会報誌2014年6月号(vol.15)では、経済成長スピードが鈍化する中国において、依然10%前後の高い成長率を維持している内陸部の消費を支える地場系小売企業について特集を組みました。
中国各都市を視察して回っていると、中国全土で店舗網を持つカルフールやウォルマート、大潤発などの外資系小売流通チェーン店も無視できませんが、各地で古くから地元市民や生活に密着した地場系企業の強さに気づかされます。今後沿岸部から内陸部へ日本企業や商品が進出するにあたり、こうした地場系の有力企業を知っておくことが重要であると考えました。
そこで、今回は重慶の重慶百貨、山東済南の銀座、河南鄭州の丹尼斯(Dennis)のほか、大連を本拠地に中国全土に拠点網を有する大商集団と万達をピックアップし、紹介しています。
また業界&企業分析では、家電専門のネット通販からスタートし、いまや中国B2C分野で天猫(淘宝系Tモール)に次ぐ2番手につけ、今年5月22日に米ナスダック市場で新規株式公開(IPO)した京東商城(JD.com)について取り上げました。中国全土34都市に82の倉庫を持ち、476都市に1485の配送センターを有するなど自社配送にこだわる同社の状況についてレポートしています。
現地企業のインタビューでは、米国に次いで世界第2位の市場規模(3000億元)になった中国の健康補助食品市場に挑むオーストラリアの健康補助食品トップブランドのブラックモアズ(中国語で「澳佳宝」)の徐曼・市場部高級経理に、中国における健康補助食品ブランドの発展や戦略について話を聞きました。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年6月号 vol.15 もくじ
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【巻頭特集】
中国最新マーケティング
『地元市民の心をつかむ、キラリと光る地場系小売企業』
【第2特集】
チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
『EC業界の風雲児、京東商城が目指す総合モール』
自社配送にこだわる「中国版アマゾン」成長の軌跡
【インタビュー】
中国ビジネス最前線 〜現地企業のキーパーソンに聞く〜
『サプリ大国に挑む!豪州発ブランドのブラックモアズ』
自己管理意識の向上で拡大中、中国の健康補助食品市場
【都市別調査】
都市別マーケティングレポート 蘇州編〜その1
『江蘇省最大の経済発展都市 新施設開業で高まる消費意欲』