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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第2号】 ~ブランドと企業イメージは表裏一体、大連「スウィッシュ」ホテル~

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2011年12月28日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第2号】 
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【目次】
 1.コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
      ~ブランドと企業イメージは表裏一体、大連「スウィッシュ」ホテル~
 2.新着コンテンツ一覧
 3.お知らせ
   ◆【チャイナ・マーケット・インサイト】第2回 2012年2月9日(木)開催
    化粧品、健康食品、日用品メーカーが熱い視線
    「中国最大手の香港系ドラッグストアチェーンを徹底分析!」
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 2011年も残すところあと4日。忘年会も一段落し、年末年始の準備にバタバタとされているのではないでしょうか。旧暦のお正月(春節)を祝う中国では、元旦を祝う日本と違いこの時期はまだそれほど年末年始のそわそわ感はないのですが、今回は通年よりも若干早い2012年1月23日が春節(旧暦1月1日)なので、周りでも「春節実家に帰るの?」と聞かれるようになりました。
 この中国の春節、旧暦をベースにしているので毎年日付が変わるのですが、中国以外でも香港、マカオ、台湾、韓国、北朝鮮、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、モンゴルで休日になっているようです。
 中国に長年いて旧暦のすごさを実感するのですが、毎年春節を境に急に冬の峠を超えて暖かくなってきます。来年は通年よりも早く暖かくなるのかなと思いながら今年のお正月は実家の広島でのんびり過ごそうと思っています。
 では、中国市場インサイトメルマガ第2号をお送りいたします。

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コラム 
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」
 ~ブランドと企業イメージは表裏一体、大連「スウィッシュ」ホテル~

 先日、大連でのセミナーに参加するために半年ぶりに大連に行ってきました。大連は祖母が戦前に3年間住んでいたこともあり、幼少時より祖母から大連の思い出話を聞きながら育った私にとっては縁の深い町です。実際にこれまでもかれこれ10回以上出張含め大連に行っているのですが、親日的な雰囲気や町中に散らばる多くの日本料理店、そしてなにより新鮮な魚介類が豊富なところなど、日本人にとっては本当に住みやすい町です。
 今回の宿泊先は大連でも有名なスイスホテル。同ホテルは大連繁華街のど真ん中にあり労働公園を見下ろす絶好のロケーションで、今は中国資本になったマイカル百貨店が入っているビルの上階にあります。スイスホテルは日本では大阪なんば、上海にも静安寺にあり、これまでも何度かロビーなどには足を運んだことがあり、「Swissotel」という特徴的なロゴもどこかなじみがありました。
 そこでいざ大連のスイスホテルに到着すると、確かにあの特徴的なロゴに似ているのですが、よく見ると「Swissotel」ではなく「swish-hotel」となっていました。確かに中国最大のオンライン旅行予約サイトのCtrip(携程)で予約する際に中国語表記が「瑞士酒店」ではなく「瑞詩酒店」になっていたので「あれ?」と思ったのですが、ホテル名もロゴも若干変わっていたのでした。(ちなみに「swish」の語源ですが、スイスの英語表記は「Switzerland」で形容詞は「Swiss」なので、何らかの造語なのでしょうか?)
 このスイスホテル、地元の大手コングロマリット企業の大商集団が1998年にスイスホテルとの「Swissotel」の登録商標と中国語名「瑞士酒店」の商号借用のライセンス契約に基づきオープンしました。2004年に契約期間が満了した後も引き続きこれら登録商標と商号を使用し続けていましたが2009年にスイスホテルから告訴された結果、英語名を「swish-hotel」、中国名を「瑞詩酒店」に変更したという経緯があります。
 ロゴや商号が変わった大連スイスホテルですが、もちろん設備も接客サービスも従業員もそのまま引き継ぎ、以前と変わらぬ品質のサービスとホスピタリティを提供していると思います。しかし、あのなじみのロゴが「swish-hotel」に変わっているだけなのですが、なぜか以前のような高級感や優越感を感じなくなったのは事実で、やはりブランドやロゴと企業イメージというのは常に表裏一体で、時間をかけて育てていく必要があるのだとつくづく感じました。またどうして大商集団は「Swissotel」のロゴやブランド使用のライセンスフィーを継続して支払わない選択をしたのか、残念で仕方ありません。
 そこでふっと思ったのが、中国国内の高級ホテルブランドには何があるかなあと。ヒルトン、ハイアット、シャングリラなど欧米系の大手ブランドや日系のニッコーホテルなど非中国系がメインで、地場系のブランドは「錦江」くらいでしょうか。そういう意味においては、今回の大連「スウィッシュホテル」もそうですが、中国もこれからホテル経営のノウハウを蓄えながら独自のブランディングをしていく時代が到来してきているといえるでしょう。
 今回は部屋数によるグローバルトップ300ホテルのうち中国系ホテルのランキング(出所:雑誌『Hotels』)と世界大手旅行サイトTripAdvisorによる口コミで決定した上海人気ホテルのランキングが見つかりました。下記、ご参考までに。
 データ・図表はこちら ↓↓↓
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Samples&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=90 (このコラム記事は無料コンテンツです。)

文責:コンサルタント 大亀浩介( twitter @kosukeokame )

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新着コンテンツ一覧
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「不動産への投資意欲鈍る、中国人民銀行4Q調査」
 ~投資対象は「不動産」から「ファンド、金融商品」へ~
 投資対象は不動産から安全な金融商品へ――。中国人民銀行(中央銀行)が12月22日に発表した「2011年第4四半期顧客調査報告書」で、中国人消費者の資産投資先に変化が現れていることが分かった。これまで活発だった不動産投資への意欲が薄れる一方、資産逃避先としてファンドや債券など比較的安全な投資方法が選ばれている…
(全文はこちら)
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「2011年は1.2兆円規模に、中国のぜいたく品市場」
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 米投資ファンドのベインキャピタルがまとめた「2011年中国ぜいたく品市場研究報告」によると、中国のぜいたく品市場は2011年に初めて1000億元(約1兆2000億円)を突破する。2010年の871億元からの伸び率は25~30%に達する勢いだ…
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「中国における直営店とフランチャイズ店③」
 ~加盟店を強化する六福、直営にこだわる周生生~
 香港の宝飾品メーカーを比べると中国事業の展開の違いが際立つ。六福の戦略は非常に明快で、フランチャイズ店を活用することで「数」の勝負に出ている。一方、周生生は全て直営店での展開だ…
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(全文はこちら)
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=242

「激化する通信3社の携帯市場争い」
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(全文はこちら)
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お知らせ
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■チャイナ・マーケット・インサイト 第2回
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化粧品、健康食品、日用品メーカーが熱い視線
  「中国最大手の香港系ドラッグストアチェーンを徹底分析!」

「これが知りたかった!」という中国ビジネスの疑問について、各業界のキーパーソンに直接ヒアリングし、その実態をズバリ解説する「チャイナ・マーケット・インサイト」。第2回目は、中国で最大手の香港系ドラッグストアチェーンを例にとり、その仕組みをひも解きます。

日時:2012年2月9日(木) 18:30~20:00(受付は18:15より)
場所:六本木アカデミーヒルズ カンファレンスルーム5
   (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)
講師:キャストコンサルティング㈱取締役 大亀浩介
費用:5,000円(税込)/名
   ※キャスト中国ビジネス「中国マーケティング・ECコース」会員様は1社1名様まで無料

▼詳細、お申し込みはこちら
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