊外に新しく都市開発された新興市街区の土地を押さえ、モールからマンション、ホテル、オフィスビルなど一帯開発を進めてきましたが、昨今の「コト」消費の波には若干乗り遅れた感が否めません。その万達が満を持して世に送り出したのがこのテーマパークです。
 場所は南昌の市内中心地「八一広場」から南に約20km。市の中心部を流れる長江の支流・赣江の西側に位置します。仏系ホテルチェーンのプルマンや自社系列のワンダホテルなどとともに高層マンション群が開発されている最中で、周りの道路も整備されています。現地に到着してまず驚くのがモール「南昌万達茂」の外観。陶磁器発祥の景徳鎮を擁する江西省ならではのコンセプトで、建物全体が巨大な青白磁器の形とデザインで統一されています。
 このモールの中に水族館や室内遊園地の「電影楽園」が入居し、隣接のテーマパークとセットでチケット販売されています。まずは水族館。指紋認証で入場、アシカやイルカなどのショーや子供向けの科学教室があり、東京品川にある都市型の水族館のよう。熱帯魚を集めたコーナーでは実際の熱帯雨林を再現した内装でリアル感満載。巨大な水槽は迫力満点で、シンガポールや沖縄の美ら海水族館を凌ぐ大きさ。天井まで水槽が繋がっており、あたかも海底を散歩しているかのような錯覚を覚えます。水中の餌付けに加え、バレエのショーもあり、国慶節期間中だったためか、水中に巨大な中国国旗があったのにも驚きました。
 次に電影楽園。3D映像などを駆使した室内遊園地で、一番の見どころは「超越江西」。上海ディズニーの「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」を模したアトラクションです。ハンググライダーに乗って、江西省の有名な観光地である井岡山、廬山、長江、菜の花畑の農村などを空から眺め、最後に滕王閣に到達。陶磁器の中の空想の世界に入り込んだ演出となっており、地元の文化的要素と見事に融合されています。
 最後にテーマパークですが、絶叫系から幼児向けまで幅広いアトラクション群が目を引きます。特に絶叫系はこれまで中国で目にしたことのない規模と巨大さで、世界中のマシンを集めてきたかのよう。日が暮れてからは噴水とライトアップのショーがあり、ミュージカルのような演劇の後、花火でフィナーレを迎えます。
 モールもコト消費が満載。特に目を引いたのがトランポリンの体験店で、巨大なスペースにたくさんの種類とサイズのトランポリンが置かれ、インストラクターが子供たちを熱心に指導していました。
 上海ディズニーとの比較で語られがちな万達のテーマパーク。実際に両方を体験して思いましたが、こうした比較はあまり意味がないような気がします。江西省の内陸都市にこれほどまでの規模の「コト」施設が生まれたこと、またそこで消費を楽しむ大多数の消費者がいることにもっと目を向けるべきでしょう。省内の地方都市から来たであろう無数の家族客が歓声をあげている様子を前に、中国消費の幅広さと奥深さを同時に目の当たりにした気がしました。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「出前アプリ大手3社「百度外売」「美団外売」「餓了么」徹底研究 (4)」
 ~出前アプリユーザーの特性は?
 出前アプリの主要なユーザー層はホワイトカラー、学生、そして単身居住者で、35歳以下の若年層が多いのも特徴だ。ホワイトカラーは食事の質を重視する傾向がより高く、価格に対する敏感度はそれほど高くない。客単価も通常80元を超える。学生が重視するのはコストパフォーマンスで、客単価も低く、10~30元が多い。単身居住者のニーズはホワイトカラーに類似しているが、利用頻度はやや低い......
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「出前アプリ大手3社「百度外売」「美団外売」「餓了么」徹底研究 (3)」
 ~出前アプリ市場の主要プレイヤーとシェア
 現在の出前アプリは4つに分類できる。1つは第三者運営の大型出前プラットフォーム。レストランがアプリに加盟してメニューを提供する仕組みだ。代表的なのは上述の百度外売、美団外売外売、餓了么の3強。大手ネット企業グループの資金力を活用して瞬く間に市場シェアを拡大。その便利さとタイムリーな配達サービスにより、多くのユーザーがモバイル出前アプリを利用するきっかけとなった......
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「出前アプリ大手3社「百度外売」「美団外売」「餓了么」徹底研究 (2)」
 ~フードデリバリーの市場規模と動向
 中国ネットリサーチ最大手の「艾瑞(iResearch)」のデータによると、2015年の中国フードデリバリー市場の規模は2,300億元を超え、外食消費全体に占める割合も7.4%に達した。18年には消費が6,600億元に達し、外食消費の14.8%を占めると見込まれている。所得の伸びや、生活の多忙化、政府の内需拡大政策等により、外食やデリバリーは中国の飲食消費習慣の主流となりつつある。市場の取引規模も高い伸びを保っている......
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「出前アプリ大手3社「百度外売」「美団外売」「餓了么」徹底研究 (1)」
 ~中国の食卓やランチタイムをガラッと変える“外売(出前)”
 2014年にO2O領域を盛り上げたのがタクシーやハイヤー等の配車アプリだとすると、2015年はこの出前アプリが活躍している。わずか数年前までは、デリバリーといえば、各店に電話をかけて注文するのが当たり前だった。専門のデリバリー業務を行っているのはマクドナルド、ケンタッキー・フライドチキン、ピザハット等の洋食系ファーストフードチェーンのみ。その他のレストランでのデリバリーといえば、従業員自らが運んでくるのがせいぜいだった。それが今ではアプリを利用して多くのお店に注文できるようになり、高級レストランから軽食まで、自宅やオフィスで座って待っているだけで手元まで運ばれてくるのだ......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2016年10月号(vol.38)発行

