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【中国消費洞察メルマガ 第559号】2023年はサステナビリティを意識した経営を!

中国ビジネスをマーケティング視点から再構築しよう!
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2023年3月1日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第559号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 先週、ゼロコロナ解禁後はじめての出張に成都へ行きました。前日にPCR検査も必要なく、空港に着いてももちろん、セキュリティチェックのみでスムーズに入れます。これが当たり前の世界なのですが、まだ3年間の慣れが抜ききれず、どこか違和感を感じてしまいます。

 空港までの移動にはライドシェアの滴滴(DiDi)を利用。南京出身の41歳で、大学生1年生の息子さんがいらっしゃる男性でした。「今年は商売どうですか?」と尋ねたところ、かなり良くなっていると。昨年はボロボロだったけど、今年は昨年よりも「4〜5倍いい」と。

 空港までのお出迎えも毎日2〜3件オーダーが入り、その日の夕方には杭州にお客さんをお連れするとのこと。コロナ禍では空港どころか、こうした省を跨いだ出張客もほとんどなかったので、明らかに商売が上向いているのを実感できると言っていました。

 「退職したら故郷の南京に戻りたいが、あと20年は上海で現役でがんばる。南京でもドライバーはできるが、上海と比べて稼ぎが2/3程度にしかならない。息子のために少しでもお金を残さないと…」と。今年に入り、前向きな会話ができる日々に感謝しかありません。

 今週のコラムは、会報誌1&2月合併号で特集した2023年中国消費トレンド動向についてです。では、中国消費洞察メルマガ第559号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第559回)
   ◆2023年の中国消費トレンド動向を占う
    ~2023年はサステナビリティを意識した経営を!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2023年1&2月合併号(vol. 101)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第559回)
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【第559回】 2023年の中国消費トレンド動向を占う
 ~2023年はサステナビリティを意識した経営を!~

 会報誌1&2月合併号では、2023年の中国消費トレンド動向を特集しました。新型コロナウイルスを封じ込める「ゼロコロナ」政策を終焉させ、ウィズコロナへと一気に180°舵を切った中国。

 3年間に及ぶコロナ禍で溜まった鬱憤を“リベンジ”させるのか…。それともコロナ禍で強めた財布の紐をさらに閉ざすのか…。どちらにベクトルが振れるのか、現時点では混沌とした状態となっています。

 コロナを経て、中国消費はガラリと変化しました。コロナとともに消費に大きな影を落としたのが不動産市況の低迷。“イケイケドンドン”だった消費拡大は、先行き不透明感の増大に伴い、理性的かつメリハリをつけながらへとシフトしていきました。

 国外どころか省外への移動もままならなくなったため、近場で手軽に楽しむニーズが広がりました。週末には近所の公園でテントを張る人たちであふれ、またジョギングやウォーキング、さらにはフリスビーやSAP(サップ)など、それまでマイナーだったスポーツ・レジャーに目が向けられました。

 自宅で動画を見ながらのトレーニング熱も増し、エアフライヤーやコーヒーメーカーなど小型キッチン家電の売れ行きが急伸。また簡単に調理できるミールキットや調理済み食品が続々と登場し、ほろ酔いを味わう低アルコール飲料が好まれるようになりました。

 このような現象はある意味、バブル崩壊後の日本の姿のようにも思えてしまいます。狂乱の夜が明け、ふと我に返り、改めて事足りを知る…。何気ない日々のなかで“小さな幸せ”を見つける…。「失われた10年、20年」を経た日本企業にとって、これまでの経験を活かせるステージに突入しているかもしれません。

 コロナ禍の3年間で特に注目に値する変化は、サステナビリティ(持続可能性)ではないかと考えています。世界的にはSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)などが叫ばれるなか、中国では少なくとも消費者レベルでは若干“蚊帳の外”だった気がします。

 それがこの3年間で一気に意識が芽生え、自らの行動だけでなく、企業にも同じように環境や社会に貢献してほしいと願う人たちが増えつつあります。CSR(企業活動における社会的責任)に積極的に取り組む企業やブランド、商品を支持し、少々割高でも好んで購入する機運も高まっています。

 アフターゼロコロナである程度のリベンジ消費は起こると思いますが、基本、財布の紐はかたいままというのが前提ではないでしょうか。この前提に立ち、いかに多様化および細分化が進む中国人のニッチなニーズを掴み取るか…。まさにマーケティング視点に立った戦略がますます必要とされています。

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◆セレクトショップ市場調査分析レポート②
 ~セレクトショップの4大類型とは? ストリート系からコスメ、マイナーブランドまで

 セレクトショップとは、ショップのコンセプトやテーマに基づいて、バイヤーが選んだ複数のブランドやジャンルの商品を販売する店舗のことをいう。近年のセレクトショップ店内には、商品を展示・販売するだけでなく、カルチャー関連の展示や体験(コト)型消費を促す仕掛けが演出されていることが多い。中国で展開されるセレクトショップは、取扱商品や特色により、ストリートブランド系セレクトショップ、コスメ版セレクトショップ、新中間層向けライフスタイル提案型セレクトショップ、独立系マイナーブランドセレクトショップの4つに大きく分類できる......

