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【中国消費洞察メルマガ 第593号】Z世代の9割がSNSで情報をシェアしたい!

中国ビジネスをマーケティング視点から再構築しよう!
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2023年11月1日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第593号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 中国向け輸出をサポートしている白牡丹酒造(広島・西条)の日本酒新商品が、盒馬(フーマー)で発売されました。「氷華」という名の純米酒。300mlのミニボトルで、上海市内限定(?)で販売されています。

 氷華のキャッチフレーズは、“蔵人しか飲めなかった味を中国の食卓に!”です。垂れ口から出てきた原酒を無濾過のまま瓶詰めし、すぐにマイナス30℃のアルコール液で急速冷凍。カチカチに凍った状態で、広島から上海に冷凍輸送しています。

 もちろん、フーマーから自宅に届けられた際もまだ凍った状態で、飲む前に冷蔵庫内で解凍します。搾りたてのほのかなプチプチとしたガス感に加え、フレッシュでフルーティーな香りと甘みが口のなか全体に広がります。

 値段は1本168元と高めなのですが、店舗に出向いて購入すると割引されていました。日本でも蔵元見学しないと、なかなか味わえないできたての日本酒。ぜひ上海のご自宅で、一度ご賞味いただければと存じます。

 下記の記事もぜひご参考ください。

【小紅書】冷冻的清酒~冰华!开眼界+惊艳!(中国語)
https://www.xiaohongshu.com/discovery/item/653b2113000000002500947b?app_platform=ios&app_version=8.10.2&share_from_user_hidden=true&type=normal&xhsshare=WeixinSession&appuid=58787d7c82ec392c150dfbd8&apptime=1698375633

 今週のコラムは、中国Z世代のSNS事情についてです。では、中国消費洞察メルマガ第593号をお送りいたします。

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■ユーチューブ「中国消費洞察」チャンネル
>> https://www.youtube.com/@china.marketing.insight
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを5分前後の動画で解説します。中国での事業計画やマーケティング戦略にとって有益なインサイトとなるよう願っています。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第593回)
   ◆素人KOC動員でいかにバズらせるか
    ~Z世代の9割がSNSで情報をシェアしたい!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2023年9月号(vol. 107)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第593回)
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【第593回】素人KOC動員でいかにバズらせるか
~Z世代の9割がSNSで情報をシェアしたい!~

ユーチューブ動画はこちら >>
https://youtu.be/MDfbHAD6tdA

 中国消費のターゲット層として、ますます重要さを増すZ世代。中国では1995年から2009年生まれ、つまり今年14〜28歳の若者を指します。パソコンやインターネットに囲まれて生まれ育ったデジタルネイティブのZ世代。彼らにとって、学習や娯楽だけでなく、普段の消費もインターネットが切り離せません。

 彼らは、他の世代と比べて、商品やブランドの情報を、動画をメインとするソーシャルメディアを通して入手する傾向が強いようです。

 戦略系コンサルティング大手のマッキンゼーが、アジア・太平洋地域のZ世代を対象に実施したアンケート調査によると、新規ブランドに関する情報を月に1回以上、動画ソーシャルメディアから収集していると答えた中国Z世代の割合は、全体の70%に達しました。

 一方、Z世代よりも前の世代である1980年から1995年生まれのY世代(今年28〜43歳)と1960年代から1970年代生まれのX世代(50〜60歳代)は、それぞれ58%と46%にとどまっています。

 消費に自己表現や自己満足を求めがちなZ世代は、自身の趣味に合った個性的かつパーソナライズが可能な商品やブランドを選ぶことが多くなっています。

 IBMが公表した「Z世代ブランド関係」によると、Z世代がブランドを選ぶ際に、「カッコよくて面白い新興ブランド」、「環境保護意識が高く、社会的責任を果たしているブランド」、「自分を1人の人間として扱ってくれるブランド」、「スター(芸能人)やスポーツ選手がイメージキャラクターを務めるブランド」などを選ぶ傾向が見られます。

 SNSが急成長する時代に育ったZ世代にとって、商品を購入した後、SNS上で情報をシェアすることも重要な“儀式”の1つになっているようです。

 Z世代の約9割が、購入した家電製品と使用体験をSNSでシェアしたいと回答。その約半数が「情報シェアが大好き」と回答しています。情報シェアの形式をみると、Z世代の約8割が、動画プラットフォームでの情報シェアを好んでいます。

