会報誌2015年7&8月合併号(vol.26)では、巻頭特集に「70後」「80後」「90後」の各世代の消費者動向を取り上げました。
上海で各世代それぞれ6〜8名の消費者グループインタビューを実施し、人気商品やネット通販の利用状況、海外旅行や日本への関心度、さらには家族観や人生観に至る様々な質問を投げかけました。興味深い回答が数多く得られたなか、「家族観」「人気商品とサービス」「電子商取引(EC)」「海外ネット通販」「日本観光と対日観」「将来への期待」の6つのテーマごとにそれぞれまとめました。
特に円安・人民元高を背景に盛り上がるインバウンド消費。今回のインタビューではこの視点から中国人の対日観から日本商品に対するイメージ、昨今の「爆買い」の背景など洞察しています。
トレンド・ウォッチは、最近都市部のサラリーマンを中心に急速に広がる「出前アプリ」にスポットライトを当てました。実際に今回のインタビュー対象者の大部分が使っていると話してもくれています。
中国外食産業におけるO2O(オーツーオー)市場規模は10年にわずか92.2億元だったのが15年には1389億元とわずか5年間で10倍以上成長したというレポートもあるほどです。今回、特に市場シェアの高い「餓了麼」「美団外売」「百度外売」「淘点点」「達家美食会」などの主要アプリを紹介し、それらビジネスモデルから人気を集める秘訣などについて迫りました。
数字で見る中国では、最新の中国インターネット情報センター(CNNIC)のデータをもとに、昨今の中国インターネットの状況をマクロ的に観察しました。モバイルネットユーザーの増加とスマートフォン(スマホ)やタブレット端末経由での各種サービスの利用頻度が高まっていることが如実に表れたレポートの内容から、特に重要なポイントをピックアップしています。
マーケティングでは、ネット通販の攻勢に遭い地盤沈下が進む百貨店の衰退についてです。中国最大規模の小売グループ「万達集団」傘下の万達百貨を例に、若干“時代遅れ”となった中国の百貨店から客足が遠のくワケについて日本との比較も踏まえながら追求しました。
またぜいたく禁止令の影響を受けている中国の外食産業において、オシャレな内装に凝ったメニュー、良心的な価格を特徴に若者世代から支持を受けている「ファストファッションレストン」について分析しました。湖南料理の「57℃湘」、シーフードの「水貨」、杭州料理が中心の「外婆家」などがいかに成功しているのかについて4つのポイントから考察しています。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.26(2015年7&8月合併号) もくじ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【巻頭特集】
『海外製品への高い関心、ポジティブな対日観』
「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較
【トレンド・ウォッチ】現地の最新商品&サービス
『市民の胃袋を満たすアプリが成長中』
人気の出前アプリ、各社がサービス合戦
【数字でみる中国】
『モバイル決済や株取引などのユーザー増』
中国インターネットの最新データ
【マーケティング】
百貨店
『百貨店の地盤沈下は防げるか』
日本のサービスがヒント?生き残りの道とは
レストラン
『コンセプト重視で若者を狙え』
個性で人気のファストファッションレストラン
【都市別調査】都市別マーケティングレポート
北京編〜その2
『特色あるモールが続々登場 三里屯、トレンドの中心に』
北京編〜その3
『北京2大商圏、西単 仏ラファイエットも進出』