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【中国消費洞察メルマガ 第555号】~2022年「双11(ダブルイレブン)」セールを紐解く~


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2023年2月1日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第555号】
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 新年快楽!キャストグローバルの大亀です。

 中国在住の皆さん、春節(旧正月)休暇はいかがお過ごしだったでしょうか?私は今年で3年連続、上海での春節となりました。ゼロコロナが撤廃され、来年以降は日本かどこかに行っているんだろうなと思い、おそらく最後となる上海の春節を満喫しました。

 3年ぶりに全くの移動制限がなくなった春節。厳密にいうと、3年前もちょうど春節が始まるタイミングで武漢が都市封鎖(ロックダウン)となりましたので、実に4年ぶりの“フリー”春節となりました。春節前には多くの飲食店が早々に休業しており、多くの地方からの従業員が久々に実家に戻ったのだろうと察しました。

 上海の「外環」(環状道路)の内側では花火や爆竹が禁止されているため、中国ならではのお正月ムードはあまり感じられません。上海人のなかには国内外に旅行に出かけた人も多いでしょうし、世紀公園近くの自宅マンション周辺では、クルマもほとんど走っていないほど静まり返っていました。

 正月2日には静安寺に初詣に行きましたが、こちらも元日じゃなかったからか、参拝客も少なめ。ゼロコロナ解禁でにぎやかな春節を期待していたのですが、どこか肩透かしにあった感じでした。

 ところが・・・です。その後、天気がいい日が続いたので、久々に東方明珠塔や南京東路、そして外灘など定番の観光スポットに出かけました。そこで目にした光景はまさに人の山。ほとんどがマスク姿でしたが、自由を満喫する人たちでごった返していました。

 耳を澄ますと、おそらくほとんどの人たちは外地からの旅行者。ある女性から「写真撮ってもらえますか?」と頼まれ、東方明珠塔をバックに親子3代の家族連れを撮影してあげました。こうしたちょっとした依頼も、振り返れば3年間、全くなかったですもんね。

 外灘では多くの人たちが信号待ちをしていました。そばにいた子供が母親に「皆んな何を撮影しているの?」と尋ねると、その母親は「人だかりよ」と答えていました。確かに、私もあれほど避けていた人混みですが、多くの人たちで埋め尽くされた町並みの様子をたくさんスマホに収めていました。

 3年前の上海の姿に戻り、本当に感動しました。自由になった2023年。今年はこれまで以上に中国の消費現場に赴き、アフターゼロコロナにどんな変化が生まれるか、またレポートしていきたいと思います。

 今週のコラムは、昨年の「双11(ダブルイレブン)」セールの総括についてです。では、中国消費洞察メルマガ第555号をお送りいたします。

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2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第555回)
   ◆アリババ・京東健在ながら新興勢が追い上げ!
    ~2022年「双11(ダブルイレブン)」セールを紐解く~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2022年12月号(vol. 100)発行
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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第555回)
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【第555回】 アリババ・京東健在ながら新興勢が追い上げ!
~2022年「双11(ダブルイレブン)」セールを紐解く~

 中国の年間最大ネットセール「双11(ダブルイレブン)」が、昨年11月に開催されました。以前のような盛り上がりは影を潜め、年間通じて頻繁に開催されるセールに飽き飽きした消費者からも、そっぽを向かれたのか?実績データから紐解いてみましょう。

 中国ビッグデータ分析会社の星図数据(Syntun)は、昨年の双11セール期間(10月31日午後8時~11月11日23時59分)に、ネット全体の取引高は1兆1,154億元となり、前年の9,651億2,000万元から15.6%伸びたと伝えています。

 天猫と京東は2022年の取引高を公表していませんが、天猫は前年とほぼ同水準だったようです。成長率でいえば、2020年に前年比85.6%増と急成長してから、2021年は8.5%と急落。天猫の勢いは明らかに鈍化しているようです。

 一方、中国調査会社iiMedia Research(艾媒諮詢)によると、昨年の双11セールで買い物をした人が最も多いのは淘宝で全体の61.1%。京東(56.6%)と天猫(51.9%)が続き、アリババと京東の強さは健在です。しかし拼多多(37.2%)、抖音(28.9%)快手(23.1%)、美団(22.2%)、小紅書(17.1%)とトラフィックの分散は明らかで、従来型と新興プラットフォーム間で、競争がますます激化していることが見て取れます。