 「討論に参加したり、『いいね!』を押したりする」(85.6%)、「他人の動画をシェアする」(73.8%)、「自身で動画を作成し、家電や使用体験をシェアする」(50.1%)が、彼らの3大インタラクション行為となっています。

 SNSプラットフォーム上の家電関連コンテンツでは、機能面を重視した日常動画のほか、専門情報や製品テスト系のコンテンツが好まれています。また動画制作者については、機能測定の専門家とともに、素人の人気も高まっています。

 中国の若いZ世代にアプローチするには、いかに動画やSNSを活用するか。また専門家だけでなく、素人的なKOC(キーオピニオンコンシューマー)を動員するかも大切となっています。

ユーチューブ動画はこちら >>
https://youtu.be/MDfbHAD6tdA

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■新着コンテンツ一覧
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◆中国コラボマーケティング分析(16)
 ~KFC(ケンタッキー・フライド・チキン) 数々の成功歴を誇る“コラボキング”

 KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)はコラボが得意なブランドとして知られる。IPとのコラボにおいては、現地化、圏層越え、若年化が特徴といえる。まず現地化についてだが、早くからお粥など「中国式朝ごはん」メニューを打ち出したKFC。その後、麻辣(マーラー)火鍋チェーン店の小龍坎とのコラボによる「毛血旺風味嫩牛五方」(四川風ビーフラップ)、老舗レストランの知味観とのコラボによる小龍包(ショーロンポー)、受験生の健闘を祈る「定勝糕」(勝負ケーキ)など、数々のコラボを現地化の手段として活用してきた...... 

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◆中国コラボマーケティング分析(15)
 ~ラッキンコーヒー(瑞幸咖啡) 意外性のあるコラボで、新商品を人気商品化

 コラボの対象についてだが、カフェチェーンのラッキンコーヒー(瑞幸咖啡)の特徴は、一定の知名度やアプローチ範囲のほか、将来的な潜在性を有するIPを選んでいる点といえる。例を挙げると、これまで全くコラボの対象となってこなかった国民的ココナッツ飲料の椰樹のほか、中国にも多くのファンがいながら、これまでコラボに登場してこなかった日本アニメの「ジョジョの奇妙な冒険」、さらには急成長を続けている中国の新鋭コスメブランドのINTO YOUなど......

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◆中国コラボマーケティング分析(14)
 ~成功するコラボの3つの条件とは? ~意外性、深み、シリーズ展開

 他社とのコラボは話題を呼ぶ起こすことで、より多くの潜在消費者に商品やブランドをアピールする効果が期待できる。しかし、各種コラボが常態化しつつある近年では、コラボの新鮮味が薄れてきている感も否めない。今後、各社がコラボを検討する際には、新しいアイデアを生み出し、意外性を追求することが重要となるだろう......

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◆中国コラボマーケティング分析(13)
 ~中国コラボマーケティングの8大トレンド⑧~コーヒー・茶

 コーヒーとお茶は、若者の生活の一部としてすっかり定着している。特に朝のコーヒーやアフタヌーンティーの習慣は、ライフスタイルにこだわる若者達にとって、欠かせないものとなっている。企業間の競争も激化するなか、コラボで注目を集めたいカフェや茶系ドリンクチェーンが増加。一方で、コーヒーや茶系ドリンクの人気を借りて、幅広い消費者にアピールしたいと考える異業種コラボも増えている......

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◆中国コラボマーケティング分析(12)
 ~中国コラボマーケティングの8大トレンド⑦~癒し

 多くの人々が日々のストレスを抱え、癒しを求めるなか、ライフスタイル関連業界では、その個性を生かした独自のコラボが相次いで登場している。アロマや家庭用品、ライフスタイル関連のブランド各社による、セレモニー(儀式)感満載で直観に訴えかけるコラボは、中国で「情価比」と呼ばれる精神面のコストパフォーマンスを重視する消費者に大きな影響力を持つようになっている......

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◆中国コラボマーケティング分析(11)
 ~中国コラボマーケティングの8大トレンド⑥~アウトドア

 アウトドアは、当代の若者のライフスタイルや社交に欠かせない活動となっており、若者のストリート志向や健康ブームを体現したものともいえる。トレンドに敏感な企業各社がこれをスルーするわけはなく、サイクリングやウォーキング、サーフィンなどのアウトドアイベントで、若者にアピール。またアウトドアに寄り添う姿勢を表明することで、存在感を示そうとする企業が相次いでいる......

