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新中間層の家庭・社会関係は?
■核家族化進む 遠い親戚とは疎遠に
一人っ子政策や、教育年数の増加、ライフスタイルの追求やアップグレード、生活コストの上昇などの理由から、新中間層の核家族化が進んでいる。
新中間層の多くにとって、比較的関係の近い親戚と言えば、兄弟姉妹、叔父叔母といとこまでに限られる。大家族の概念は薄れつつあり、関係の遠い親戚とは行き来もほとんどないことが多い。
彼らの生活の基本は核家族。 既婚者の多くは子供と生活し、未婚の場合は親と暮らしている。「80後(1980年代生まれ)」世代は両親と暮らす割合が最も高いが、これは共働きの世帯では、子供を祖父母に見てもらう必要があるためもあるだろう。(図5:新中間層 年齢層別の両親との同居率)
「80後」と「90後(1990年代生まれ)」世代の多くが1人っ子であり、さらに若い「00後(2000年代生まれ)」や「10後(2010年代生まれ)」世代にとっては、親戚といえば、祖父母くらいというのが共通認識となりつつある。
■仲良しファミリー ギフトが常態化
呉暁波頻道(チャンネル)のレポート「2019新中産白書」によると、新中間層家庭は一般に仲が良く、離婚率も3.4%と比較的低いようだ。新中間層の76%が、家庭で自分の発言権が最も強いと思っており、なかでも女性にその傾向が強く、80.1%に達している。
家事は、女性が男性よりも多くを負担しているが、夫婦で家事を分担している新中間家庭も全体の約三分の1に上る。男性主導で家事を行う家庭も2割近くに達している。
家族の仲の良さは、家族への贈り物の頻度にも表れている。新中間層の8割が毎年両親や配偶者、子供に最低1回は贈り物をすると回答。年に数回と回答した人も6割に達している。彼らにとって家族への贈り物は日常茶飯事といえる。
送り物の内容にも特徴が見られる。妻・彼女が夫・彼氏に送るものとしては電子製品が多く、逆の場合はジュエリーやコスメが人気を集めている。子供には玩具、両親には健康食品などを送ることが多いようだ 。(表1:新中間層の対象別送り物ランキング)
■子供から親に“伝授” 新しいライフスタイル
親世代に新しいライフスタイルやカルチャーを教える新中間層も多い。彼らは技術の進歩が生んだ先進的なライフスタイルを親世代に普及する役割を果たしている。
新中間層が親世代に教えるライフスタイル例は以下の通り。
・淘宝(タオバオ)などでのネットショッピング
・スマホ決済の支付宝(アリペイ)を使った電話料金や光熱費・水道費の支払
・アリペイ・微信支付(ウィーチャットペイ)を使った決済
・微信の朋友圏(モーメンツ)で子どもたちの生活や様子を知る方法
・微信の公式アカウント(公式号)でニュースや格言を閲読する方法
・微信のテレビ電話機能や音声メッセージの使用法
・中国鉄路12306(電話番号・ウェブ)での鉄道チケット予約
・ネット配車(タクシー・ライドシェア)
・百度(バイドゥ)のナビゲーション
・動画配信アプリを使ったテレビ視聴
・指紋認証キー
・掃除ロボットを利用した掃除など
新中間層の生活の基本は核家族家庭
新中間層は両親に健康食品をプレゼントすることが多い
支付宝(アリペイ)を使った電話料金や光熱費・水道費の支払は新中間層の親世代にも普及
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