 業態別では、ライブコマースの勢いが2022年も顕著となりました。双11セール期間中に、ライブコマースの取引高は全体で1,814億元に達し、前年同期比146.1%増と急伸しました。ライブコマースでは抖音がトップに立ち、点淘(淘宝直播:タオバオライブ)、快手が続きました。

 さらに昨年の双11セールで注目すべきは、即時配送による「Q(クイック)コマース」です。近年中国では、フードデリバリーの普及を背景に各種店舗から即時デリバリーしてもらうラストワンマイル網が発達しています。

 昨年の双11セールでも、多くのリアル店舗がデリバリープラットフォームを通して初参加。星図数据(Syntun)によると、美団閃購や京東到家などQ(クイック)コマースの市場規模が、前年同期比で10.8%増の218億元に達したようです。

 小米(シャオミ)やvivo(ビボ)、アップルなど大手スマホメーカーのほかに、無印良品、コスメチェーンのセフォラ、ドラッグストアのワトソンズなども美団に出店し、実店舗からの即時デリバリーに対応しています。

 美団では、双11セール期間(10月21日~11月13日)におけるデジタル製品の取引高が前年比1,000%以上の伸びを記録。アパレル・靴・バッグは130%、ペット用品や文具、日用雑貨もそれぞれ100%前後伸びたようです。アリババや京東に頼ってきた双11セールですが、今後は一筋縄ではいかないようです。

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◆私域運営の成功事例ケーススタディ
 ~“網紅”チョコブランド「毎日黒巧(CHOCDAY)」

 2019年に設立されたばかりの「毎日黒巧(CHOCDAY)」は、白砂糖なしのブラックチョコレートに特化した新興ブランドだ。健康を重視する若年消費者層をターゲットに、発売からわずか1年で売上1億元を突破。大手ECプラットフォーム各社のジャンル別取引額でトップに踊り出ている。ベンチャーキャピタルから相次いで2つのラウンドで、億元単位の資金を調達。中国の動画再生サイト大手「愛奇芸(iQiyi)」が初めて投資した新興ブランドでもある...... 

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(18)
 ~ニーズとチャネルの多様化が潮流に 時代とともに変容する双11

 双11セールの複雑なプロモーションや華々しいムードがやや時代遅れとなるなか、消費者の期待感も薄れつつあり、消費の理性化がトレンドとなっている。しかしそれでも、双11が中国消費のトレンドを知るための重要なイベントであることに変わりはない。コロナの影響で自宅で過ごす時間が増えたことのほか、健康意識の高まり、消費の質にこだわる人の増加など、中国人のライフスタイルは大きく変化しつつある......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(17)
 ~天猫の「新四大金剛」(人気売れ筋ジャンル)とは?

 デザイントイ、ペット、スポーツ・アウトドア、ジュエリーは、2022年の天猫双11セールにおいて特に高い人気を集めたジャンルだ。業界関係者から「新四大金剛」と称されるこの人気の4ジャンルは、成長のはやさと若者からの注目度の高さから、かつての四大金剛であるコスメ、日用品、コンシューマー・エレクトロニクス、アパレルと比較して称されている......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(16)
 ~22年双11消費トレンド⑥健康食品 コロナで健康意識高まり、ニーズも細分化

 新型コロナの影響により、人々の健康意識が高まり、健康食品に対する需要が伸びている。2022年の天猫双11セールでは、関連製品の取引高が前年比6.4%増の54億6,000万元に達した。なかでもサプリメントは全体の69.2%と高い人気を誇る。人気商品は海外からの輸入品が中心で、オーストラリアのSwisseがトップで全体の約9%を占めている。以下、湯臣倍健、Movefree、Blackmores、reapsがそれぞれ6%、3%、3%、2%のシェアを占めた...... 

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(15)
 ~22年双11消費トレンド⑤ベビー・マタニティ 妊婦専用のコスメやボディケア市場が急拡大

 中国では一人っ子政策が廃止されて以降、ベビー・マタニティ市場が大きな注目を集めている。2022年の双11セールでは、育児の各段階ごとでの商品セグメント化や、妊娠時の体験重視型の商品やサービスがトレンドとなった。同ジャンルでは、トップブランドは依然として海外ブランドが多く、育児に関して海外製品に対する信頼度の高さがうかがえる......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(14)
 ~22年双11消費トレンド④アウトドアスポーツ コロナ禍のキャンプブームで需要が急増

