会報誌2015年11月号(vol.29)では、巻頭特集に内陸の巨大消費都市「武漢」と「長沙」を取り上げました。
いずれも、湖北省と湖南省の省都。今後の消費の伸びが大きく期待できる両都市の実像に迫りました。長沙は滋賀県を拠点とするスーパーの平和堂が98年から進出。地元民からも厚い支持を集める存在として、日本でも多くのメディアで扱われています。
一方、武漢は工業都市としては有名ながら、商業面での話題はそれほど多くはありません。常住人口1000万人を超える巨大都市ながら、どこか忘れられた存在でした。
しかし、14年12月にイオンモールが武漢に進出し、注目度が急上昇しています。家具量販のニトリも中国第一号店を武漢に選ぶなど、旺盛な武漢消費のニーズ取り込みが本格化したともいえます。
そこで、今号では、両都市を現地視察し、それぞれの商圏や注目の商業施設、地元市民の特徴や消費性向、さらには日本商品の販売状況についてレポートしています。
次に今号から、「小売・流通現場」をテーマに注目商業施設を徹底研究する試みを始めました。第1回目は15年に武漢で最も注目を集めた「IKEAモール(薈聚・LIVAT)」についてです。
家具量販チェーンとして世界的にも有名なIKEAグループが企画・運営するショッピングモール。中国では、北京と無錫に次ぐ第3店舗目として武漢に登場しました。武漢三環線地区の郊外に位置し、周りは空き地も広がる僻地に突如として現れた巨大な建築物。水をモチーフにした設計が目を引く外観で、内装は北欧色豊かな空間デザインとテナント群が多くの武漢市民を魅了しています。
中国各都市で人気のIKEAが考え抜いたモール設計及ぶ運営をふんだんに披露しており、“一見の価値あり”施設です。今後、中国を席巻する目玉モールにもなりうるIKEAモールについて、現地視察及びデスクリサーチから解説しています。
「中国・街角ウォッチ」も今号から始まる新たな企画です。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともに紹介しています。今号は上海を中心に、「あれ!」と思った光景や出来事について、4つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
------------------------------
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.29(2015年11月号) もくじ
-------------------------------
【巻頭特集】
『内陸部の巨大消費都市、武漢と長沙』
発展を遂げる中国内陸マーケット
【小売・流通現場】注目商業施設を徹底研究
『北欧色溢れる「武漢IKEAモール(薈聚・LIVAT)」』
15年の武漢の目玉、郊外型モールの新トレンド
【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『「ウコンの力」に激似の韓国系エナジードリンクが!!』
『微信公式アカウントがブランディングの主流に??』
『上海のコンビニに「白い恋人」が!!』
『今年の注目広告スポットは中古車販売の「優信」に!!』
【都市別調査】厦門 編 ~その1
『台湾地区の影響も色濃い福建省の経済都市』