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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


「双11」から読み解く中国消費の変化とトレンド (1)
10年目を迎えたアリババ「双11」セール
2019年4月4日
  中国の電子商取引(EC)業界1年1度の大セール「双11(ダブルイレブン)」が2018年も11月11日(独身の日)に開催された。EC大手各社は今年の戦績を相次いで公表。2018年も多くの新記録が誕生した。

  中国EC最大手、アリババ傘下の天猫(Tモール)は、17年の売上1682億元を更に大幅に更新。11月11日当日の取引額は2135億元を記録した。

  業界2位の京東(JDドットコム)は、11月1日から11日までの11日間で累計1598億元を売上、こちらも記録を塗り替えた。

  家電量販最大手の蘇寧易購(スニン)は、わずか97分で2017年1日分の売上を達成。リアルとネットを合わせた注文件数は前年比132%の成長を遂げた。
急速な成長を遂げる海外通販プラットフォームの網易考拉(コアラ)は、229秒で1億元の売上を記録。78分で2017年1日分の取引額を超えた。

  10年目を迎えた2018年の「双11」。当初、アリババが独身者を対象にネット通販を促す目的で、淘宝(タオバオ)で開催したこのセールは、今や中国のオンライン・オフライン両市場を巻き込み、海外にも影響を与える巨大イベントと化している。

  また毎年の「双11」で樹立される様々な記録や新しいトレンドは、中国小売業界や消費の「今」を知る重要な手がかりともなっている。

2018年も新記録を樹立
1日の売上が2135億元に

「双11」が記録を伸ばし続けている背景には、中国のネット通販の急成長がある。

  初めて「双11」が開催された2009年は、スマートフォン(スマホ)もあまり普及しておらず、ネット通販ユーザーも1億人を超えたばかりだった。ネット通販の市場規模も2000億元程度に過ぎなかった。

  10年後、2017年の中国のネット通販規模は6.3兆元に達し、09年比で31倍もの伸びを記録した。

  ネット通販が中国の社会消費品小売総額(小売全体)に占める割合も、2009年の1.9%から17年には17.1%に成長。ネット通販は今や人々の生活に欠かせない重要な構成要素となっている。(図1:2009-17年 ネット通販市場の規模及び成長率)
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  淘宝(タオバオ)と同じアリババ傘下の天猫(Tモール)の「双11」セール期間の取引額は、2009年の5200万元から、18年には2135億元、なんと4105倍の増加を記録した。(図2:アリババ「双11」10年間の取引高の推移 )。
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  セールに参加したブランドの数も、2009年の27ブランドから18年には18万ブランドに激増している。

  中国ビッグデータ分析の星図数据(Syntun)の統計によると、今年の「双11」のオンライン販売総額は3143億元で、昨年比23.8%の増加となった。

  物流件数は13.4億個で、前年比2.9%減少しているが、平均単価では235元と、昨年の184元に比べ27.5%も高くなっている。ネット通販が低価格の代名詞だった時代は、もはや過去のものとなった。(図3:「双11」ネット全体の売上高の推移)(図4:「双11」物流の平均単価の推移)
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