 コロナの影響で遠出の旅行が難しくなり、人々はアウトドアへの憧れを募らせている。スポーツ、旅行、社交など多くの属性を備えたアウトドアスポーツが高い人気を集めている。キャンプ、トレーニング、スケートボード、フリスビーなど気軽に取り組めるアウトドアアクティビティを始める人が急増。同市場は今後もさらなる拡大が期待されている。中国ビッグデータ分析会社の星図数据(Syntun)によると、今年の双11セール期間中に、総合ECプラットフォームのスポーツ・アウトドアジャンルのGMV(流通取引総額)が333億元に達し、ジャンル別のランキングでトップ10にランクインした......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(13)
 ~22年双11消費トレンド③ペット 「它経済」(ペットエコノミー)が大人気に

 2022年の双11セールでは、京東、天猫、唯品会で、ペット関連製品が急成長を遂げた。なかでも天猫の取引高は37億9,000万元で前年比30%増を記録した。 天猫ではペット、デザイントイ、スポーツ・アウトドア、ジュエリーを「新四大金剛」(※新しい4大売れ筋ジャンルの意)とし、コスメ、日用品、コンシューマー・エレクトロニクス、アパレルの「旧四大金剛」と並び称している...... 

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(12)
 ~22年双11消費トレンド②コスメ・スキンケア メディカルコスメが人気、中国国産ブランドも台頭

 天猫双11セールの統計データによると、コスメ・スキンケア市場は縮小傾向が顕著となり、取引高は前年比で12.4%も減少している。その理由としては、まず断続的な新型コロナの流行で経済が大きな圧力を受け、消費者が非必需品であるコスメやスキンケアへの支出を減らしていることが考えられる。もう1つは、抖音のライブコマースの影響力がコスメ・スキンケア分野でも日に日に増すなど、新興チャネルが天猫のシェアを奪いつつあることが挙げられる......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(11)
 ~22年双11消費トレンド①家電 コーヒーメーカーなどセグメント市場が急成長

 家電業界では、消費の分散化傾向が顕著に見られた。まず白物家電はセット化、高級化がトレンドとなっている。公開データによると、ミデア(美的)は双11セール期間中、セット購入の割合が前年比で22%増加。ハイアール傘下のハイエンド向けシリーズ「Casarte卡薩帝」も、京東と天猫の売上が30%以上成長した。 キッチン用小型家電は、コストパフォーマンスを追求する傾向が見られた。コスパの高さで人気の新興ブランド「Bear小熊電器」が取引額を前年比40%伸ばし、他社を大きく引き離した......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(10)
 ~22年双11注目ポイント⑦消費体験の改善で満足度アップ、ユーザーをいかに引き留めるか

 トラフィックの新規獲得が頭打ちとなるなか、ユーザーをいかに引き留めるかがECプラットフォーム各社の競争の核心となっている。そのためには消費体験の質を高め、ユーザーに楽しく安心して買い物をしてもらうことが重要といえるだろう。今年の双11セールでは、過去のように派手なゲーム的要素は影を潜め、注文のプロセスをより簡潔化し、より快適な消費体験を提供する動きが目立った......  

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(9)
 ~22年双11注目ポイント⑥中国国産ブランド人気継続、特に若者の間で顕著に

 2022年双11セールでは、中国国産ブランドの躍進も目覚ましかった。プラットフォーム各社の公表データによると、京東の「開門紅戦報」(前期戦況報告)の取引額ランキングトップ20のうち、8割を国産ブランドが占めた。天猫でもセール開始からわずか1時間で102個のブランドが取引額1億元を突破しているが、国産ブランドが約半数を占めている。抖音に至っては、セール開始から7日間の家電取引高ランキングでトップ10を占めたのは全て国産ブランドだった......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(8)
 ~22年双11注目ポイント⑤~ESG、グリーン、エコロジー、循環経済への注目度アップ

 2022年双11セールでは、天猫や京東など大手プラットフォームが自然資源の保護を謳い、二酸化炭素削減や貧困層支援のための農村振興に力を入れたのも大きな特徴といえる。農村振興に関しては、天猫では「農貨多一件」キャンペーンを展開。ライブ配信中に農産物を1つ紹介して販売することをライバーに呼びかけた。李佳琦(オースティン)ら人気ライバーもこの運動に呼応した......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(7)
 ~22年双11注目ポイント④即時デ配送による「Q(クイック)コマース」が双11セールの目玉に

