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【中国消費洞察メルマガ 第443号】~上海浦東空港では見事なまでの“流れ作業”…~

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2020年10月28日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第443号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 隔離12日目のPCR検査も無事陰性となり、先週金曜日(23日)の17時20分に晴れて“出所”となりました。スマホの健康QRコードも赤から緑色に変わり、これで基本的に、中国国内は自由に動けます。

 9ヶ月ぶりの上海の町並みは何もかもが新鮮で、シェア自転車や外売(フードデリバリー)のバイク、タクシーすら懐かしく感じられます。自宅も洗面台の様子すらうろ覚えで、タンス内の衣類がヒートテックなど1月の冬物のままだったことに、9ヶ月という時の長さを実感しました。

 東京では外を歩くほぼ100%の人がマスク姿でしたが、上海ではそれほど多くないことに若干戸惑いを覚えます。浦東の世紀公園近くの開けた場所だからかと思いきや、モール内でもマスク姿が半々くらい。遊び場に密集している子どもたちはほぼノーマスクで、中国はほぼ元の状態に戻っているようにも感じられます。

 早速一緒に食事した友人も、週末に南京から高速鉄道で虹橋駅に戻ったが、タクシー待ちが長蛇の列に。ヒトの流れはほぼ正常に戻っているようだと。彼は2月末には上海に戻っていたのですが、ビジネスのほうも6月くらいから動き出し、9月、10月にはかなり忙しくなっているとも。中国のいち早い回復ぶりに、日本との違和感を感じながら、驚きの連続です。

 今週のコラムは上海に戻るまでの経緯(成田空港~上海浦東空港編)についてです。では、中国消費洞察メルマガ第443号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第443回)
   ◆観光不可のはずなのになぜか多くの中国人客が…
    ~上海浦東空港では見事なまでの“流れ作業”…~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2020年9月号(vol.77)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第443回)
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【第443回】 観光不可のはずなのになぜか多くの中国人客が…
 ~上海浦東空港では見事なまでの“流れ作業”…~

 成田空港へは上野からスカイライナーを利用。コロナ前の京成上野駅は外国人旅行客でごった返していましたが、寂しいくらいガラガラ。車内も乗客はまばらで、コロナ後の世界の変わりように胸が痛くなりました。

 空港では、体温検査の後にカウンターに向かうと、我々のフライトのみが搭乗手続きをしている様子でした。ビル全体が閑散とする中、我々のカウンターのみ乗客が集まり、以前のような“活気”があります。無事チェックインを済ませ、スマホでQRコードを読み取り、「健康状況」の申告をするよう促されます。(日本語版あり)

 ちょうどお昼だったので、最後に和食をと思い、2階のレストランフロアに行ったところ、ほとんどが閉店状態。まるでどこかのシャッター街かのごとくで、かろうじてコンビニとマクドナルドのみ営業しています。普段好んで食べないマックですが、広島滞在の4ヶ月間、一度も口にしなかったせいか、意外と美味しくいただきました。

 パスポートチェック後の出国フロアでは、免税店が2~3店舗営業しています。(レストランは休業中。)上海到着後に始まる14日間の隔離生活に備え、ウィスキーを購入し、搭乗ゲートに向かいます。昨年はほぼ毎月行き来していたこの光景も、本当にガラッと様変わりしました。

 機内はほぼ満席。日本人ばかりと思いきや、意外と中国人客が多く、6割くらいでしょうか。観光はほぼストップしているはずなのですが…、不思議です。機内サービスは紙袋に入ったパンとミネラルウォーターのみ。3時間半のフライトですが、久々の上海に戻れる高揚感で、あっという間に到着となりました。

 飛行機がゲートに到着してから、一旦席で待機。1時間弱くらいでしょうか。ようやく降りるよう誘導され、晴れて上海の地を踏むことに。そこからは見事なまでの“流れ作業”が続きます。まずPCR検査の同意書にサインさせられ、搭乗前に申告していた健康状況のQRコードをスキャンし、PCR検査へ。ビルの外に設置された簡易検査場には、30ブースくらいでしょうか。ずらりと並んでいます。