 会報誌2016年10月号(vol.38)では、巻頭特集に今や中国人のライフスタイルにすっかり定着している「外売(出前)」代行アプリを取り上げました。ランチ時になると、オフィスビルの前にずらりと並ぶ出前の配送バイク。いずれも「赤」「青」「黄」の色をした制服と保温ボックスで統一され、スマホ片手に食事の入ったビニール袋を運んでいます。2015年の中国出前市場の規模は2,300億元超で、外食消費全体の7.4%に。18年にはそれが6,600億元に達し、同じく14.8%を占めると見込まれています。現在この急成長する出前市場の代行アプリは大手3社、つまり「百度外売」、「美団外売」、「餓了么(麽)」のほぼ独占状態。それぞれ百度(バイドゥ)、腾訊(テンセント)、阿里巴巴(アリババ)の「BAT」が出資しており、キャンペーン合戦が繰り広げられています。これら3社をそれぞれ比較・分析しながら、中国出前市場の実態や成長の背景、さらには今後の動向について細かく調査・分析しています。
 次に、注目の商業施設として「成都遠洋太古里」をピックアップしました。中国内陸部を代表する商業都市で四川省の省都でもある成都。14年に成都で建てられた商業コンプレックスの総面積1,500万㎡のうち、ショッピングモールの面積が400万㎡超で全国1位。建設中の商業施設320万㎡も含めると世界第2位で、これはパリの約20倍に相当します。まさに雨後の筍のごとく商業ビルやモールの開設ラッシュが進む中、15年4月に成都で最も賑やかな春熙路に開業したのが遠洋太古里です。中国では北京三里屯太古里、広州太古匯に続く3つ目の大型プロジェクト。大慈寺を中心に、歴史情緒溢れる2〜3階建ての低層建物がゆったりとした間隔で並べられたオープンスペース型のモールで、欧米系の高級ブランドから生活雑貨や書店、さらにはレストランやカフェなど「モノ」と「コト」とが見事に調和されたテナント構成になっています。開業1年目から売上が19億元となり、成都のショッピングモール中第4位に。16年には30億元に達することが見込まれているなか、17年には上海にも開業を予定。昨今の消費トレンドを見据えた注目商業施設として、現地視察レポートを交えてお伝えしています。
 中国コンビニ最前線レポートでは、中国連鎖(チェーン)経営協会が発表した「2016年中国都市別コンビニ発展指数」のレポートを紹介しています。北京、上海など4直轄市や省都(ラサを除く)に加え、深センや厦門、大連、東莞、温州などの主要都市計36都市を対象に、チェーン化されたコンビニの増加率、人口当たりの店舗数(飽和度)、24時間営業の比率、政府からのサポートの4項目から各都市のコンビニ発展指数を算出し、ランク付けしたもの。トップ5は、深セン、厦門、長沙、東莞、北京の順で、日系コンビニが最も進出している上海は13位にとどまっています。この指数から垣間見れる中国コンビニ市場の発展状況や今後の課題など、詳しくレポートしています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は江西省の南昌や九江で出くわした面白おかしな発見や中秋節の月餅についてお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.38(2016年10月号)  もくじ
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【巻頭特集】
『出前アプリ大手3社「百度外売」「美団」「餓了么」徹底研究』
 中国の食卓やランチタイムをガラッと変える“外売(出前)”

【小売・流通現場】注目商業施設を徹底研究
『成都人のライフスタイルに融け込んだショッピングモール「成都遠洋太古里」』
 レトロとモダンの競演

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『都市別発展指数が示す無限大に広がるコンビニフロンティア』
 中国のコンビニ発展状況を主要都市別でランキング

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『中国でも「iPhone 7」販売開始も売れ行きは……』
『内陸の地方都市でもハロウィーンを祝う??』
『「ポケモンGO」未配信の中国で“ポケモン”発見!!』
『月餅をめぐる「伝統」vs「現代」の対決!!』

【都市別調査】
 武漢 vs 長沙 編 ~その4
『消費動向の違い――文化志向と物色志向』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第92回「中国全土に広がるコンビニ」(2016年12月2日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第92回は「中国全土に広がるコンビニ」(2016年12月2日付)。山西省の省都・太原。中国を代表する石炭の町で、一時は資源ブームで地場経済は潤ったが、大気汚染の深刻化に伴い勢いを失ってきた。消費現場でもルイ・ヴィトンが撤退するなど百貨店を中心に客足は芳しくないが、存在感を日増しに強めているのがコンビニだ。コンビニ先進都市の上海では、日系大手3社のほか、地場系や台湾系チェーンの出店も相次ぎ、市民生活にもすっかり定着した。この上海は市民3466人当たり1店舗というコンビニ密集度を誇るが、実は太原のほうが同2801人で上回っているのだ。中国チェーン経営協会がまとめた「2016年中国都市別コンビニ発展指数」による統計データなのだが、この指数が教えてくれる中国の“コンビニフロンティア”はいかに…。
 次回の掲載は12月16日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
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  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Chinese take a shine to bicycle-sharing services(シェア自転車、本格始動)」
http://asia.nikkei.com/Business/Companies/Chinese-taking-a-shine-to-bicycle-sharing-services

※バックナンバーはこちら >>
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