 近年、中国では「店舗からデリバリー」という即時販売モデルが急成長。欲しいモノはなんでもすぐにスマホで注文し、デリバリーしてもらうライフスタイルが定着しつつある。今年の双11セールでも、即時デリバリーが新たな現象の1つとして注目を集めた。つまり多くのリアル店舗が、デリバリープラットフォームを通して双11セールに初参加したのだ。星図数据(Syntun)によると、2022年双11セールで、美団閃購や京東到家などを含むデリバリーセグメントの市場規模が218億元に達し、前年同期比で10.8%増を記録した......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(6)
 ~22年双11注目ポイント③双11セールの主戦場と化したライブコマース

 中国ビッグデータ分析会社の星図数据(Syntun)によると、2022年双11セール期間中のライブコマース取引総額は1,814億元で、前年同期比で146.1%の伸びを記録。双11セール全体の取引額の成長率を大きく上回った。双11セール期間中、淘宝のライブコマースプラットフォームである「点淘」では、62箇所のライブスタジオが取引高1億元に到達。抖音では取引高が100万元を突破したライブスタジオが7,667箇所に達している...... 

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(5)
 ~22年双11注目ポイント②コンテンツとECの融合、「種草」からコンバージョンへ

 中国のネット通販業界では、広告出稿から得られるメリット(売上増)が減少するなか、SNSやショート動画だけでなく、既存の大手ECプラットフォームもコンテンツからコンバージョン(販売転換)へと結びつける取り組みに着手している。以前は、小紅書(RED)や抖音などコンテンツ配信プラットフォームで「種草」(ジョンツァオ)つまりシーディング(種まき)して、そこからECプラットフォームにリンクさせてコンバージョンさせるという流れが一般的だった。しかし2022年の双11セールでは、抖音、快手、小紅書、ビリビリ(bilibili)などコンテンツ配信プラットフォーム各社も、独自にEコマース業務を強化した......

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◆2022年双11セール消費トレンド分析レポート(4)
 ~22年双11注目ポイント①複数のプラットフォームで購入、トラフィックが分散化

 抖音(ドウイン・TikTok)や快手(クワイショウ)などに代表されるショート動画プラットフォームが、双11セールに参戦したことで、トラフィックが分散化した。これまで中国Eコマース市場を牛耳ってきた天猫(Tモール)、京東(JDドットコム)、拼多多(ピンドゥオドゥオ)による三強体制は崩れつつあるようだ......

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◆中国小型キッチン家電市場シェア(2021年)
◆中国小型キッチン家電市場規模(2016年~2021年)

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◆会報誌「中国消費洞察」2022年12月号(vol. 100)発行

 会報誌2022年12月号(vol. 100)の巻頭特集では、毎年恒例の「中国消費トレンド番付」を発表しました。「コロナとの闘い」だった2022年の中国。3月末から2ヶ月間に及ぶ上海の都市封鎖(ロックダウン)だけでなく、断続的かつ局地的に起こる封鎖リスクと常に向き合った1年でした。

 中国・上海で生活してかれこれ18年になりますが、身を以て“不景気”を感じたのは今年が初めてです。特に飲食や旅行など対面でのサービスを必要とする業態は、かなりの影響を被ったのではないでしょうか。ショッピングモールだけでなく、空港や高速鉄道の駅など、ガランとした光景を何度も目にしました。

 先行き不安が蔓延する中国で、消費はどこに向かったのでしょうか。まず横綱ですが、やはり2022年の中国消費に最も影響を与えたのは上海のロックダウンでしょう。誰もが予期しなかった完全なる都市封鎖。消費だけでなく、サプライチェーンにも多大な影響を及ぼしました。日々の食料すらまともに入手できなくなるなか、“救世主”のごとく現れて市民を救った「団購」(共同購入)も同じく横綱に押しました。

 大関は猫経済(ネコノミクス)とアウトドア。いずれもコロナで移動制限がかかるなか、人々が癒しやレジャーを求めるなか、顕著となったトレンドです。特にキャンプが、密を避けるアクティビティとして人気となり、近場の公園から本格的なキャンプ場まで幅広く客層を広げました。

 関脇は教育系ライブコマースの東方甄選と、ロックダウンで自炊を強いられて人気に火がついた空気炸鍋(エアフライヤー)。学習塾大手の新東方が中国政府による塾禁止令で破綻寸前となるなか、起死回生策としてはじめた塾講師によるライブコマース。いずれも巣ごもりを余儀なくされた中国ならではで生まれた新しい取り組みとニーズでした。