 鼻の奥から粘液を採取され、次はパスポートチェック。無事入国を許可され、預け荷物を受け取り、居住区(浦東新区)のカウンターへと進みます。ここまでは本当に何らストレスを感じることなくスムーズで、賞味30分程度で完了。しかし、この後に…(続く)

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◆中長期計画に知っておくべき中国消費トレンド15選 (16)
 ~中国消費の未来に自信示す メリハリのある「消費分級」に

 消費者の収入が増加し、経済を楽観視する一方、中国で「消費分級」と称される消費の“格付け”化も進んでいる。普段の生活で必要なモノはなるべく安くリーズナブルに済ませ、自分の好きなこだわりのあるモノは高額でも消費するという「メリハリ」をますます大事にしていきそうだ......

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◆中長期計画に知っておくべき中国消費トレンド15選 (15)
 ~消費トレンド⑮ リアルもSNS的発送で客を取り込む時代に

 商業施設やブランド各社は、ただ売るだけの活動に限界を感じている。テイストを同じくする消費者をプラットフォーム上に取り込み、SNS(ソーシャルネットワーク)を構築して、消費者の帰属感やリピート性を高めることに取り組む企業が増えている......

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◆中長期計画に知っておくべき中国消費トレンド15選 (14)
 ~消費トレンド⑭ 旅行は体験重視のフリープランが主流に

 中国人消費者の旅行熱もとどまるところを知らない。2014年から18年の間で、都市部の消費者の旅行支出の年平均成長率は14%に達し、GDP全体の伸び率(7%)を大きく上回っている。旅行の回数が増え、経験を積むにつれ、ツアーの内容も進化している......

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◆中長期計画に知っておくべき中国消費トレンド15選 (13)
 ~消費トレンド⑬ 政府も本腰入れる「夜間消費」の振興

 夜の時間帯に観劇や観光などのレジャーを楽しむ「夜間消費(ナイトタイムエコノミー)」も、消費を牽引して内需を拡大する新たなジャンルといえる。2019年、夜間消費を奨励する政策が中央と地方政府から相次いで公布された。きっかけとなったのは国務院弁公厅が公布した「文化及び旅行消費の潜在力の更なる活性化に関する意見」だ......

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◆中長期計画に知っておくべき中国消費トレンド15選 (12)
 ~消費トレンド⑫ 「モノ」「コト」の次は「精神」消費

 大量生産・大量消費の時代は過ぎ去り、「モノ(商品)」から「コト(体験)」へと消費がシフトしていく中国で、今度は「精神」消費が重視されつつある。ハイクオリティな舞台演出や展覧会など、カルチャー関連の消費が、新中間層や若いホワイトカラー層の間で人気を集めている。1995年以降に生まれた若者をさす「Z世代」も、精神消費を重視する世代といえる......

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◆【統計データ】中国“白髪”世代のスマホ利用状況大調査
 ~ミドルシニア層の好むソーシャルアプリトップ5 (2019年7月)

 微信(ウィーチャット)は、ミドルシニア層が最も好むSNS(ソーシャルサイト)アプリだ。家族や友人との連絡のみならず、投稿された文章を閲覧したり、写真や動画を視聴して知人にシェアすることも楽しんでいる。他のSNSアプリのQQ、微博(ウェイボ)、陌陌(Momo)、OPPO社区などの使用率も比較的高い......

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2020年9月号(vol.77)発行

 会報誌2020年9月号(vol.77)では、巻頭特集で中国消費の今後の主力となる1995年以降生まれの「Z世代」とともに、もう一つの新興消費者層として注目を集める「新中産層(新中間層)」に着目します。

 世界最大規模の中産階級(中間)層人口を誇る中国。中間層とは、社会成層の資本家階級(支配層)と労働者階級(被支配層)との中間に位置する階層のことを指します。

 マルクス主義は中間層を「旧中間層 (中小企業主、商人、自営農民などの伝統的生産手段所有者層) 」と「新中間層 (技術者、管理職など生産手段をもたない層)」とに分けますが、この場合の旧中間層を「中産階級」と呼ぶこともあります。

