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【第446回】 隔離ホテルは1日3食込で350元(約5,600円)!!
隔離弁当は東方航空系のケータリングで本格中華!!
2020年11月18日
 隔離ホテルは、いわゆるエコノミータイプながら、若干小綺麗で洗練されたデザインと内装のもの。ワンルームタイプで、ベッドルームと浴室(シャワーとトイレ、バスタブなし)のみ。中国のホテルはどこもそうですが、部屋は広く、天井も高い。ベッドはクイーンサイズくらいの大きさです。たまたま窓も南向きで、何も遮るものはなく、日当たりがいいのがラッキーでした。

 部屋に入ってまず気づくのが、床や鏡、窓が白っぽく濁っていること。これは「84消毒液」(次亜塩素酸ナトリウム系消毒液)による消毒の後で、それらをきれいに拭き取ることが第一となります。スーツケースから日本で買っておいた雑巾を取り出し、部屋中の拭き掃除に勤しみます。

 部屋の掃除が一段落してから、フロントで配られた資料に目を通します。そこには入室したらすぐに部屋代と食事代を支払えと。ちなみに部屋代は1日250元。食事は1日3食弁当で100元です。14日間合計で4,900元(約8万円)を、スマホ決済で前払い。8ヶ月半ぶりのスマホ決済だったので、再度認証が求められましたが、何ら問題なく決済できました。

 弁当は部屋の前に置かれた座椅子に置かれ、コンコンというノック音が到着の知らせです。朝7時、昼11時はまだしも、夕方はなんと17時に届けられます。朝はお粥や包子(中華まん)で、昼と夜は中華料理のおかずとご飯です。決まった容器に4つのおかずが入っており、毎回そのうち3つが肉か魚(海鮮)料理。お弁当で1日100元は安くないようで、野菜ばかりのおかずだと中国人客からクレームが来るからでしょうか…。

 料理も地場の上海料理だけでなく、四川や湖南風のものまで。肉も牛・豚・鶏から鴨や牛蛙までと、毎回違うメニューです。ちなみにお弁当は東方航空の食品会社によるケータリングで、味もかなり本格的。約5ヶ月間、本場中華に飢えていたため、毎回美味しくいただきました。

 部屋にはミネラルウォーター(500ml)が1日2本ということで28本用意されています。足りなくなったらネットスーパーで買えとのことで、アプリからデリバリーも可能。ただホテルで一括受取で、毎日1回18時に部屋の前まで届けられます。食事やフルーツなどはNG。スナック菓子やカップ麺など“包装”食品や日用品のみOKです。

 あと、酒、タバコの配達もNGです。隔離期間中は部屋の中でも「喫煙・飲酒厳禁」と資料に書かれており、“良い子”は慎みましょう。(監視されているわけではないので、ご自身の判断で…。)あとタオルも大小1枚ずつのみで交換してくれないので、持ってくることをおすすめ。あとドライヤーも消毒できないからと貸し出しNGとなっています。(続く)
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