 小結は成分主義と調理済み食品。健康志向が高まるなか、成分にこだわる消費者が急増。一方で味にもこだわる人たちが、人気の高級飲食店から調理済み食品を取り寄せ、自宅で温めて味わうといった風潮も広がりました。

 前頭では先行き不安から高まる節約志向を背景に、賞味(消費)期限間近の商品を格安で販売するHotMaxx(ホットマックス)を選出。一方で、節約しながらも良いモノをサンプル品で試したいという若者のニーズを見事に捉えた小様経済(サンプルエコノミー)も選出。さらに個性を大事にする若者を中心に、セレクトショップが流行りだしているのも注目に値します。

 また家飲み族の増加で低アルコール飲料の需要が伸び、また外食業でも「小酒館」という名で晩酌を強く意識させた“居酒屋”が続出した。サラダなどの軽食を好む人が増え、伝統的な中華スイーツを今風にアレンジした「新中式糕点」など、飲食・外食市場に新たな風を吹き込みました。

 ゼロコロナに翻弄された2022年の中国消費ですが、12月に入ってから、中国政府はゼロコロナ緩和へと一気に舵を切りました。“自由”を手に入れた中国人が2023年にはどのような消費行動を取るのか。その対比を今から楽しみに期待しながら、今年の中国消費トレンド番付をご覧ください。

 次にトレンドウォッチとして、今年も11月に開催された14回目となる中国最大のネットセール「双11」(ダブルイレブン)を取り上げました。

 今年はセール前の宣伝合戦も例年ほどの熱を帯びず、販売実績をアピールする派手な演出も鳴りを潜めました。ここ数年、年間を通じてセールが常態化しているため、中国人の消費は以前よりも理性的になっています。

 プラットフォーム各社もマーケティングの重心を売上重視から、ユーザーにいかにより良い消費体験を提供するかにシフト。決済、物流、アフターサービスなど各方面でのサービス改善に取り組みました。

 中国では「抖音」(ドウイン)と呼ばれるTikTokや中国版インスタグラムと称される小紅書(RED)など、コンテンツやSNSプラットフォーム各社が自社アプリ内でEコマース機能を充実。その結果、ネット上のトラフィックが分散化し、中国ネット通販市場は天猫(Tモール)や京東(JDドットコム)による寡占状態は過去のものとなりつつあります。

 ショート動画やSNSなどでの「種草」(ジョンツァオ)つまりシーディング(種まき)が、顧客接点からコンバージョン(販売転換)という流れのなかで影響力を増しています。アリババや京東など従来型ECプラットフォーム各社も、これまでの広告依存からコンテンツに注力するようになり、プラットフォーム間の境界線は徐々に曖昧なものとなりつつあります。

 中国最大のネットセールである双11は、この13年間で奇跡ともいえる様々な記録を樹立。中国のマーケティングを研究する身としては、双11が中国消費トレンドを読み解く重要な機会でもありました。確かに今年は賑わいに欠けた双11でしたが、それもまた中国Eコマース業界の新たなトレンドの1つと捉えることもできるでしょう。

 そこで、今年の双11の注目すべき点はどこか?消費者の双11に対する見方や姿勢はどのように変化しているのか?そこからどのような消費トレンドが読み取れるのか?などについて、整理・分析しています。

 あの頃の中国ビジネス&生活(その5)では、中国スーパー業界発展の立役者、仏カルフールを取り上げました。今号で創刊100号を迎える当会報誌ですが、創刊号の巻頭特集で取り上げたのがカルフールでした。

 中国語では「家楽福」と呼ばれ、当時中国で生活経験のある人なら誰もが一度は足を運んだことがあるでしょう。食材や日用品から家電に至るまで、中国庶民の生活を支える巨大総合スーパーチェーンでした。

 地方や内陸の都市では、カルフールが進出すると「ようやく我々も経済が発展した」と現地の人達から思われるほど、経済発展のシンボル的存在だったのですが、今やその面影すら・・・。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2022年12月号(vol. 100)  もくじ
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【巻頭特集】2022年中国消費トレンド番付
ロックダウンと移動制限が中国消費を圧迫
コロナが色濃く反映!2022年中国消費トレンド番付

【トレンドウォッチ】2022年双11セール消費トレンド分析レポート
双11(ダブルイレブン)にはもう惑わされない!?
量から質へと変化を迫られる「独身の日」セール

【マーケティングコラム】あの頃の中国ビジネス&生活⑤
中国に現代的スーパー業とは?を伝授
“泣く子も黙る”覇権ぶりだったカルフール

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