会報誌2014年12月号(vol.20)では、巻頭特集に順調な成長を見せる中国のベビー・マタニティ産業を取り上げました。13年の市場規模は1兆4305億元。13〜17年にかけて年平均で16%の成長を遂げると見込まれ、早ければ15年には2兆元を突破、17年には2兆5000億元に達すると見られています。
こうした成長を後押しするのが「一人っ子政策」の緩和だと仮説を立てましたが実際にはどうなのでしょう。またピジョンや花王、ユニ・チャームなど奮闘する日本企業の実態を分析しながら子供向け市場の最新動向とトレンドを探っています。
第二特集の業界&企業分析では、創業からわずか20年ほどで中国の建設機械トップに成長した三一集団にスポットライトを当てました。海外市場では「SANY」のブランド名で知られる同社の躍進の背景には、技術開発とアフターサービスの重視という戦略があります。
中国から世界へと市場拡大を狙う三一集団の製品別売上構成から売上高と純利益、生産台数の推移を眺めながら、いかに業界トップに躍り出たか、その実態に迫ります。
トレンド・ウォッチでは、1日の取引額が571億1200万元を超え世界中の度肝を抜いたアリババ系淘宝(タオバオ)の販促キャンペーンイベント「双十一購物節」。このイベントで競争が最も激しかったレディースアパレルでユニクロを押さえ、取引額1億9800万元でトップとなったのが韓都衣舍(HStyle)についてです。
「1日のサイト訪問者数1500万人超」「サイト閲覧数8000万」という全企業でのトップ記録を打ち立てた同社のネット通販成功の極意に迫りました。
現地企業のインタビューでは、昨今の円安・人民元高を背景に、中国国内の消費者が海外のネット通販サイトから直接購入する越境ネット取引「海淘(ハイタオ)」市場について、日本企業の中国ネット通販市場への出店・運営代行やコンサルティングを行う上海麗衆電子商務有限公司・総経理の銭江峰氏にインタビューしました。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
2014年12月号 (vol.20) もくじ
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【巻頭特集】
・中国最新マーケティング
『品質で勝負、中国のベビー・マタニティ産業』
高級嗜好が拡大中、日系にも勝機
【第2特集】
・チャイナ・リサーチ 業界&企業分析
『中国最大の建機メーカー、三一集団の野望』
油圧ショベルで躍進、中国から世界へ
【トレンド・ウォッチ】
・現地の最新商品&サービス
『顧客対応とモデル撮影の「本気度」に注目』
韓都衣舎から学ぶネット通販成功の極意とは
【インタビュー】
・中国ビジネス最前線 〜現地企業のキーパーソンに聞く〜
『越境ECが拡大中、待たれる日本企業の積極進出』
日本製品の意外なニーズ、人気商材は?
【都市別調査】
・都市別マーケティングレポート 済南 編
『「銀座」の存在感強い済南 商業の中心は泉城路商圏』