会報誌2015年4月号(vol.23)では、巻頭特集では前号に続き中国越境ネット取引「海淘(ハイタオ)」の実態に迫りました。
前号では海淘が盛り上がる背景や要因について、消費現場と税(法)整備の面から考察しましたが、今号ではさらに一歩踏み込み、海淘の主要なプラットフォームを紹介し、そうしたプラットフォームを活用して日本企業がどのように海淘を始めるかについて紹介しています。
海淘代表格の「天猫国際」の仕組みや開店までの流れなどの解説のほかに、スマホアプリをメインに勢いを増す「洋碼頭」や「蜜淘」、さらには微信内で始まったネットショップサービスの「微店」を利用した海淘状況についても詳しく説明しています。
トレンド・ウォッチでは、タクシー配車アプリと微信紅包の盛り上がりに続き、中国で今一番ホットなO2Oアプリケーションの「専車(ハイヤー)」と「代駕(運転代行)」を取り上げました。
タクシーが見つからなければハイヤーを呼び、飲酒後は運転代行を頼むという中国消費者の新たな移動モデルになりつつあります。スマホ普及に伴い一気に広まったこれらサービスについて、その利用方法や状況、利用者の声や新たに波及したサービスなどについて詳しく解説しました。
数字で見る中国では、右肩上がりで成長するモバイル決済市場をピックアップしました。2014年の市場規模は5兆9924億元、前年比391.3%増と大幅成長する同市場の実に82.3%のシェアを占めるのがアリババ系の支付宝(アリペイ)。そうしたなか、最近、ユーザー数を増加させているテンセントの「微信支付」やQQを経由した「QQ銭包」の状況はいかに。
現地企業のインタビューでは、中国には90年に進出し、中国に進出する外資系企業の中で初めて直販ライセンスを取得したことでも有名な米系化粧品直販メーカーのAvon(エイボン)チャネルマーケティング部門のCoral Lai総監にエイボンの発展戦略と復活への道のりについてインタビューしました。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』
2015年4月号 (vol.23) もくじ
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【巻頭特集】
「微信」と「朋友圏」で海淘市場を攻略せよ」
変化する越境ネット通販の最新動向とトレンド
【トレンド・ウォッチ】 現地の最新商品&サービス
「ハイヤーと運転代行、アプリで簡単に活用」
斬新でクリエイティブなO2Oサービス
【マーケティング】数字で見る中国
「市場規模は6兆元、アリペイが圧倒的シェア」
右肩上がりで成長するモバイル決済市場
【インタビュー】中国ビジネス最前線~現地企業のキーパーソンに聞く~
「直販から小売モデルへの転換、イメージも刷新」
中国市場で再起を図るエイボン
【都市別調査】 都市別マーケティングレポート 地場系小売企業③
「シネコンも経営する総合モール~万達広場」