 一方、生活水準や生活様式において中間の層とされる「中流階級」に対して、中間階級は支配=被支配の政治・社会関係における中間の層を意味します。

 中国では、消費者やマーケティングの観察・分析をする際に、こうした解釈をベースに「中産階級」とひとまとめにすることが多いのですが、今号では特に昨今の中国社会・経済の変化に相応した“新しい”価値観やライフスタイル、消費行動を取る「新中間層」にスポットライトを当てました。

 大手コンサルティング会社のマッキンゼーは、レポート「2020年 中国消費者調査報告」で、中国国内の中間層(中レベル所得層)の数は3億人超と試算。その数は現在も増え続けており、2025年には5億人を超えて、都市部人口の半数以上を占めると予想。可処分所得は総額13.5兆元に達するとも見込んでいます。

 中国経済の発展と社会の進化に伴い、中間層の定義にも変化が見られます。かつて中間層の定義といえば、資産や学歴、職業が主な基準でしたが、「新」中間層の特徴は、その価値観にあるようです。

 新中間層とは、個人年収10万元以上または世帯年収20万元以上で、大学かそれに準ずる学歴を有し、安定した生活基盤を備え、独自の価値観や積極的な生活態度、開放的な消費観を持つ層といった定義もあります。より進歩的な消費観を持つ「新中間層」の規模拡大が続く中、彼らの消費行動が今後中国経済の発展に大きな影響を及ぼすと予想されています。

 そこで、今号では中国の新中間層のライフスタイル、仕事観、家庭・社会関係、子育て、消費観・行動などについて解説。また「都市ホワイトカラー層」、「若手エリート層」、「中堅エリート層」、「地方の新興富裕層」の4グループに分けて分析した上で、新中間層をターゲットとしたマーケティング戦略について、7つの提言をしています。

 次に業界研究として、新型コロナウイルスの流行でさらに関心が高まった中国の健康産業についてです。

 経済の発展と生活水準の向上に伴い、中国国民の健康意識はここ数年大きな高まりを見せていました。それが今年に入って新型コロナウイルスが流行。人々の健康に対する注目度はさらに上昇し、今や最も関心を集めるテーマの一つとなっています。

 医療アプリの丁香医生が公表したレポート「2019国民健康洞察報告」によると、ヒアリング対象者の93%が、生活で最も重視する要素は「健康」と回答。幸せな家庭や心の健康、生活の享受、財産、仕事の満足度などを上回っています。

 医療・健康関連支出も増加の傾向にあります。国家統計局によると、2019年の1人当りの医療・健康関連支出は1,902元で、前年比12.9%増を記録。教育・文化・娯楽と並び、最も成長著しい分野となっているもよう。欧米や日本などと比べるとまだ低い水準ですが、収入の増加や健康意識の高まりで、健康関連消費は今後も増加していくと見込まれています。

 中国調査会社のiiMedia Research(艾媒諮詢)が公表したレポート「2019-2020中国健康食品業界研究報告」によると、消費者に最も人気の健康法トップ3は、食事療法、栄養補助サプリ、スポーツ・トレーニングの順で、それぞれ57.8%、48.6%、35.3%でした。

 そこで今号では、中国消費者が関心を寄せるスポーツ・トレーニング事情と健康食品の消費状況について、それぞれ調査・分析を試みました。前者について、中国政府によるスポーツ産業振興策とともに、コロナで広がったデジタル化の影響、中国人のスポーツに対する考え方や姿勢、新しいトレンドなどについて解説。

 また後者の健康食品については、販売チャネルや越境ECの状況、マイナーブランドの躍進、Z世代など若い世代含む消費者の健康や身体に関する悩みや嗜好に応じた売れ筋商品や成分、日本製商品の状況、トレーニング向けサプリ、中国の伝統的な健康観念の「養生」ブーム、医療機器との連動、「国潮(愛国消費)」ブームを背景とした漢方薬材人気の高まりなどについてレポートしています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2020年9月号(vol.77)  もくじ
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【巻頭特集】中国「新中間層」調査分析レポート
中国消費の新勢力として全土に広がる
3億人の「新中間層」をいかに攻略するか?

【業界分析】中国健康産業分析レポート
新型コロナで健康産業が大躍進
トレーニングと健康食品がブームに

【マーケティングレポート】「雲」の上の生活へ①
コロナ危機で小売が進化 クラウドショッピング

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