会報誌2014年10月号(vol.18)では、巻頭特集に1999年にスターバックスが中国に初出店してから急速に広まるコーヒー文化を背景に、中国のカフェチェーンの実情に迫りました。
特に最近上海や北京など沿岸部の大都市だけでなく、重慶や昆明など内陸都市にも積極出店し存在感を高めつつある韓国系カフェチェーン店をクローズアップ。移り行く中国人消費者のライフスタイルやニーズとの関連性にも触れながら、その人気の秘訣を探りました。
また第2特集では、「90後」(1990年代生まれ世代)の趣向や需要に触発された外食産業にスポットライトを当てました。全人口の約17%を占める90後がどんな基準やコンセプトをレストランに求めているかを探りながら、彼らの消費性向や特徴を把握し、今後の傾向や展開をひも解いています。
業界&企業分析では、創業からわずか7年で、中国レンタカー市場のトップ企業に成長した「神州租車」を取り上げました。レンタカー保有台数5万2498台で、70の主要都市に717拠点を展開し(14年6月末時点)、業界トップの31.2%のシェアを誇る同社がどのような戦略とサービスで業界トップに躍進したか、また今後の動向や展開についても分析しました。
トレンド・ウォッチでは、不振が続くリアル店舗型の小売業者のなか、特に悪戦苦闘しているカルフールやウォルマートなどの外資系総合スーパーを尻目に、着実に売上を伸ばすネットスーパーの実態に触れました。最近は日用品や加工食品だけでなく、野菜や果物など生鮮品を取扱うネットショップも増えてきており、従来型小売業者の脅威となっています。
現地企業のインタビューでは、青色LEDの開発で先ごろ赤崎、天野、中村氏がノーベル賞を受賞し注目を集めている照明業界において、中国LED市場を開拓する大手のフィリップスの現状と戦略について、同社マネージャー(不動産業界担当)のビンセント・チョウ氏に話を聞きました。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年10月号 vol.18 もくじ
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【巻頭特集】中国最新マーケティング
『韓流カフェが市場を席巻、フードメニュー充実で女性客にアピール』
中国のカフェチェーンの現状と展望
【第2特集】中国最新マーケティング
『新コンセプトのレストランが続々登場』
「90後」に触発される中国の外食産業
【第3特集】チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
『レジャーやビジネスユースを重視、創業7年のレンタカー最大手』
急成長の神州租車、規模のメリットを席巻
【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
『カルフールも悪戦苦闘、新たな対抗馬の登場』
ネットスーパーに押される従来型小売業者
【インタビュー】中国ビジネス最前線 ~現地企業のキーパーソンに聞く~
『省エネ需要でLED産業が拡大中』
中国LED市場を開拓するフィリップス
【都市別調査】都市別マーケティングレポート 揚州 編
『2大モールが消費をけん引 西部地区の消費力は上昇』