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◆中国コラボマーケティング分析(10)
 ~中国コラボマーケティングの8大トレンド⑤~カルチャーのルーツ探し

 伝統的なカルチャーも、春節や端午節、七夕など祝祭日など中国の伝統を強く感じられる限定のコラボテーマではなく、年間を通じての対象として定着しつつある。敦煌や故宮のブームを経て、各社は、より新鮮味のあるマイナー(ニッチ)な文化や無形文化遺産とのコラボを実現しようと、さまざまな方面に手を拡げている...... 

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◆中国コラボマーケティング分析(9)
 ~中国コラボマーケティングの8大トレンド④~SNS

 ソーシャルメディアの普及により、企業と消費者との関係性は大きく変化した。ソーシャルメディアの性質をよく理解したうえで、消費者との交流に活用しなければ、マーケティングで成功を収めることはますます難しくなってきている。「網感」(ネット上での流行の意)を押さえ、「玩梗」(ミームのことで、ネットで話題のネタを言葉遊び的に加工・拡散するという意)に長けていることは、コラボを成功させるための大きな鍵といえる...... 

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◆中国コラボマーケティング分析(8)
 ~中国コラボマーケティングの8大トレンド③~アート

 アーティストは、企業とのさまざまなコラボのなかでも、最も頻度の高いIPの一つだ。アーティストとのコラボは、アートを媒体に普段とは異なる存在感や視点を演出することができるのが強みといえる。また、アート好きの消費者にアピールすることで、ブランドの影響力を高める効果も期待できる...... 

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◆中国コラボマーケティング分析(7)
 ~中国コラボマーケティングの8大トレンド②~レトロ

 2022年はレトロブームが顕著となった。ハリーポッターシリーズの映画上映20周年コラボのほか、ポケモンキャラクターのコダックの人形など、古くからあるアニメや映画のIPがコラボで大きな話題を呼んだ。これらのIPには根強いフォロワーが存在し、コラボにおいても、大きな影響力が期待できる。コラボでは、タイミングも非常に重要となってくる......

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■新着統計データ一覧
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◆中国の化粧品市場規模(2015~2022年)
◆中国消費者の健康食品の月間消費額(2023年)
◆中国の健康食品市場規模推移(2013~2022年)
◆中国居住者の1人当たり年間可処分所得及び医療保健支出(2013~2022年)

統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2023年9月号(vol. 107)発行

 会報誌2023年9月号(vol. 107)の巻頭特集では、中国版インスタグラムとも称される人気のSNS(ソーシャル)プラットフォーム「小紅書(RED)」を取り上げました。

 2013年の運営開始から10年のときを経て、当初の海外代理購入情報コミュニティから、より幅広い「種草」(ジョンツァオ)、つまり推しの商品をレコメンドする「シーディング(種まき)」コミュニティへと成長した小紅書。

 いまや検索エンジンやライフスタイル全般の“辞書”として、中国人の生活になくてはならない存在となりつつあります。多くの中国人にとって、何かを買う際に、まず小紅書アプリを開き、他人の評価やレコメンドをチェックすることが習慣化しているほどです。

 小紅書が公表したデータによると、ユーザーの90%が、買い物の前に小紅書で検索しているようです。ベビーからファッション、メイクなどのほか、旅の目的地や攻略法の研究にも活用。生活関連情報や結婚指輪、スイーツや料理のレシピも検索。小紅書の月次アクティブユーザー数は、現時点で3億2千万人に達しています。

 小紅書は、商品を消費者に知らしめる「種草」(ジョンツァオ)の場として、まず最初に名前の挙がるプラットフォームにもなっています。実は、2014年以降、小紅書も自社のEコマース部門の育成に取り組んでいるのですが、鳴かず飛ばずで、多くのユーザーが小紅書で種草(シーディング)されたのち、購入は外部のECプラットフォームに移動しているのが実状です。

 しかしながら、すでに多くの企業が、高い種草(シーディング)効果から、小紅書を重要なマーケティングツールの1つとして捉えています。電通の「2023小紅書投資意欲度調査」によると、企業の67%が今後、小紅書を活用したマーケティングにさらなる予算を投じると回答しています。

 2023年に入り、小紅書もライブコマースに注力。最近では人気女優の董潔(ドン・ジエ)や香港のインフルエンサーの章小蕙(テレサ・チュン)による「慢直播」(スローライブ)が話題を呼んでいます。