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◆セレクトショップ市場調査分析レポート①
 ~コト消費と写真映えを意識した“リアル”で勝負 個性あふれるセレクトショップがZ世代に大人気

 中国では近年、バイヤーショップという意味の「買手店」やブランド集合店という意味の「品牌集合店」と呼ばれるリアル業態のセレクトショップが人気となっている。中国で「潮流」と称されるサブカルチャーやストリート系ファッションを扱うお店から、限定版スニーカーやスポーツシューズ、中国で「潮玩(潮流玩具)」と呼ばれるミニフィギュアなどのデザイナーズトイ、そしてコスメのサンプル品などを集めた店舗など、新たな人気スポットとして若者を中心に人気が高まっている......

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◆上海ロックダウン下の買い物事情③
 ~「大団長」との連携が成功のカギに! 企業はいかに「社区共同購入」をはじめるか?

 大団長は長期にわたり社区共同購入のほかに、「微商」と呼ばれる微信などSNSアプリ上で直接販売するネットワーキングビジネス的な店舗を運営してきた人が多く、共同購入を熟知しているケースが多い。優秀な大団長は大規模な私域トラフィック網と高い口コミ評価を誇り、また傘下に多数の「幇売団長」や「小団長」と呼ばれる、実際に商品の販売に従事する団長を率いている。大団長はオピニオンリーダー的存在として、取扱商品の選別からサンプル品の確認、仕入れ予定商品の情報発信などを担当し、売上を大きく左右する重要な役割を果たしている......

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◆上海ロックダウン下の買い物事情②
 ~共同購入2大ミニアプリ「群接龍」「快団団」とは? 商品調達役の「大団長」から「小団長」に販売を託す!

 上海のロックダウン期間中に、中国で「社区」と呼ばれる地域コミュニティをベースにした共同購入が、生活必需品を手に入れるための重要な手段として大きな注目を集めた。なかでも活躍が目覚ましかったのが、「群接龍」(チュンジエロン)と「快団団」(クアイトゥアントゥアン)という2つの共同購入ミニアプリだ......

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◆上海ロックダウン下の買い物事情①
 ~ロックダウンも新たな“商機”に? 共同購入が“救世主”のごとく市民の食糧調達を救う!

 中国では、これまでも「社区」と呼ばれる地域コミュニティ単位の共同購入が盛んだった。しかし近年はすっかり以前の盛り上がりは影を潜め、破産申請する企業も現れた。総額12億米ドルものベンチャー資金を調達した社区共同購入運営会社の「十薈団」も、中国全土のすべての業務を停止した。また「同程生活」や「呆蘿ト」も相次いで破産宣言していた。ところが今回の都市封鎖をきっかけに、社区共同購入が大復活を遂げている...... 

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■新着統計データ一覧
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◆2022年中国主要都市GDP一覧 (トップ30)

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2023年1&2月合併号(vol. 101)発行

 会報誌2023年1&2月合併号(vol. 101)の巻頭特集では、アフターゼロコロナ下での2023年中国消費トレンド動向を取り上げました。

 中国政府が2022年12月に新型コロナウイルスを封じ込める「ゼロコロナ」政策を転換し、感染が一気に中国全土に拡散。おそらく人口の8〜9割が感染し、実質上の都市封鎖(ロックダウン)となりました。

 その後、2023年に入り感染拡大が収まり、中国国内の消費と経済に回復傾向が見られます。

 ゼロコロナ政策転換後、初の大型連休となった2023年の春節(旧正月)には、小売や外食、旅行などリアルでの消費が大きな盛り上がりを見せました。

 中国政府の文化・旅行部(文化和旅游部)によると、春節期間中の中国国内旅行者数は3億人超で、関連消費は3,758億元。海外旅行者数も287万人に達し、中国最大手のオンライン旅行サイト、シートリップ(携程)の海外旅行予約件数は、前年同期比で640%増を記録しました。

 フードデリバリー大手の美団(メイトゥアン)が公表した2023年春節期間中のデータでは、連休開始からの6日間で、1日当たりの平均消費額は2019年同期比で66%も増加。なかでも北京、上海、成都、重慶、広州で消費額が特に多かったようです。

 映画の興行収入も見てみましょう。国家電影局によると、1月27日午後5時時点で春節期間中のチケット販売総額は65億元に達しています。

 感染拡大が収まり、いよいよ本格的にウィズコロナ時代へと突入した2023年。中国の消費者はこれまで行き場を失っていた3年分の情熱を解き放ち、リベンジ消費へと動くのか…。それともコロナ禍で巣ごもり生活に慣れ、なおかつ将来の不透明感が増すなか、財布の紐を緩めることなく節約志向を高めるのか…。

 どちらの方向にベクトルが振れるのかまだ先が読めない2023年の中国消費動向ですが、今後どのようなトレンドが顕著となりそうか?また企業はそうしたトレンドに際して、どのように戦略を練りながら、ブランディングやマーケティングを行っていくべきなのか?

