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マーケティング戦略分析 [ 2015年2月23日 ]
中国最大の建機メーカー、三一集団の野望(5)
ライバルとの激しい争い
さて、三一は12年11月、本社機能を長沙から北京に移すことを発表した。背景には、ライバルで同じ長沙に拠点を置いていた中聯重科との確執があると見られている。両者の関係が悪化したのは、12年の産業スパイ報道がきっかけだ。現地紙によると、三一の社員が中聯重科の顧客情報や販売データを盗み出したという。一方、中聯重科の社員1人も共犯の疑いで取り調べを受けた。この社員が中聯重科のデータベースにアクセスし、情報を三一側に流していたとされる。……
マーケティング戦略分析 [ 2015年2月20日 ]
中国最大の建機メーカー、三一集団の野望(4)
徹底的な顧客目線のサービス
同社のサービスのキーワードは中国語で「快」「省」「好」の三つだ。最初の「快」は素早い対応を指す。対応を手際よく行うことは、顧客のためだけではなく自社のリソースの有効活用にもつながる。各営業店には顧客数や近くでの稼働機械数に応じてスタッフや営業車を適宜配置し、万全の態勢で臨む。最終的には顧客に対して「15分内に回答、2時間以内に現場到着、1日でサービス完了」を目指している。……
マーケティング戦略分析 [ 2015年2月19日 ]
中国最大の建機メーカー、三一集団の野望(3)
部品内製化でコストダウン
同社は部品の自社生産化に注力してきた。内製化することで利益率上昇はもちろん、メンテナンスなどの際にオンタイムで部品を調達できるメリットがある。特に力を入れたのは、支持車輪、ベア車輪、駆動輪、導車、履帯(クローラー)など。同社の部品市場への進出が日本メーカーの独壇場だった市場を一変させた。これらの部品の自給率は50%に達し、コストを20%近く削減した。全体の粗利益率は30%以上をキープしている。また、アジア・太平洋市場地区における部品販売額は、14年1~8月期において3000万元近くとなり、2年前の5倍の規模に増えるなど、規模のメリットも追求している。……
マーケティング戦略分析 [ 2015年2月17日 ]
中国最大の建機メーカー、三一集団の野望(2)
油圧ショベルで外資を逆転
14年も中国の建機市場は厳しい状況だった。14年1~6月期の油圧ショベル販売台数は前年同期比11.2%の減少。8月単月では3102台にとどまり、前年同月比での減少幅は30.2%に上った。ただ、三一も販売の伸び悩みの影響があるものの、市場シェアはトップを譲っていない。14年1~6月期は油圧ショベルを8700台余り販売し、同分野のシェアは15%超。8月はその数字を過去最高の16.7%まで拡大した。……
マーケティング戦略分析 [ 2015年2月16日 ]
中国最大の建機メーカー、三一集団の野望(1)
湖南省のベンチャー企業
創業からわずか20年ほどで中国の建設機械トップに成長した三一集団。海外市場では「SANY」のブランド名で知られる、国際的企業だ。躍進の背景には、技術開発とアフターサービスの重視という戦略があった。中国から世界へと市場拡大を狙う三一集団に迫る。……
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