中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!
月刊会報誌『中国消費洞察』

2016年12月号 (vol. 40)

月刊会報誌『中国消費洞察』2016年12月号 (vol. 40)
 会報誌2016年12月号(vol.40)では、巻頭特集に日増しに高まる中国人の健康意識を背景とした健康関連産業を取り上げました。

 経済の急成長が一段落し、生活水準向上のためにあくせく働く時代から、若干ゆとり(余裕)のある生活の中、いかに日々を充実させながら健康なライフスタイルを送るかに人々の関心が移り変わって来ています。

 一方、今後の急発展が見込めない低成長時代を迎え、仕事や家庭、将来について不安を抱えながらストレスに悩まされている人も増えています。全人口の70%が「亜健康」(健康と病気との中間状態で、疲労感やイライラ、憂鬱などの自覚症状がある人)状態にあると言われる中国。

 まずは中国の医療環境の現状について、病院など医療衛生機関の数や費用、保険や健康診断の現状、医薬や健康食品の実態などを網羅。その上で、15年から顕著となったマラソンブームについて、シューズやウェアなど関連グッズ市場だけでなく、愛好家が集うコミュニティやスマホアプリを紹介。さらに健康意識向上による小売現場や食品への影響からモバイル医療サービスについても調査・分析しています。

 次は、2016年の「中国消費トレンド番付」の発表です。景気減速をものともせず堅調に推移する中国消費。16年に特に注目すべきトピックやトレンド、モノ、サービス、イベントなどについて、弊社の独断と偏見でランク付けしました。

 東西横綱はネット通販の一大キャンペーン「双11」と「京東618」。話題としては新鮮味に欠けますが、単日の取引規模が1207億元(約2兆円)に達した双11が中国消費や世界に与えたインパクトを考えると横綱として選ばざるをえませでした。

 大関の「スマホ決済」「国産スマホ」、関脇「出前アプリ」「直播(ライブ動画)アプリ」と続き、前頭には「VR(仮想現実)」や「上海ディズニー」などを選出。全体的に今や全国民に一台といえるほど普及したスマホをベースとした「アプリ」ビジネスに加え、モノではなく体験を求める「コト」消費化の流れが顕著になりました。

 中国コンビニ最前線レポートでは、河北省の省都・石家庄のコンビニ事情についてレポートしています。

 人口1076万人(15年末)を擁し、15年のGDPは5440.6億元で全国第30位ながら、「2016年中国都市別コンビニ発展指数」では36都市中、第7位にランクイン。まさに成長著しいコンビニ市場ですが、特に同市内で目立った店舗展開を見せる河北国大連鎖商業有限公司傘下のコンビニチェーンで、石家庄に300強、河北省全体で400店以上を展開する「36524」をピックアップしました。

 店内には越境ECアプリの宣伝を各所に設置するなどO2Oの展開に力を入れる同店。ネット通販大手の京東(JD.com)のサイト内にある仮想店舗で商品を注目すれば、京東と36524の実店舗の配達員が共同で「ラストワンマイル」の配送に対応。オンラインとオフラインで会員システムを相互にリンクさせ、ポイント加算や共同キャンペーンも実施するなど、河北省発のコンビニチェーンに要注目です。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.40(2016年12月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『中国医療環境の現状から考える「健康関連産業」の発展潜在力とチャンス』
 高まる健康意識が中国人のライフスタイルと消費習慣を変える

【トレンドウォッチ】次の人気商品やサービスを先読み
『2016年中国消費トレンド番付』
 中国消費は「スマホアプリ」と「コト」がキーワードに

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『実店舗の配達員がラストワンマイルを解決する「36524」』
 河北省の省都・石家庄のコンビニ事情

【都市別調査】
スマホの次は「紙」 編 ~その①
『手帳にリアル書店 アナログ回帰の胎動』


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