中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!
月刊会報誌『中国消費洞察』

2016年10月号 (vol. 38)

月刊会報誌『中国消費洞察』2016年10月号 (vol. 38)
 会報誌2016年10月号(vol.38)では、巻頭特集に今や中国人のライフスタイルにすっかり定着している「外売(出前)」代行アプリを取り上げました。

 ランチ時になると、オフィスビルの前にずらりと並ぶ出前の配送バイク。いずれも「赤」「青」「黄」の色をした制服と保温ボックスで統一され、スマホ片手に食事の入ったビニール袋を運んでいます。

 2015年の中国出前市場の規模は2,300億元超で、外食消費全体の7.4%に。18年にはそれが6,600億元に達し、同じく14.8%を占めると見込まれています。

 現在この急成長する出前市場の代行アプリは大手3社、つまり「百度外売」、「美団外売」、「餓了么(麽)」のほぼ独占状態。それぞれ百度(バイドゥ)、腾訊(テンセント)、阿里巴巴(アリババ)の「BAT」が出資しており、キャンペーン合戦が繰り広げられています。これら3社をそれぞれ比較・分析しながら、中国出前市場の実態や成長の背景、さらには今後の動向について細かく調査・分析しています。

 次に、注目の商業施設として「成都遠洋太古里」をピックアップしました。

 中国内陸部を代表する商業都市で四川省の省都でもある成都。14年に成都で建てられた商業コンプレックスの総面積1,500万㎡のうち、ショッピングモールの面積が400万㎡超で全国1位。建設中の商業施設320万㎡も含めると世界第2位で、これはパリの約20倍に相当します。

 まさに雨後の筍のごとく商業ビルやモールの開設ラッシュが進む中、15年4月に成都で最も賑やかな春熙路に開業したのが遠洋太古里です。中国では北京三里屯太古里、広州太古匯に続く3つ目の大型プロジェクト。

 大慈寺を中心に、歴史情緒溢れる2〜3階建ての低層建物がゆったりとした間隔で並べられたオープンスペース型のモールで、欧米系の高級ブランドから生活雑貨や書店、さらにはレストランやカフェなど「モノ」と「コト」とが見事に調和されたテナント構成になっています。

 開業1年目から売上が19億元となり、成都のショッピングモール中第4位に。16年には30億元に達することが見込まれているなか、17年には上海にも開業を予定。昨今の消費トレンドを見据えた注目商業施設として、現地視察レポートを交えてお伝えしています。

 中国コンビニ最前線レポートでは、中国連鎖(チェーン)経営協会が発表した「2016年中国都市別コンビニ発展指数」のレポートを紹介しています。

 北京、上海など4直轄市や省都(ラサを除く)に加え、深センや厦門、大連、東莞、温州などの主要都市計36都市を対象に、チェーン化されたコンビニの増加率、人口当たりの店舗数(飽和度)、24時間営業の比率、政府からのサポートの4項目から各都市のコンビニ発展指数を算出し、ランク付けしたもの。

 トップ5は、深セン、厦門、長沙、東莞、北京の順で、日系コンビニが最も進出している上海は13位にとどまっています。この指数から垣間見れる中国コンビニ市場の発展状況や今後の課題など、詳しくレポートしています。

 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は江西省の南昌や九江で出くわした面白おかしな発見や中秋節の月餅についてお伝えしています。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.38(2016年10月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『出前アプリ大手3社「百度外売」「美団」「餓了么」徹底研究』
 中国の食卓やランチタイムをガラッと変える“外売(出前)” 

【小売・流通現場】注目商業施設を徹底研究
『成都人のライフスタイルに融け込んだショッピングモール「成都遠洋太古里」』
 レトロとモダンの競演

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『都市別発展指数が示す無限大に広がるコンビニフロンティア』
 中国のコンビニ発展状況を主要都市別でランキング

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『中国でも「iPhone 7」販売開始も売れ行きは……』
『内陸の地方都市でもハロウィーンを祝う??』
『「ポケモンGO」未配信の中国で“ポケモン”発見!!』
『月餅をめぐる「伝統」vs「現代」の対決!!』

【都市別調査】
 武漢 vs 長沙 編 ~その4
『消費動向の違い――文化志向と物色志向』


会報誌バックナンバー

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