 このスローライブは、一般的なライブコマースのように声を張り上げて低価格で商品を叩き売りするスタイルと異なり、落ち着いたペースで生活を楽しむことを提案するのが特徴。両名のスローライブは、それぞれ7,000万元と5,000万元の取引高を記録。小紅書のスローライブ自体も各界から注目を集めるようになりました。

 Eコマースの取り組みを本格化している小紅書ですが、その強みと弱点はどこにあるのか?企業(ブランド)は今後、小紅書をいかに活用すべきか?また、小紅書のEコマースは今後どのように発展していきそうか?これら疑問について、今号で詳細に分析しています。

 次にトレンドウォッチでは、アフターコロナの社会現象から中国マーケティングを洞察しています。

 世界的にコロナの“悪夢”からほぼ解放された2023年。過去3年間のコロナ生活は、人々の生活や価値観に大きな影響を残しました。中国でも、不確実な将来に対する不安感から、常にリスクを意識するようになり、消費もより保守的になっています。

 老後の生活について早くから考え出す若者が急増。両親や親戚からより多くのサポートを得たいと考える若者も増えています。

 感情に対する価値観も変化しつつあります。感情面でのリスクや苦痛を減らすべく、親密な関係にも自身の立ち位置やニーズを明確にし、シーンごとの満足感を追求する人が増加。不確実性による不安感が増すなか、リアル、ネット問わず、多種多様な「社交」イベントやアクティビティが、そうしたはけ口の対象となっているようで、ときには若干過激なノリも人気を集めています。

 ここで一旦、中国でいう「社交」について説明しておきましょう。中国では知人、ネットで知り合った人、見知らぬ人問わず、何らかの繋がりで一緒に出かけたり、食事やスポーツなどアクティビティを共にしたりする行動(行為)を「社交」と呼びます。ちなみにSNS(ソーシャルサイト)のことも「社交」といいます。

 また、仕事と生活のバランスを重視する人が増え、古き良き時代が感じられるレトロな要素にも注目が集まっています。新しいテクノロジーにより、人々の生活も大きく変化。人工知能(AI)の普及に伴い、個人の生産性が拡大し、ヒトとアルゴリズムの関係も新たな段階に入りつつあります。

 中国調査会社の袤則諮詢(Maoze)は「2023大社交トレンド価値観調査研究」で、不確実性に直面した中国の人々は、価値観がより保守的になったが、一方で、徐々に正常さを取り戻しつつある日常のなか、社交を通して社会との結びつきを渇望していると主張しています。

 そこで今号では、アフターコロナの2023年に入り、中国で顕著となった注目すべき社会現象やトレンドをピックアップし、そのうえで、日本企業が中国での事業戦略やマーケティングを検討する際のインサイトを考察してみました。

 あの頃の中国ビジネス&生活(その12)は、「前置倉庫」(ダークストア)型で急成長した叮咚(ディンドン)についてです。

 2016年に誕生して以来、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長し、中国ネットスーパー市場は盒馬(フーマー)の独壇場と思われていたなか、2019年に急に頭角を現しはじめたのが、「叮咚買菜」(ディンドン)です。

 ディンドンは中国で「前置倉庫」と呼ばれるダークストア型のネットスーパー。つまり店舗を持たず、小規模倉庫をなるべくユーザーの居住エリア近くにたくさん設置し、スマホアプリから届いた注文にスピーディーにデリバリー対応するモデルです。

 2017年4月に上海で運営をスタートしたディンドンは、フーマーの売上構成を徹底的に分析。 またイートインでの食事のために店舗を訪れる人が減ってきていることをつぶさに観察し、そこから “いいとこ取り”戦法を採用したのですが、その秘策とは…。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2023年9月号(vol. 107)  もくじ
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【巻頭特集】小紅書(RED)分析レポート
「慢直播」(スローライブ)でEC市場開拓なるか?
中国で最も影響力あるSNS「小紅書(RED)」を紐解く

【トレンドウォッチ】中国社会現象・トレンド分析レポート
経済・社会の不確実性に“備える”若者急増
アフターコロナの社会現象から中国マーケティングを洞察

【マーケティングコラム】あの頃の中国ビジネス&生活⑫
フーマーの弱点を見抜いて一気に攻勢をかけた…
「前置倉庫」(ダークストア)型で急成長した叮咚(ディンドン)

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