 こうした視点から、2023年中国消費トレンドの傾向と対策をまとめました。

 次に業界研究として、中国ECプラットフォーム“四天王”、淘宝(タオバオ)と天猫(Tモール)を擁するアリババ、京東(JDドットコム)、拼多多(ピンドゥオドゥオ)、抖音(ドウイン・TikTok)を徹底解剖しました。

 CNNIC(中国インターネット情報センター)によると、2022年6月時点における中国ECユーザー数は8億4,000万人を突破。ネットユーザー全体の8割に達しています。 

 また中国政府商務部によると、2022年の中国EC小売高は13兆7,900億元で、前年比4%の伸びを記録。そのうち、モノのEC小売高は前年比6.2%増の11兆9,600億元で、社会消費品小売総額(小売全体)の27.2%を占めました。

 ECプラットフォーム各社のシェア(2021年)では、アリババ(淘宝・天猫)が50%超でトップ、京東が20%、拼多多が15%で2位、3位と続いています。

 近年はライブコマースが急成長しており、アリババの優位性も以前ほど顕著ではなくなりつつあります。中国ライブコマース市場は、淘宝と抖音、快手(クアイショウ)の3社による寡占状態となっており、3社合わせてシェアは99.7%に達しています。ちなみにトップは抖音で38.9%、淘宝が31.1%で続いています。

 中国調査会社の共研網(gonyn.com)は、ライブコマースユーザー数が2022年に4億7,300万人に達する見込みで、また市場規模も3兆4,879億元に達すると予想しています。

 ECチャネルも多様化が進んでいます。ショート動画やSNS、共同購入などのプラットフォームから商品を購入するユーザーも増えつつあります。

 2022年1月~6月期の調査では、従来型のECプラットフォームで購入するユーザーの割合は27.3%にとどまり、ショート動画(ライブコマース)や生鮮EC(ネットスーパー)、地域コミュニティ「社区」型の共同購入、微信(ウィーチャット)で買い物をする人の割合は、それぞれ49.7%、37.2%、32.4%、19.6%に達しました。 

 いまや中国で最も重要な販売チャネルとして成長を遂げたEC。スマホ決済やラストワンマイルのデリバリー網、さらにはショート動画やSNSの普及により、従来の“ネット通販”とは全く異なる世界が誕生しています。

 中国で事業を展開する企業にとって、多様化したEC環境をいかに活用し、コンバージョン(販売転換)させるかが至上命題となっています。そのためにも、中国ECの現状やトレンドをしっかりと把握しておく必要があるでしょう。

 今号ではこうした視点に立ち、中国ECの発展状況やユーザーの傾向、主要プラットフォームの特徴や強み、そして今後の動向について分析しました。

 あの頃の中国ビジネス&生活(その6)では、中国でネットスーパーが普及した4つの背景をピックアップしました。

 かつては中国小売流通業で一斉を風靡した仏カルフール(家楽福)。地方都市では経済成長のシンボルとして崇められる存在でしたが、2016年にネットスーパーのアリババ系「盒馬鮮生」(フーマーフレッシュ)が登場してからは、風前の灯火となってしまいました。

 2019年には、家電量販大手の蘇寧(スニン)に買収され、台湾系の大潤発(RTマート)もアリババに、独メトロは物美(ウーマート)、英テスコも華潤万家など地場企業に続々と買収されました。

 中国人の台所を支えてきた既存の総合スーパーに巨大なインパクトを与えたフーマー。当時なぜ中国でネットスーパーが普及したのか?その背景について4つの視点から解説しています。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2023年1&2月合併号(vol. 101)  もくじ
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【巻頭特集】2023年中国消費動向分析レポート
アフターコロナでリベンジ消費到来するか!?
2023年の中国消費トレンド動向を洞察

【業界研究】中国4大ECプラットフォーム分析レポート
淘宝・天猫、京東、拼多多、抖音
中国ECプラットフォーム“四天王”を大解剖!

【マーケティングコラム】あの頃の中国ビジネス&生活⑥
盒馬(フーマー)の登場がゲームチェンジに!
中国でネットスーパーが普及した4つの背景とは?

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