会報誌2016年7&8月合併号(vol.36)では、巻頭特集に最近若者を中心に人気の「短視頻(ショート動画)」と「直播(ライブ動画配信)」を取り上げました。
スマートフォン(スマホ)をベースに各種メディアやサービスが次から次へと生まれる中国。これまで動画視聴といえば、映画やドラマ、スポーツといったテレビ番組のネット動画版がメインでしたが、最近はスマホで“自撮り”撮影した動画やライブの実況中継が新しいソーシャルメディアとして注目されています。
こうしたスマホ動画で爆発的な人気を得た「網紅(ネットスター)」も登場し、その集客力を狙った企業や商品のイベントや宣伝、さらにはネット通販と絡めた企画などが出始めています。淘宝や天猫、京東などネット通販大手も動画配信を販促に活用するなど、新しい媒体としての存在感がますます高まっています。
この誰もがスマホひとつで各種情報を動画発信できるニューウェーブについて、日本企業としてどう活用すべきかについての観点からまとめています。
次に市場分析として、急拡大を続けるモバイル(スマホ)決済をピックアップしました。ネット通販だけでなく、いまやコンビニからスーパー、ドリンクスタンド、タクシー、出前など町中至るところでスマホを使った決済が当たり前になりつつあります。
その先導役がアリババ系「支付宝」とテンセント系「微信支付」。モバイル決済市場の9割以上を占める両アプリが、アップルペイやサムスンペイなど新規参入組に付け入る隙を与えないほど勢力を拡大しています。スマホ決済に関しては世界をリードしていると言っても過言ではない中国。今後どのような発展が見込めるのか、考察しています。
業界研究では、今年4月8日から新しい税制度が施行された越境ECの税制改革について分析・解説しています。
訪日観光客によるインバウンドの“爆買い”とともに日本でも注目を集めている越境EC。日本旅行から中国へ戻った後でも越境ECで同じ商品を購入するということで日本企業からも期待されていますが、一方で、今回の税制改革がもたらす負の影響も懸念されています。
実際に今回の変更により、実質的な増税となったのか、また越境ECが今後は下火になるのか…。そこで変更された税制の詳細について詳しく説明するとともに、その影響や政府の意図、また日本企業がどう対応すべきかについての示唆を含めて解説しています。
中国コンビニ最前線レポートでは、内陸主要都市「武漢」(湖北)のコンビニ事情をレポートしています。
ハルビン(黒竜江省)や長沙(湖南)と並び、全国で最も出店数が伸びている武漢。伸び率は実に32%超で、日系ではローソンが地場系大手の中百集団と提携して初進出します。しかし1,000万を超える巨大な人口を背景に、武漢ではすでに地場系チェーン店による熾烈なコンビニ戦争が始まっています。
そのなかでも最も威勢がいいのが、南寧(広西チワン族自治区)発の新参コンビニチェーン「Today(今天)」。彼らがどのような戦略と店作りで地元市民からの支持を集めているのか…。
最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海や桂林(広西)で出くわした光景や出来事、4つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.36(2016年7&8月合併号) もくじ
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【巻頭特集】
『「短視頻(ショート動画)」と「直播(ライブ動画配信)」』
「90後」ソーシャルメディアのニューウェーブ
【市場分析】中国オンライン決済市場
『スマホ決済普遍化で“財布を持たない”若者が急増中』
中国モバイル決済の最新動向を徹底分析
【業界研究】越境EC税制改革
『横行する個人輸入代行を抑制し“爆買い”を沈静化』
越境ECをめぐる中国の税制改革
【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『「Today(今天)」、武漢コンビニ界で勢力急拡大』
ローソンが進出する出店伸び率32%の巨大都市「武漢」
【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『小米が絶妙のタイミングで「国民」を猛アピール!!!』
『中国“夏の風物詩”番組「中国好声音」が改名してスタート!!!』
『普段何気なく使う20元札の景色が目の前に!!!』
『上海のレジャー島「崇明島」に絶叫アトラクションが!!!』
【都市別調査】武漢 vs 長沙 編 〜その2
『マルチコア商圏の武漢、一極型の長沙』